「そういえばあんた、ヨシノの前ではあんまり下ネタ言わないわよね?」
「え゛っ゛…さあ?どうなんでしょうか♡」
「(あれ?)」
「それよりもコハルちゃんが下ネタだなんて…ついに■■■■■■■■したくなっちゃったんですか?」
「エ駄死!!!」
「(ハナコちゃんって思ったより趣味が悪いんでしょうか?)」
「ちょ!?皆!?敵来てるって!?準備して!!」
吉良ヨシノは静かに暮らしたい
セイアちゃんが死んだ。ある朝私の耳に飛び込んできたのは現実を疑いたくなるような、あまりにも絶望的で…私の正常な判断力を失わせてしまうことがいとも容易な情報だった。
死んじゃうとは思わなかった。殺すつもりはなかった。私はやってない。
いくらでも自分に言い訳はできた…でも、友達を自分の手で手にかけた。その事実が重い十字架のように私にのしかかった。
もう、私は止まれない。
今夜私はもう一人の友達をも手にかける。
だって…私は魔女だから─
「…桐藤ナギサは重大な可能性に気づかなかった。いや、目を瞑っていたのかもな?昔からの幼馴染を疑うほど、彼女は鬼に徹しきれなかった。」
え、誰?
「考えてみれば、トリニティの重要な情報がここまでバレているというのは、横流ししているものに余程の権力がなければありえないことだ。情報というものはそれほど大事だからな。」
口ぶりから
「そこまでの権力を有していながら、自由に動き回ることができるものとなれば、そんなものはこの学園にひとつしかない。」
「そう。ティーパーティのメンバーだ。そうなればあとは消去法だ。貴様のことだよ。」
あ、出てきた。敵…みたいだね。めんどくさいなぁ☆
「
「あはは☆バレちゃったみたいだねっ!そうだよ!私がトリニティの裏切り者っ!」
「で、どうするの?戦う?言っておくけど私、あなたより強いよ?」
「わかってるさそんなこと。ただ、勝てない戦いをするほどバカじゃあない。」
いつの間にか握っていた何かのスイッチが押される。すると爆発が起こり、ミカの周囲が一気に爆破される。
「へぇ、そういう感じなんだ。でもこんなの…」
「全然効かないよっ☆」
(情報通り…いやそれ以上の化物か…まさか今のでかすり傷程度…か。)
硝煙を突っ切り、一気にミカが距離を詰める。ヨシノはそれを間一髪のところでガードした。
「あれ!?なにそれ!すっごーい!腕どうなってるの!?」
「なッ!?見えるのか…(いや、私の持っている
持っていたスモークグレネードを使い、姿をくらます。
「へぇ、ゲリラ戦かぁ?グレネードのタイミングも完璧。流石言うだけのことはあるね☆手こずっちゃいそう!」
(どちらも長期戦にするわけにはいかないのだが…しょうがない。
「どこに隠れたのかな〜?」
可愛い声を出しながら周りの壁を破壊するミカ。ゴリラかな?「折るよ?」わ、わぁ〜天使ですねぇ〜!
後ろの方でゴソッっと物音がする。
「あ!音出ちゃったね!残念だけどここでかくれんぼはお〜しまい!」
物音がする方にパンチを繰り出すミカ しかし手応えはなかった。
「あれ、きゃあっ!?なにこれ猫ちゃん!?どうしてこんなとこに…」
(なんだか怯えてるみたい?)
「ほら、怖くないよ☆こっちおいで〜」
そう言いながら猫に触れた瞬間
「ケホッ…ケホッ……え?」
(何が起こったの?猫ちゃんが出てきて、触ったら爆発して…爆弾はなかったのに?)
猫のどこにもそのようなものは見当たらなかった…はず
早速気分悪くなってきちゃった。人の心とかないのかな?
(いや、暗かったから見えてなかったのかな?いや、それよりこんな仕掛けの猫をけしかけてくるってことは近くにいるってこと…どんな方法を使ったか知らないけど早く倒さなきゃ)
そう思って踏み出した瞬間足に糸が触れた。
そしてまた爆発する。
(もー!本当に何なのこれ!!!)
感情的になり、強引に歩みを進めると、今度は普段であったら踏むはずのなかった地雷を踏み抜く。
(ああ、もうッ!!)
次第に焦りが出始める。絶対に近くにいるはずなのに、爆発に紛れてうまく移動しながら罠を仕掛けている。絶対に私より弱いはずなのに?なんで姿すら掴めない!まるで正体不明の殺人犯を追ってるみたい!
