夢か、現か。   作:ST-33-4

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グローリーデイズの”もしも”の話です。


栄冠の、向こう側へ。

 

“グローリーデイズ、日本のウマ娘の意地を見せるか!”

 

“沈むか…沈まない!?もう一度捲ってくる!”

 

“先頭に躍り出たのは日本のグローリーデイズ!?”

 

“このまま行くのか!?行ってしまうのか!?”

 

“残り200m!後ろは届かない!もう大丈夫だ!”

 

“遂に届いた!遂に掴んだ!凱旋の王冠ッ!”

 

“グローリーデイズだぁぁぁぁぁぁぁッ!”

 

 

───────────────────────

 

歓声が、周囲に満ちる。

 

“日本のウマ娘に、凱旋の盾を。”

 

その契約を果たした僕は、

いつ消えてもおかしくなかった。

 

しかし、一向にその時は来ない。

 

 

…ふと、声が聞こえた。

 

“見せて貰ったぞ、貴様の覚悟を…そして、決意を。”

 

“君が勝ち取った未来だ。好きに生きると良い。”

 

“…でも、全てを元通りにして、戻る事も出来る。”

“もし、望むのなら…像の前に来なさい。”

 

…ありがとう、神様。

 

全てを元通りにする事も出来る…

 

…だけど、僕はグローリーデイズとしての道を選んだ。

 

そう決意した瞬間だった。

 

先程まで雲に隠れていた日が、

急に差し込み、眩ゆい光に僕は目を細める。

 

“彼”の、声が聞こえる。

 

肩で息をしながら、僕は”彼”の元へ向かった。

 

「はぁ…はぁ…っ…ただいま、トレーナー君…!」

 

「おかえり、グローリー…よく、頑張ったな…」

 

周囲の目など気に留めずに、トレーナー君に抱きつく。

 

抱きついた瞬間に、

周囲からどよめきにも聞こえる様な声が。

 

…フランス語の声が隣からする。

声の正体は、隣のゲートに入っていたウマ娘だった。

 

どうやらさっきから見ていたらしく、

その事に気づき、僕は思わず赤面してしまった。

 

 

───────────────────────

 

そろそろ、飛行機の時間だ。

 

大体13時間で日本に帰れるけど、

中々の長時間のフライトだな…

 

そんな事をぼんやり考えながら、

トレーナー君と手を繋いで、一緒に飛行機に入る。

 

席に着くと、今までの疲れがどっと押し寄せる。

自分で言うのもあれだが、無理はないだろう。

 

すこし、仮眠を取るとしよう。

 

「トレーナー君、僕は少し寝るよ…また後でね。」

 

「あぁ、おやすみ。」

 

「…トレーナー君、寝る前に一つ。」

 

「ん、なんだ?」

 

「…僕、トレーナー君の一着になれたかな?」

 

「…あぁ、勿論だ。」

 

「…やっぱり何でもない!おやすみ!」

 

…そんなやり取りを終えたのち、直ぐに眠気が襲う。

その眠気に逆らわず僕は意識を手放し、仮眠に入った。

 

 

目が覚めると、目の前にはトレーナー君の顔が。

 

流石に驚き、小さく声を上げる。

「…ぴぃっ!?」

 

「うおっ…ごめん、驚かせた?」

 

「トレーナー君…一体何を…?」

 

「あ〜…何でもない。」

 

「ちょっと、僕に隠し事か?」

 

「だから何でもないよ…」

 

「本当の事を言わないと拗ねるぞ?」

 

「うっ…じゃあ本当の事を言う。」

 

「…ゴクリ。」

 

「…グローリーの顔に見惚れてた。」

 

「…!?」

 

「ほら、本当の事…(ペシッ)あだっ。」

 

「…むぅ。」

 

「結局拗ねたか…」

 

今は声には出せないけど、

これだけは絶対にいつか伝えたい。

 

…大好きだよ、トレーナー。

 




何だこの自己満SSは…たまげたなぁ。
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