ジョジョの奇妙な蒼い空   作:漆黒のポテナゲ

22 / 34
どうもこんにちはー!(挨拶)

いつか絶対書きたい(というか書かなきゃダメ)と思っていましたが、良いのが浮かんできたので書きます。

最近番外編多いな… 本編書かなきゃ(使命感)




番外編:その血の運命(さだめ)

その血の運命(さだめ)

 

 

「うわあ〜!!!海きれ〜い!!!」

 

私の名前はホリー!今私はなんと…海の上にいます!

いや〜、小さい頃から夢だったんですよね!豪華客船!アルバイトでコツコツ貯金した甲斐がありました〜!!!

 

さて、自分の客室でも見に行きますか〜!

 

「はえ^〜すっご… 廊下までキラキラしてる…よくわかんない装飾品とか高そうな壺がいっぱい…」

 

ドンッ!

 

うわあ!?見とれてたら誰かにぶつかっちゃいました!?

 

「あ…すいませ 「おい、どこ見て歩いてんだァ?ガキ」」

 

運の悪いことに、ぶつかったのは明らかにガラの悪そうな犬のチンピラとその取り巻きだった!

 

(あわわ、いかにも怖そうな人達!?)

 

「ひい!?ごめんなさい!?」

 

「テメエ、兄貴にぶつかりやがって!どう落とし前つけるんだい!」

 

「謝りゃイイってもんじゃねえよなァ!?フヒヒ…よく見りゃいいカラダしてんじゃあねえか…それで勘弁してやるぜぇ?」

 

銃は!?自室に置いてきちゃったぁ!?ひええぇぇ!?だ、誰か助けて〜!?

 

「だっ!」

 

「…は?何だこのチビ…おい邪魔だよ」

 

え、嘘!?こんな小さい子を蹴ろうとしてる…!?危ない!逃げて……!!あ…間に合わない!

 

「や、やめてぇぇ!!!」

 

 

「おい、待ちな そこのチンピラ野郎ども」

 

 

そこに立っていたのは、恐らくイギリス系の顔をした2m近くある大男だった。

 

「あぁん?テメエ誰に向かってブグッ!?」

 

男は何の躊躇もなく取り巻きの顔面に、膝蹴りをブチ込んだッ!

 

「て、てめぇ!よくも俺の子分に!」

 

チンピラは上着に手を突っ込む!

 

「ヘイ!おっさん!メリケンはケツのポケットだぜ!」

 

「なっ!?」

 

男の言った通りメリケンサックはズボンの後ろポケットの中だった!

男はこう続けた!

 

「そしてお前はこう言う。『なんでメリケンのことが分かったんだこの野郎!』!」

 

「なんでメリケンのことが分かったんだこの野郎! …ハッ!」

 

(す、すごい!なんで分かったのっ!?)

 

「フフ!教えてやるよ!さっき誰かを殴って来たばっかだな?()()()()()()()()()()()()!しかし、上着には血がついてねぇ…つまるところテメーは()()()()()()()()()()()!!!そうすりゃ上着にメリケンは入ってねぇ!前ポケットにはなにか入ってるようには見えねぇから、こっちからじゃあ見れない後ろポケットに入ってんのは当然ってわけだ!」

 

「更にお前はこう言う。『分かったから何なんだよ!このスカタンッ!』」

 

「分かったから何なんだよ!このスカタンッ!」

 

チンピラの拳が男の目前に迫る!そして直撃…!

 

「はははっ!さっきまでの威勢はどうしたんだよォ!?このクソガキがぁ!?」

 

(え…一体何をやっているの?)

 

「おい、俺はこっちだよバカが。テメーみてぇな単細胞バカの思考なんざ全部読めてんだよ。」

 

「ハハッ…え…?」

 

「テメーが楽しそうに殴ってたのは装飾品の壺だよ」

 

当然壺は割れ、破片が手の至る所に刺さり、血が吹き出す!

 

「ぎ、ぎいやああぁ〜〜!?」

 

「これに懲りたら、二度とうちの家族とそこのお嬢ちゃんに関わるんじゃねえ、このチンピラ野郎がッ!」

 

「あいゃ!」

 

(も、もしかしてこの娘のお父さん!?)

