◇◆ 燃料補給!? 3姉妹の女子会、最高潮へ ◆◇
ピザを食べ終えたタイミングで、 店員さんが 小さなサービスワゴンをテーブルの横に滑らせる。
そこには、シルバーのワインクーラーに冷えたボトル が収まり、その隣には、繊細なシャンパングラスが三脚 用意されていた。
「では、栓をお開けいたします。」
ラベルを摩耶たちに向けて、確認を取る。
愛宕は 「お願いします♡」 とにこやかに即答。
(はっや……! もう迷いゼロじゃん……!)
「では、開けさせていただきますね。」
店員が 慎重にボトルを回しながら 栓を抜く。
「……ッポン!」
(おお……! なんか……上品に開けた!?)
摩耶は 「シャンパン開封=派手なポンッ!」のイメージ を持っていたため、
静かに抜かれると、なんだか意外な気分だった。
(レストランだと、こういう開け方が普通なのか……)
「では、まず香りと味をご確認いただけますか?」
店員が テイスティング用に、グラスへ少量注ぐ。
(……ん? これって……ワインみたいにテイスティングするの?)
摩耶は シャンパンのテイスティングという概念 を今初めて知る。
「では、テイスティングを——」
「あっ、私が♡」
愛宕が 即座に手を上げ、満面の笑顔 を浮かべた。
「えっ、お、おう……」
摩耶は 姉の俊敏な動きに一瞬ひるむ。
(いや、ちょっと待て!? こんなに速攻で立候補するものなのか!?)
愛宕は 受け取ったグラスを優雅に回し、
ほんの少しだけ香りを確かめる。
「ふふっ、良い香り……♡」
「……」
摩耶、固唾を飲んで見守る。
(なんか、めっちゃサマになってるんだけど!?)
愛宕は 口元にグラスを運び、ひと口だけ含む。
「ん~♪ うん、お・い・し・い♡」
満足げな笑顔で 「OKよ♪」 と店員に向かって微笑む。
店員は「かしこまりました」と頷き、3人分のグラスに静かにシャンパンを注いだ。
「では、お楽しみくださいませ。」
店員は 氷の入ったワインクーラーにボトルを納め、
にこやかに去っていった。
(……いやいやいやいや!!!)
摩耶は 内心大混乱 だった。
(これが「大人の女の余裕」ってやつか!?)
(アタシだったら 「シュワシュワだな!?」 くらいしか言えねぇぞ!?)
「ふふっ、摩耶?」
愛宕が くるりと摩耶を振り向く。
「……な、なんだよ……」
「そろそろ乾杯しない?」
「……あっ、そ、そっか!」
摩耶は ぐっと背筋を伸ばし、
グラスを持ち上げる。
「それじゃあ……!」
「3人の楽しいランチに——乾杯♡」
「乾杯ですわ♪」
「か、乾杯!!」
カチン──
軽やかな音とともに、 3人は笑顔でグラスを合わせた。
(……なんか、こういうのも悪くねぇな……)
摩耶は ふわっと広がる シャンパンの爽やかな味 を楽しみながら、
少しだけ大人びた気分を味わうのだった。
◇◆ そして、補給物資が到着 ◆◇
シャンパンを一口飲み、華やかな香りが口いっぱいに広がったころ——
「お待たせしました~! カルボナーラと、レモンとエビのリゾットです!」
今度は パスタとリゾットがテーブルへと運ばれてきた。
クリーミーなチーズの香りがふんわり広がり、リゾットのレモンの爽やかな香りが鼻をくすぐる。
摩耶は 思わずゴクリと唾を飲んだ。
「うわ……いい匂い……!」
「ほんと、ここのカルボナーラって 濃厚だけどくどくなくて美味しいのよね~♪」
高雄はスプーンとフォークを手に取り、 滑らかな動作で パスタを巻き取りながら摩耶と愛宕の小皿に取り分ける。
「はい、摩耶。カルボナーラ、食べなさい(ニコッ)」
「それと、リゾットも。レモンの風味が爽やかですわよ。」
(……うわ、さりげなく完璧なサポート……!)
摩耶は 言葉に詰まりながらも、差し出された小皿を受け取る。
愛宕も 笑顔で「ありがとう♪」と言いながら、小皿を受け取る。
三人は、それぞれ料理を味わい始めた。
◇◆ 摩耶、感動の一口 ◆◇
摩耶はまずカルボナーラをひとくち。
クリーミーなチーズのコクと、黒胡椒のピリッとした刺激が口いっぱいに広がる。
「……っ! うめぇ!!」
思わず、声が出る。
(これ、めちゃくちゃうめぇじゃねぇか!!)
「ふふっ、摩耶、そんなに美味しそうに食べてるところ見ると、私も嬉しくなっちゃうわ♪」
愛宕が いたずらっぽく微笑む。
「えっ!? そ、そんなことねぇし!!」
摩耶は 慌てて言い返すが、耳が真っ赤になっているのはバレバレだった。
◇◆ 摩耶、姉の愛に囲まれる ◆◇
「摩耶は美味しいものを食べると 顔にすぐ出るのよね♡」
愛宕がクスクス笑いながらフォークをくるくる回す。
「そ、そんなこと……!」
高雄は クスリと笑いながら、シャンパングラスを優雅に傾ける。
「でも、摩耶が楽しそうにしていると、私たちも嬉しいわ。」
「……っ!」
摩耶、まさかの不意打ち。
(な、なんだよ、その優しさ攻撃は!!!)
「姉バカかよ……」
「ええ、そうよ♪ 私たち摩耶のこと大好きシスターズですもの♡」
愛宕が即答してきた。
摩耶の 顔が真っ赤になる。
「な、なんだよもう!!!」
思わず、シャンパンのグラスを煽る。
姉二人は それを微笑ましそうに眺めていた。
◇◆ そしてデザートへ ◆◇
「さてさて、食後のデザートも楽しみですわね♪」
高雄が 笑顔でメニューを手に取る。
「じゃあデザートは何がいいかしらね?」