摩耶の鎮守府日記   作:ワタナベ提督の鎮守府

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摩耶,夜戦(意味深)戦闘詳報/閲覧注意,その3

◇◆ 摩耶、意識を手放す ◆◇

「……っ……!」

 

リベット(意味深)への攻撃で中破してしまった摩耶、視界が霞んでいくのを感じる。

 

(アタシ……沈む……の?)

脳内に、 「大破」のプラカード を掲げようとする 妖精さん の姿が浮かぶ。

 

その 可愛らしい小さな顔は、真っ赤。

でも 目は真剣。

何故か、 鼻息が前より荒い。

 

(いや、お前、なんで鼻息が前より荒いんだよ……!?///)

 

摩耶は 頭の奥でセルフツッコミを入れようとするが、その余裕はない。

 

摩耶の全身に、甘く切ない痺れが広がっていく。

 

(……でも……まだ……沈んでない……?)

 

意識を引き戻そうと、摩耶はそっとまぶたを開こうとする。

 

その瞬間――

 

「摩耶……大丈夫……?」

 

提督の 優しい声 が、耳元に響く。

 

かすかに瞼を開くと、目の前にあるのは 心配そうに覗き込む提督の顔。

 

摩耶の 瞳が、潤む。

 

(……アタシ……まだ……沈まない……)

 

その思いが、体を動かす。

 

摩耶は 提督の首にそっと両腕を回し、ぎゅっと抱きつく。

 

「……っ……!」

 

提督の鼓動が、直接伝わってくる。

 

◇◆ 摩耶、最終決戦を決意 ◆◇

 

提督は そっと摩耶の髪を撫でながら、優しく囁く。

 

「摩耶……行くよ……」

 

摩耶の 鼓動が一気に跳ね上がる。

 

(……アタシ……沈んじゃうの……かな……)

 

でも――

 

「……うん……来て……」

 

摩耶は、小さく、小さく囁いた。

提督にだけ聞こえる、小さな、小さな声。

 

目をぎゅっと閉じる。

 

◇◆ 摩耶、大破(意味深) ◆◇

 

提督は、主砲の仰角を調整……

オイル漏れを起こして開き切っている摩耶の装甲接合部に、狙いを定める。

 

そして、接合部の奥にある最重要区画に、少しづつ砲身を沈めていく。

 

ゆっくりと提督に満たされていく摩耶、甘い悦びで、提督の首を抱きしめる腕に、無意識に力が入る。

 

砲身の先端が、最重要区画の一番奥まで到達。

 

摩耶は、提督の全てを全身で受け止めている。

 

(……アタシと提督、一つになってる……)

 

その瞬間――

 

妖精さんが「大破」のプラカードを掲げる。

 

(おっ、お前ェェェ!!!)

 

摩耶と一つになった提督は、そのまま摩耶の上体を両腕でやさしく抱き起こす.

その力強さと徐々に強まっていく結びつきに、摩耶の心はさらに溶けていく.

 

あぐら座りの提督に抱えらる摩耶。

摩耶と提督は、お互いを抱きしめながら、甘い口づけを交わす。

 

体の境界が、ゆっくりと消えていく。

温もりが混ざり合い、溶けていく。

 

(……アタシは、提督で……提督は、アタシ……)

 

摩耶は両腕と両足で、提督にしがみつく。

提督も、摩耶を抱きしめる腕にゆっくりと力をこめる。

 

(……もう……アタシの……全部……提督の……)

 

甘く、蕩けるような幸福感。

提督に優しく包み込まれるような感触と提督を包み込んでいるような感触、その両方を同時に感じる。

 

(……アタシ……もう……)

 

摩耶の 表情が、柔らかくほどけていく。

 

◇◆ 妖精さん、最終判定 ◆◇

 

摩耶が 提督と一体になっている感覚に溺れながら、幸福に包まれていると――。

 

妖精さんが 次のプラカードを準備しているのを感じる。

 

(……おっ、お前……)

 

妖精さんの 真っ赤な顔と、真剣な眼差し。

そして、 「戦闘終了間近?」 のプラカードを掲げ、 コクリと頷く。

 

(なんでそんな誇らしげなんだ……!!)

 

◇◆ 摩耶、轟沈(意味深) ◆◇

 

提督は、変則的なリズムで、主砲を巧みに操った攻撃を繰り返す。

 

摩耶は、提督の主砲が、その熱と硬さを増していくのを、体の奥で感じる。

 

防戦一方の摩耶、提督に必死にしがみついて耐えようとするも、摩耶のゲージは急速にゼロに近づいていく。

 

「……ねぇ……提督……アタシ……ねぇ……もう……沈みそう……」

 

「ねぇ……沈んじゃっても…………アタシ……沈んじゃっても……いい?」

 

上気した顔で提督を見上げ、甘く許しをねだる摩耶。

 

喘いでいる摩耶に、提督は優しい口づけで返事をする……そして……

 

提督は、摩耶の腰をいっそう強く抱き寄せ、最深部の最重要区画にゼロ距離で主砲を発射する.

 

その瞬間、摩耶の脳内に強く甘美な衝撃が走る。

 

「んっ……あっ……」

 

(……熱い……)

 

体の奥深くで感じる熱い衝撃。

 

「……沈んじゃう……提督っ……沈んじゃうよぉ……アタシ沈んじゃうよぉ……」

 

そう声に出しながら、提督に両手両足で必死にしがみつく摩耶。

 

そして、深く、甘く、溶けていく感覚。

 

(……アタシ……沈んでる……)

 

でも――

 

(……でも……いい……もう……このまま……)

 

意識が遠のいていく。

 

最後の瞬間、摩耶は、微かに呟く。

 

「……提……督……」

 

摩耶の体から力が抜けていく。

 

崩れ落ちそうになる摩耶を、提督は優しく抱きとめ、ベッドにそっと横たえる。

 

妖精さんが 「轟沈」 のプラカードを満足そうに掲げる。

 

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