 

「ひ、ひぇえ〜〜!逃げましょう兄貴!!!」

 

「チクショォ〜!覚えてろよ〜!」

 

チンピラたちは捨て台詞を吐いて、そのまま逃げていった。

 

「すごいぞ〜ジョウコ!あそこのお姉ちゃんを助けようとしたんだな!でも一人だと危ないんだから、あんまり一人でどっか行くなよ?」

 

「む〜」

 

「あっ!お父さんから離れてその人の方に行くんじゃあないっ!」

 

「やや〜」

 

「あ、あはは…」(戦ってるときはスゴかったけど、こうしてみると普通のお父さんだな〜)

 

そう思っていると、奥から女の人が走ってきた。

 

「はあ〜… やっと追いついた… まさかジョウコから目を離すなんて!」

 

「ちょ、ちょっとまってくれよ!ジョウコはこの女の子を助けようとしてたんだ!」

 

「あら…!そうなのジョウコ?」

 

私にくっついていた女の子はこくん、と頷いた。

 

「お父さんににて勇敢で正義感の強い子ね!これは空条家も安泰だわ〜!」

 

なんだか、すごい仲良しな家族なんだな…!

 

「ごめんなさいねぇ、ウチのが迷惑かけちゃったみたいで…」

 

「いえいえ、迷惑だなんて!むしろ助けていただいて感謝したいぐらいです!」

 

「これもなにかの縁だわ!そうだ!今夜一緒にディナーでもどお?」

 

「だ〜」

 

───────────────────────────────

 

「く、くっそお〜、あのクソ野郎…今度あったらただじゃおかねぇ!!」

 

「そのとおりですぜ!兄貴!」

 

(あの後、壺を割っちまったんで警備員に追いかけられ、結局弁償する羽目になっちまった…チクシォ〜!!)

 

まだ血がついた手で柱に触れる。すると、ガシャンと音を立て、壁についていた奇妙な仮面が床に落ちた。

 

「なんだあ〜!こりゃ!…一見趣味の悪い仮面だが、血に反応して針が飛び出す仕組みに…!フハハハ!」

 

チンピラは不敵な笑い声を上げた。

 

(これだ!こいつであいつらに復讐してやるッ!)

 

───────────────────────────

 

「本当に良かったんですか?私なんかがここにいて…」

 

「もう!イイのよ遠慮しなくて!」

 

そんな会話をしていると、料理が運ばれてきた。

 

(わあ〜!すごい料理!さすが豪華客船!クールだわあ〜!)

 

この空条夫妻は新婚旅行で豪華客船に乗ったそうだ。お父さんの名前は空条仗世文(なんでも、日本に住むときに日本風な名前にしたとか 言うほど日本風か?まあ…もともとジョセフだったらしいし…)、お母さんは理那さんというらしい。

 

二人とも明るくてとても若々しい人たちだった。ジョウコちゃんもとってもキュートだ!

 

フヒヒ…

 

あの間抜けども、俺様が後ろの席に座ってることに気づいてねえ!このままこの仮面を被せて…あら!?テーブルの下に落としちまった…早く拾わないと…

 

ドン!

 

「あ、悪い兄貴」

 

「ちょ、おま」

 

あッ…落下点に仮面が…

 

ベキッ!

 

それは…たまたまだったのだろう。たまたま仮面を落とし、たまたま仮面を被り、たまたま鼻をぶつけたのだ。だが、流れ出た鼻血は、不運にも石仮面を…作動させてしまった。

 

ドスドスドスッ!

 

「あ、兄貴!?大丈夫ですか兄貴!?」

 

ゥ…

 

「よ、良かった兄貴!あに」

 

「URYYYYYYYYY!!!!!」

 

チンピラだったものは、近くにいた取り巻きの首筋に指を突き立てた!すると、まるで生気を搾り取られたかのようにみるみるしぼんでいくッ!

