これにて第一部完ッ!です。謎の達成感がありますね。まあ、まだ終わりじゃあ無いですが…ね。
…お前そんな頑張って投稿してたかこの小説?
うるさい!私だって生きてるんだぞ!?
幕引き
「…知らない天井だ。」
ジョウコの意識は白いベットの上で浮上した。起き上がって辺りを見渡そうとしたが、自分が固定されていることに気付いた。と、同時に激しい痛みが体中を襲った。思わずうめき声を上げる。
「あっ、起きたんですね!!痛みますか?ちょっと待っててください!」
そう言うとピンク髪のナースが処置に当たってくれた。内容によると、最初は右腕の骨はズタズタ、さらに自分でも気づいていなかったが、あばらが折れ、肺に突き刺さっていたらしい。自分のことながらゾッとした。
「ゾッとしたのはこっちですよ。もう骨がほとんどつながってるんですから、まったく…」
そう言いながら慣れた手つきで新しい包帯を巻いていく…ってナチュラルに心を読んでるんじゃあない
「ゾッとしたといえばあなたの隣で寝ている死体…いえ先生もです。」
奥から別のナースも出てくる。というか隣先生なのか。
隣で寝ている男には傷一つ見当たらなかった。無傷だったのか、凄いな、と思わず感心してしまった。
まあ、とりあえず今の状況から察するに危機は去ったのだ。面倒事は…無くはないだろうな。なんせ私達は『シャーレ』なのだから。それが力を持つものの責任であるのだった。
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「この前はすみませんでしたね。私のミスです。」
『いや、もうお前のミスだとかどうでもいいから私のことを休ませておくれよ…』
「おや?ベアトリーチェのことが気にならないのですか?」
そう不思議そうに尋ねてくるのは黒服で、ここはどうやらいつもの夢の謎空間のようだ。
『気になるといえば…まあ、気になる…あいつは何処までも私の生徒をコケにしてくれたからね』
決着のあの時…何処からともかく黒服達が来て、満身創痍のベアトリーチェを回収していったのだ。
「ええ、ええ、先生がそうおっしゃられるのも無理はないでしょう。私たちも一部始終は見ていましたからね。」
いや、見てたのかよ。とか、だからあんなタイミングよく来れたのか。とかいろいろ思ったが、結局今聞きたいのはそんなことじゃあない。
『それで、前回は何を話そうとしたんだ?』
黒服はその言葉を待っていたかのように深く頷いてから喋り始めた。
「先生。コインは分かりますよね?」
なんだこいつ。私のことバカにしてんのか?
『知ってるよそりゃ』
「でしょうね」
すんでのところで殴るのを止めた。
「落ち着いて聞いてくださいよ、というか元気じゃないですか。」
『本題に!入れよ!!また前みたいになるかもだろ!!』
「おっと、それは一理ありますね。では続きを。コインには表裏がありますが…もし表と裏が同時に存在できたら?その時に
「『表』の生徒 『裏』のスタンド──まさにコインの表裏です。そして、今回ベアトリーチェが呼び寄せようとしたもの…
さらに、と続ける
「実は、先生がキヴォトスに来る少し前にも、急に『アレ』が接近してきたことがあるのです。定かではありませんが、その時から『矢』も観測され始めたそうです。」
「スタンドとは、先生の見た
『
「『宿命』も一緒に流れ込んでいてしまったのですよ。あの場は特に色彩に近かったですからね。記憶にも少し混濁が見られるでしょう。一瞬ですが、
彼?一体それは誰なんだ?と言いかけたところで右腕を引っ張られる感覚があった。
「おや、危害を加えているつもりはなかったのですが…相変わらず愛されていますね。うらやましい限りです。」
「ああ、最後に一つだけ、今わかっている情報を。」
スタンド使いは──なぜかは分かりませんが──惹かれ合ってしまうようです。
なんだそりゃ。視界がどんどん明るくなっていく。そうして黒服の姿が消え…おい待て!?ベアトリーチェがどうなったか聞いてな──
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「まったく、何を考えているんだ君は!危険過ぎるッ!!」
目を開けると大きな狐耳の少女が私を叱責してきた。どうやらここは病室らしい。
「ミカはボロボロで帰ってくるし、ナギサはぶっ倒れたし、今やらねばならない面倒事は全て私がやらなくてはいけないんだぞ!!」
特にミカは本当に酷い有様で、献身的に治療にあたったピンク色の髪の正義実現委員会が居なければどうなっていたかわからないほどだったらしい。私は心のなかで優しいむっつりスケベさんに精一杯の感謝を贈った。
やることは沢山あるが、私たちは勝ったのだ。きっとゲヘナとトリニティの関係も、結果的にではあるが良好になり、いつの日かわだかまりも消え去ってしまうだろう。
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「フゥ〜…今回は大規模な事件だったが…何とか…は、まだなっていないか…あくまで危機を一旦退けただけだ。ベアトリーチェにも逃げられた」
イライラしながら校舎を歩く。なぜなら私の穏やかな平穏が、今ッ!この瞬間にも脅かされているかもしれないのだッ!!クソッ!
ああ、鳩尾の辺りがまた痛くなってきた…怪我も全然『平穏』なんかじゃあない…治癒力も化け物の奴らと一緒にするなよ…!
「あの、すいません。」
不意に後ろから声を掛けられた。どうやらトリニティの生徒のようだ。
「ン?なんだい君は?私に何か用でもあるのか!?」
つい語尾が強くなってしまった。まだまだ自分も未熟だなと思った、が今はそんなことはどうでもいい。
問題はなぜ自分に声がかけられただが…
「いえ…別に大したことではないんですが、猫ちゃん見掛けませんでしたか?」
「猫ォ?」
健気なやつだな。あんな気分屋な生き物を探してやっているのか。ご苦労なことだ。
「最近よくここに顔を出して…近くで
「…」
ヨシノは彼女に何も言わず、先生のためにと持ってきた茶菓子を握らせた。
彼女には少し気の毒なことをしたな、と思った。そんな事を思った自分にも同時に驚いた。いつの間にか私まで彼女たちに絆されてしまったのだろうか。
「浦和ハナコは…良い『友』を持ったな…」
いつの間にか自分がもうあまり焦っていないことに気づいた。今日もキヴォトスの空はどこまでも蒼く澄んでいる。
年が明けてしもた…
でもこれにて第一部完ッ!です。
それではまたいつか、