(そろそろダメージが馬鹿にならなくなってきちゃった。早く仕掛けないとっ!!)
また爆発する。今度はクレイモア地雷…しかし怯まず突撃する。何個か爆弾を踏み抜いたが構わず突進する。
(見えた!この距離なら銃の有効射程内!!一撃で決める!!!)
やっとヨシノの姿を捉える。上空にあらかじめ投げておいたであろう意識外からの手榴弾に一瞬怯んだが、構わず愛銃の引き金に指をかける。
「ほう!多少のダメージ覚悟で突っ込んできたか!!確かにそれは
いける、このままダメージを与えて足を奪えば私の圧倒的有利ッ!!今までのような戦法は不可能になるッ!!
…え?
まさかッ
指が引き金を引き切る前に爆発が起こり、また姿を見失ってしまった。
ミカは煙に咳き込みながら、ナギサの言っていたことを思い出す。
─「最近ブラックマーケットで変な噂が立ってるらしいですよ?何でも不思議な力を使えるようになった生徒がいるとか」
「へー!すごいねそれ!空とか飛べちゃうのかな☆」
「私の知ってるものだと、水をお湯に変える事ができるそうだ…」
「えー、ちょっとしょぼ…あ、でもナギちゃんにはちょうどいいじゃんね☆いっつも紅茶飲んでるし!」
「なにそれほしい(バカにしないでくださいミカさん)」
「本音と建前が逆になってるよナギサ…」─
(話半分で聞いてたけど、もし
「様子を見るにようやく気づいたようだね。わざわざヒントもたくさんくれてやったと言うのに…」
「正解だ聖園ミカ。私の能力は
ヨシノがいつの間にか十数m先にいた。
「へぇ、わざわざ能力と弱点、更に姿を隠すアドバンテージさえ捨てて眼の前に来てくれるなんて、もしかして諦めちゃった感じ?それとも私が油断するとも?」
「そうだ。貴様は
(ここから彼女までは一本道…つまりアイツは一つだけの自分で爆弾を持ってるのかな?複数個爆弾に変えるなら私のダメージはもっと多かったはずだし、嘘を言っているとは思えない…まあでも、この条件なら圧勝できるかな☆)
ミカが動き始める。するとヨシノはどこに隠し持っていたか拳銃を取り出す。
(ここに来て!?ってことはつまり爆弾になっているのは銃弾ッ)
引き金に指をかける…と見せかけてこちらに投げる
(…と見せかけてこの銃自体が爆弾なんでしょッ!!)
ミカは間一髪のところで飛んできた拳銃を避ける。
「あはっ☆悪いけどこの勝負私の勝ちだねッ!」
この距離なら今度はブロックされない。されたとしてもおそらくブロックしきれない。なぜなら今のミカには十数メートル分の助走によるスピードがあるからだ。勝負は決した。
そう思った瞬間目を疑う光景を見た。
「
唖然としているミカのパンチを受け流す。ミートポイントがずらされているので本来の威力は出ていないため、いとも簡単に受け流された。
「答え合わせだ。最後の爆弾は
すれ違いざまにそう告げるヨシノ。カウンターを喰らい後方にふっとばされたミカの体が大爆発を起こした。
「言っただろう。触れたものは爆弾にできるとな…」
──────
「さてと、終わったことだし早く補習授業部のメンバーと合流するか…」
そう呟いた瞬間、後ろに銃口が突き立てられいいることに気づいた。
「…驚いたな。まだ意識があったのか…」
「内側から爆破されるなんて生まれて始めての経験だったよ…普通にすごく痛かったじゃんね。さてと、あなたは私を倒しきれなかった。しかも死角を取られてる。いい加減降参してくれるかな?う〜ん、でもやっぱりこのまま撃って再起不能にしちゃおっ」
ここでミカは足音に気づいた。
「やっと気づいたか。どうやら近くに待機していた正義実現委員会が爆発音を聞いてこちらに向かってきているらしいな?」
「…で、仮にここに来たとして、ティーパーティの言葉と一般生徒の言葉、どっちを信じるかな☆」
「これだから凡人は…
「見ろ、私のスマホだ。
ポン!と彼女の服から音がした。すると隠し持っていたであろうスモークグレネードが点火され、姿を見失ってしまった。
「…あ〜あ、まずいことになっちゃったな〜」
聖園ミカは駆けつけた正実に保護された。数々の爆破痕が残っていたそうだ。
俺生きてるゥ〜!!!(歓喜)