摩耶の鎮守府日記   作:ワタナベ提督の鎮守府

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摩耶、未知なる世界への第一歩

◇◆ 姉たちの想いと摩耶の無自覚な変化 ◆◇

 

デパートの自動ドアが音もなく開く。

 

摩耶は、反射的に足を止めた。

目の前には煌びやかな照明、磨き上げられたフロアには、所狭しと並ぶブランドショップ。

そして、すぐ隣では、満面の笑みを浮かべる "姉二人" 。

 

◇◆ 姉たちの想いと、摩耶の無自覚 ◆◇

 

摩耶にとって、姉二人とデパートに来るのは久しぶりだった。

そもそも、最近は姉妹三人でゆっくり過ごす時間すら、ほとんど取れていなかった。

 

しかし、そんなことを気にしている様子は微塵もなく、高雄と愛宕は嬉しそうだった。

 

「さて、敵泊地へ向かいましょうか。」(上品な微笑み)

 

「あ、ああ……」(若干ビビってる)

 

今回の敵泊地――それは、ランジェリーショップ。

 

摩耶は内心、ものすごく動揺していた。

だが、それと同時に、どこか落ち着かない高揚感もあった。

 

(なんでアタシ、こんなにドキドキしてるんだ……?)

 

――その答えは、摩耶自身も気づいていない。

しかし、姉二人は分かっていた。

 

◇◆ 「摩耶の大切な人」の存在 ◆◇

 

摩耶は、自分ではまだ意識していないが、今日この場に立っている理由の奥底には**"提督の存在"**がある。

それは「提督に見られるから」「提督に褒められたいから」といった単純なものではない。

 

摩耶は、すでに提督と人生を共にする未来を歩き始めている。

日々の生活の中で、二人で暮らすことが "当たり前" になってきている。

 

しかし、"女性としての自分" については、摩耶は無自覚な部分が多い。

だからこそ、高雄と愛宕は、今日の買い物を楽しいものにしたかった。

 

摩耶が 「ランジェリーを買うことの大切さ」 や 「自分のスタイルの魅力」 に気づけるように。

そして、摩耶がこれからも 幸せな人生 を歩んでいけるように。

 

◇◆ 高雄と愛宕の心境 ◆◇

 

摩耶は、彼女たちにとって "可愛い妹" だ。

小さい頃から、手を繋ぎ、一緒に遊び、守り、時に叱ってきた。

 

彼女の性格も、考え方も、すべて理解している。

そして、今の摩耶が 「提督のために」無意識のうちに頑張ろうとしていること も、二人は分かっていた。

 

「ねぇ摩耶、今日のデート、楽しんでる?」(満面の笑顔)

 

「デートじゃねぇし!姉妹の買い物だろ!!」(顔がほんのり赤い)

 

「ふふっ……摩耶、楽しんでるみたいでよかったですわ。」(優しく微笑む)

 

「~~~~っ!!」(何か言い返したいけど、言葉が出ない)

 

"可愛い" と思う瞬間があるなら、それを素直に表に出して欲しい。

"美しい" と思うものがあるなら、それを楽しんで欲しい。

 

摩耶にとっては "未知の世界" でも、

姉二人にとっては "大切な妹へのプレゼント" だった。

 

◇◆ 摩耶のランジェリー知識、ゼロ説 ◆◇

 

摩耶は、これまで "自分でランジェリーを選んで買ったことがない"。

高雄と愛宕は、もちろんそれを知っている。

 

"そもそも、摩耶って ランジェリーの試着ができること、知らないのでは?"

 

二人はそんな確信すら持っていた。

 

摩耶にとって、試着といえば 「服」 の話であり、

ランジェリーの試着が可能なのかどうか、まるで考えたことがない。

 

「服は試着するもの」

「下着はとりあえず着けるもの」

 

摩耶の中で、この二つは完全に別の世界だった。

そして、それを 完璧に理解している姉二人 は、摩耶が混乱する様子を楽しみに――もとい、温かく見守ろうとしていた。

 

◇◆ 摩耶の無意識な "準備" ◆◇

 

摩耶は、自分ではまだ分かっていない。

だけど、今日のランジェリー選びが、自分にとって何か意味を持つこと を、無意識に感じ取っている。

 

それは、提督が見てくれるから?

それとも、ただ単に新しい服を買うのと同じような感覚?

 

――いや、違う。

 

摩耶は、これまでにも "自分のために" 何かを選ぶことはあった。

艤装はもちろん,服や靴、日用品だって、自分の好みで選んできたはずだ。

 

――だが、今回の選択は、それらとはまったく違う。

 

これは "女性としての自分" を見つめ、選び取る経験。

そして、これまで意識してこなかった "自分の魅力" に向き合う という、初めての機会。

 

しかし、摩耶はまだ気づかない。

それが、提督と暮らす日常の中で、"女性としての自分" に目覚める大切な一歩であることを。

 

◇◆ ついにランジェリーショップの前に―― ◆◇

 

三人は目的の場所へとたどり着いた。

 

目の前には、"美しく煌びやかなランジェリーショップ" が広がっている。

ディスプレイには、高級感のあるブラセットや、艶やかなランジェリーが並ぶ。

 

「…………(ゴクリ)」(足が止まる)

 

「さぁ、摩耶、素敵なランジェリーを選びましょう!」

 

「きっと、あなたにぴったりのものが見つかりますわよ。」(優しく微笑む)

 

「~~~~~っ!!!!」(完全に思考停止)

 

こうして、摩耶の 人生初のランジェリー選び が始まるのであった――!!!

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