 

「あ…が…」

 

つい先程まで爛々と美しい輝きを放っていた豪華客船は、一瞬のうちに血なまぐさい悲劇の舞台となってしまった…

生気を吸われたものは理性を失い、虐殺を楽しむ化け物となった!若い女、子供もすべて皆殺し!あっという間に一部の幸運な乗客を船内に残し、豪華客船は化け物の巣となった!

 

「こっちだ!クソッ…どうすりゃあいいんだッ!」

 

「気をしっかり持つのよ!きっともう彼らは人間じゃあないんですから…!」

 

「はいぃ!」

 

ど、どうしてこんなことに!私達はディナーを楽しんでいただけなのに!突然後ろの席の人が暴れ出して、それから近くの人を…

 

「うぶッ…おえ…」

 

「大丈夫!?」

 

「うえぇぇ〜ん!」

 

なんとか私と空条さん家は全員無事だったけど、このままじゃいずれ私達もッ…

 

「おい!どんな状況でも希望を捨てちゃあ駄目だッ!なにか…なにか助かる方法があるはずだぜ!」

 

ハッとして冷静になる。たしかに…諦めていたら何も始まらない!

その時、私はあるものを見つけた。

 

「ねぇ、あれ、使えそうじゃない?」

 

指を指した先には、何のために運び込まれたかはわからないが、丈夫そうな棺桶があった。

 

「す、凄いぞッこの棺桶は!こんなナリしてるが全部が鋼鉄でできてやがる…!これに乗っていけば!」

 

しかし、ここで全員がある一つの問題に気づいた。

 

「この大きさじゃ、全員が乗れないわ…沈んでしまうもの…」

 

全員が黙り込んでしまう…しかし、無情にも沈黙はゾンビたちのうめき声で破られてしまった。

 

「もうこんなところまで!?」

 

そして、空条夫妻は何かを決めたように顔を見合わせ、深く頷いた。

 

「お嬢さん。少し、お願いをしてもよろしい?」

 

「何ですか…?」

 

「ジョウコのことを、頼みたいんだ。この娘は俺達の希望なんだ。」

 

「な、何を言って…!?」

 

仗世文はまだ泣き止まないジョウコと、ホリーを無理やり棺桶に押し込めた!

 

「ぬ、うおおおああああ!!!」

 

そのまま窓に向かって棺桶を投げ飛ばし、二人を脱出させた!

 

「あ、ああああっ…そんな!?仗世文さん!理那さああああああん!!!」

 

「この近くにある階段を使えば、エンジンルームに行けるわ。こいつらを世の中には絶対に放ってはいけない」

 

私が最後に見た光景は、そう言ってゾンビの群れに向かって走り、しばらくして爆発した豪華客船の姿でした。

 

────────────────────────

 

「おい、何ニヤニヤしてんだ。もう出発しちまうぞ」

 

「あら!もう行っちゃうの〜?もう少しこの家にいてもいいのよ?」

 

「安心しな。まあ…年に数回は戻ってきてやるぜ」

 

あれからもう13年になるのね…

表向きには事故として片付けられたある一家の英雄譚は、誰にも知られることなく、闇へと消えていった。しかし、確実に受け継いている。彼女のような優しさを、彼のような抜け目のない知略を。そして、黄金のような心を。

だから、きっと何があっても大丈夫。

 

「ジョウコ。」

 

「…何だ?アタシがゲヘナで一人暮らしするのがそんなに寂しいのか?」

 

「お母さんといってきますのチューをして〜?」

 

()だよ。こんな歳にもなって…」

 

拒否をする少女。しかしお構い無しに母親は彼女の頬にキスをした。

 

「なっ、てめ」

 

反抗しようとしたジョウコだったが、母のどこか寂しそうで、それでも安堵したような表情を見て、思わず口をつむぐ。

 

「ジョウコ。いってらっしゃい」

 

「…ああ。ホリー母さん」

 

少女は明るい日差しの差し込む扉を開き、まだ見ぬ自分の運命とともに歩き始めた──

 

part0 空条ジョウコの始発点

 

〜Fin〜

 

 

 

 

 

 




Q.番外編とは

ガッツリ本編に絡んでいるんですがそれは…
まあ別に?こんなの見なくても?本編の内容は頭に入ってくるし?

セイアさん水着早くないっすかね…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。