ショゴス×名探偵コナンの挑戦的作品   作:まっすァき

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テケリ・リ…(うわあ…)

茶に近い黒色の長髪を自分の指を櫛替わりにして梳かしながら、ショゴスは考えた。

 

「名前どうしようかねえ」

 

いや、名前は喜屋武 宝。

新しい名前。気に入った。参考元はこいつだがな。

しかし…

 

「やっぱり髪削ろうかな?」

 

そんな…髪は長ければ長いほどいいのに…

むちむち色白長髪ロリからしか得られない栄養素って言うのがあるって言うのに、その魅力が分からないとでも言うのか!信じられない!

 

「全然分からない」

「顔はまあいいとして、いくら何でも髪が長すぎないか?」

 

膝にかかるくらいがちょうどいいって物さ。私を食べたんだからわたしの趣味に付き合って欲しいな

 

 

ミ=ゴの能缶になって移動していたこの男、喜屋武玉。

どうやら記憶を見てみた所、米花町で4~9歳の子供を誘拐して集めていた生粋の収集家(コレクター)であり、毎日の様に眺めていたとんでもない変態だ。

 

しかし尊重しなければいけない。

人間性というのは大事なものだ。

ショゴス──人間とは異なる生物が擬態して居たとバレてしまえば一巻の終わり。人間の精神と言うのはもろいのだ。

 

人間は多様性によって絶滅から逃げていった種族だ。

多様な人々が入れば多様な精神性がある。

 

花を育てて人形に見せるのが趣味だったり、

自分の事を神と思い込んで放火事件を起こした奴、

尽くすのが好きで殺害数3桁の人間まで様々だ。

 

まあこれは稀有な例だが、このような精神性を模倣すると優れた社会制度を有する人間にとって危険分子と見なされて拡散、牢屋に入れられる可能性があるかもしれない。

 

だから模倣する相手は優しい者でなければならない。

 

優しいと言っても、盲目的に優しさに囚われてはいけない。

緩やかに、時に激しく波のある精神を人間は持っている。

 

わたしは…どうだろうか?

 

 

まあそんな事どうでもいいよね。

 

 

「?」

 

 

人間的かを意識しすぎてるんじゃない?

それよりもさ、君はどんな形にも変形出来るんでしょ?

なら大丈夫。人間関係で行き詰まったりしたら最悪殺してなり変わればいいし。

 

こいつ本当に人間か?

 

それよりもさ、食料に困るんならわたしのセーフティハウスに来たらどうだい?

 

「まあ、確かに食料不足は慢性的な問題か…」

「何km離れてる?」

 

大丈夫大丈夫。

知り合いの魔術師に頼んで隠蔽してもらったから門の創造で行けるよ

屋外で使う魔法だから上に上がらないとだけどね

「えいやっ!」

 

喜屋武は左手の変身を解いた。

左手が玉虫色のおぞましい異色に染まり、

爆発的に質量が増していく。

 

一撃でコンクリートの魔術的偽装を塗布した壁を破壊し、奥のスペースへと移動した。

 

そして天井の星辰図を破壊し、地上へと出た。

 

門の創造は知識にある。

印を描くには…まあ魔力込めたショゴスの欠片なら価値も高いでしょ、余った髪使うか。

 

んーーーめっちゃ嫌だけど質量的には微々たるものだし───てめっちゃ嫌!!

 

 

ショゴスの脳内で毒電波が飛び交う。

 

「はあ、こいつを食ったの間違いだったかなあ」

 

140cmほどの髪を一気に溶かす。

茶髪に近い黒髪の様な艶のあった髪を消されて絶叫が飛び交うが、全て無視した喜屋武は顔を(しか)めて唱えた。

 

 

 

「「門の創造」」

 

 

床に書かれた門の創造の魔術印が怪しく輝き、雷の様な閃光を部屋に満たした。

 

 

閃光が消えた時、そこはまさしく魔術師の巣、

とでも言うべき物だった。

 

一見家屋のように見えるが、壁の1部が歪んでいる。

空気の光の屈折…ではないな。

 

そっちは美術館さ!

気に入った子供が居るなら持って帰っていいよ!

どう?美しいでしょ!

 

 

子供の様にわめく毒電波の主は、これを美術館と言った。

美術館 美術館 美術館。

なるほど、それだけ言った物だ。

 

前に行くほど()()()の身長が小さくなっている。

懇切丁寧に並べられた()()からは、生命力を感じる。

 

「しかし…なんと言ったものか」

「こういう時に言うべきセリフがあった気がする」

「へ、変態だー!」

「めちゃくちゃ死体じゃん!」

 

死体?わたしは端くれとはいえ芸術家兼魔術師。

死化粧師も兼ねているがなかなか美しいだろう?

 

ここまで集めるのには時間がかかったよ

原料を厳選した調達

最高の芸術品だ!

 

 

「確かに感嘆の光景だ」

「よりすぐりの人間を集めたようだな?」

 

 

ミ=ゴの力は借りたが…まあ光栄だよ

 

 

わたしの部屋に招待状がある。届けてくれないか?

 

「招待状?」

 

この壁の中を更に突き抜けて4m右に進むとわたしの部屋に着く。

右の棚、下から3段目に招待状が入っている。

 

棚を開けるとそこには白と淡い橙、深い翠の3色で

彩られた招待状があった。

 

サインをすると先程の美術館に導かれる。

アレーネ・ピーコ魔術協会へのポストがドアノブに着いているから、横の方を前にして投函して欲しい

 

ドアノブの方を見ると、小さな穴があった。

 

しかし近づくにつれて大きく姿を変えて、穴が広がった。

やがて私を穴が包み、目の前にポストとドアがあった。

 

投函をした。

 

するとポストの棒が消えた。

いや、床が消えた。

重力に従って下に落ちていく。

 

途中、何かと目があった気がした。

 

ふふ、驚いた?

 

脳内に響いたその声は、ドッキリだと言う。

 

「なんかの神の目線かと思った…」

 

あははは!びっくりしたでしょ!と声は笑った。

 

「はぁ…」

ため息を着いたが、これもなかなか悪くない。

ああ、楽しいな。




アンケートみんな大好きすぎて笑った
あとショゴスは魔術の代償を集めた能缶達の精神で支払っているため門の創造での対価を踏み倒せる
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