摩耶の鎮守府日記   作:ワタナベ提督の鎮守府

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摩耶,夜戦(意味深)海域へ

◇◆ 甘く、蕩ける夜 ◆◇

 

摩耶は、下を向いて、ぽつりと呟く。

 

「……この後……夜戦(意味深)……なの?」

 

摩耶の声は、かすかに震えていた。

 

でも――

 

その響きには 確かな甘い期待 が込められていた。

 

胸の奥が、ふわりと熱を帯びる。

 

「摩耶……」

 

提督の声が、静かに響く。

 

そして――

 

摩耶の頬にそっと手を添え、優しく振り向かせる。

 

人差し指が顎に触れ、そっと持ち上げられる。

 

摩耶は 吸い込まれるように 目を閉じた。

 

甘く、深い口づけ。

 

熱が伝わる。

 

提督の温もりが、摩耶の全身を包み込むようだった。

 

提督が、摩耶をそっと抱き寄せる。

摩耶は、無意識に提督の首を抱く。

 

(……あったかい……)

 

ドキドキと高鳴る鼓動。

 

ぴたりと、離れないように。

 

摩耶を抱き寄せた提督の腕が、優しく、けれど確かに腕の力が増す。

 

摩耶の頬が、ふわりと染まる。

 

(ああ……もう、アタシ、完全にデレてる……)

 

提督の腕の中で、「ツン」はどこかに消え去っていた。

 

「今回の夜戦は、激戦が予想される。摩耶、覚悟せよ……」

 

いたずらな囁き。

 

(アタシ、いつもよりも熱く抱かれちゃうんだ……)

 

摩耶の 鼓動が跳ね上がる。

 

息が、かすかに震える。

 

(……「ツン」って何だっけ……?)

 

いや、そもそも 「ツン」 なんて、提督の前ではもう出せそうにない。

 

(……もしかして、もう、ずっと前からデレ墜ちしてたのか……?)

 

期待と恥じらいの狭間で揺れる心。

 

でも――

 

提督の首を抱く腕に、少し力がこもる。

 

それは、照れ隠しではない。

 

もう、隠す必要なんてなかった。

 

「……提督……優しく……して……」

 

甘く、囁いた。

 

そして、提督を見上げる。

 

提督にしか見せない、特別な顔。

 

愛おしさと、甘い期待が入り混じった 上気した顔。

 

静かな夜の中、甘い空気が満ちていく。

 

◇◆ 湯上がりの時間 ◆◇

 

夜戦(意味深)を前に、摩耶はふと 髪をまだ洗っていない ことに気づく。

 

(……あ、髪……)

 

一瞬、どうしようかと迷う。

 

でも、すぐに 「あとでいいや……」 という結論に至る。

 

それよりも……今は……

 

提督と一緒に浴室を出る。

 

脱衣所には、ふわりとした バスタオル。

 

二人は、しっかりと身体を拭う。

 

摩耶は、白いバスタオルをきちっと身体に巻く。

 

(……しっかり巻いとけば、大丈夫……って、何が?……)

 

そう思いながらも、 心臓が少しドキドキしている。

 

提督は、摩耶を見つめながら、静かに微笑んだ。

 

「摩耶……」

 

優しく名前を呼ばれるだけで、 心臓が跳ねる。

 

そっと引き寄せられ、そして――

 

摩耶の体は ふわりと宙に浮いた。

 

「えっ……?」

 

お姫様抱っこ。

 

でも、 今度はバタバタしない。

 

摩耶は 驚きながらも、ゆっくりと提督の首に手を回す。

 

「……」

 

体の芯が、 熱くなる。

 

(……すげぇ、優しくて……すげぇ、軽々と……)

 

腕の中で感じる 提督の温もり 。

 

心地よくて、 包まれているような感覚。

 

(……なんでだろ、安心する……)

 

摩耶は そっと提督の胸に頭を預けた。

 

「摩耶……ほんとに、軽いな……」

 

提督の声は どこか優しく、微笑んでいるようだった。

 

摩耶は そっと目を閉じる。

 

「……そっか……」

 

提督の首を抱く摩耶の腕が少しだけ強くなる。

 

(……今夜は、このまま、預けても……いいな……)

 

静かに歩く提督の 足音が心地よく響く。

 

二人は寝室へ……。

 

甘く、蕩けるような夜戦(意味深)の予感を孕みながら。

 

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