「おーい。傑いるー?」
ガッチガチに呪霊の防衛網を引かれた村。
そこに、五条と家入、真希と真依は来ていた。直哉と直毘人もちょうど来ている。
「やあ、悟。硝子。今、教化で忙しいんだよ。私はなかなか手強くてね」
「面会できる?」
「んー。ウニャちゃん殿下に聞いてからね」
気もそぞろに虚空に視線をやる夏油。
どうやら、見えないものが見えてるらしい。
「ウニャちゃん殿下ってお孫様? 使徒はいないの? 何見てんの?」
「使徒様は別の世界にいるよ。別世界から使徒様のお孫様が来たって言った方がいいかな。私が見てるのは、掲示板だよ。これもウニャちゃんのお力でね」
「不自由してない? 手助けしてくれるなら便宜を払うよ」
「そうだぞ、夏油。癒し手が私だけで苦労してるの知ってるだろ、1人くらい癒し手を派遣してもいいんじゃないか? 給料は払うぞ。総監部が」
「私に権限はないんだよ。ウニャちゃん殿下に聞かないと。私が権限あるのなんて、女神の恵みのおひたしをお土産に出すかどうかくらいだよ」
「「食べたい」」
「入って」
その向こうでは、直哉と直哉が会話していた。
「なんや、本当に自分なんやな。手合わせせいや!」
「ええよー」
直哉達が手合わせをしている間、女神のおひたしを食べさせていると、ウニャちゃん殿下が現れた。
「ねこ!」
「ねこ!」
「ねことな!?」
写真を撮りまくる一同。
「こちら、私の友達で五条悟と家入硝子。あと、こっちの真希と真依。更に、直哉の父親の禪院直毘人。こちら、ウニャちゃん殿下だよ。失礼のないようにね」
「ウニャはウニャです。ミニャンジャ街の町長さんのミニャの孫で、女神の使徒の孫で、今はこの最強女神教団、第2呪支部の教祖兼村長です」
そこで真希は口を開いた。
「なあ、女神様を信じれば私も強くなれんのか」
「信者は……んー……。女の子は今、募集してなくて」
ただでさえ飽和気味なのである。
「男ならば募集しておるのか」
「呪術師さんももう十分かな。そもそも、ウニャに忠誠誓えるの?」
「言っておくけど、御恩と奉公の原則だからね。ウニャちゃん殿下に仕えもしないで力だけよこせは私達が許さないよ」
「それで直哉達もすっぱり家を出たんだ?」
「そうだよ。当主業とは兼任できないからね。直毘人さんは怒ってたけど」
「そりゃそうだろうね」
「ウニャ、呪術師さんの下につくつもりはないけど、争うつもりはないよ。呪術師さんのお仕事も理解してるつもり。でも、前の場所ではうまく仲良くできなくて、ジュソンチョ達が捕まりそうになったから、無条件にも信じられないかな。人形って形なら、派遣させてもいいよ」
「ひとまずそれでいいよ」
「禪院家にも派遣してもらおうか」
「まずは東京校からかな。ジュソンチョ、お願いしていいかな?」
「ニャン!」
パシャパシャパシャ!
にゃんのポーズで了解した夏油を撮りまくる五条と家入。
「何それwww」
「うるさいな、最強女神教団に伝わる伝統あるにゃんのポーズだよ」
「発足がお祖母様の7歳の頃だからね」
クスリとウニャが笑う。
「ちょっと待って、夏油が来んの? 他に癒し手も来て欲しいんだけど というかジョソンチョって何」
「ハンドルネームだよ。一回決めたら変えられないって知らなかったんだ。ウニャちゃん。ひとまず、私は何かあった時の為に生身で行くよ。あとはサポートは真希、利久をお願いしたいかな」
そうして、夏油が声を掛けると真依が美少女フィギュアの複数入った箱を運んできた。
「準備はしておいたわよ。移動中は私に任せて」
「わかった。賢者召喚!」
ウニャが言った途端、真依が消えて人形が動いた。
「あ、そういうシステムなの?」
「そうだよ。あと、私は光属性の魔法をウニャちゃんから授かっているから、ちゃんと傷を癒せるよ」
「術式が増えるみたいなもんか、チートだな」
出る前に、教祖夏油の様子を見に行く事になった。
「悟……わかってたんだ。私は、あの時地獄行きの選択をしたって」
「傑」
「おかしいよね。術の効果だってわかってるのに。地獄に行くのが怖い」
「おかしくなんてないよ。地獄が本当にあったら、怖いのなんて当たり前だろ」
精神的に衰弱した様子の教祖夏油。
今がチャンスである。
しばらく説得した後、賢者見習いとして連れて行く事となった。
最も、手枷はつけたままだが。
そうして、決着がついて荒ぶる直哉の足の下から直哉を引っ張り出し、帰路についた。
「狡いやろ!! 術式二つ持ってるようなもんやん! なんや水の鞭って! しかも手と同じ扱いで鞭ごしに術式効くってありえんやろ!」
車の中で荒ぶる直哉。
「直哉は水属性だからね。強いよ」
「傑は光属性だっけ。どんな事ができんの?」
「そうだね。明かりを出したり、傷を癒したりかな。それと週一でやってる清めの儀式では直哉が出した水を使っているかな。力の詳細については伏せさせてもらうけど、結構色々できるよ」
「属性はどんな属性があるの?」
「手の内を見せることになるからそれも内緒かな。ただ、これだけは言える。光属性は、慈悲の心を持つことこそが肝要なんだ」
「大丈夫なのかよ。使いこなせんのか?」
硝子の言葉に、夏油は苦笑した。
「実はそうなんだ。まあそれは一緒に学んでいこうじゃないか。教祖君もね。レッスン1。死者に慈悲の心を持とう。罪人にはその償いに対する応援を。善人には、幸福な死後を。言うがやすし、行うは難しだし、呪力とは逆だけど、頑張っていこう。敵対する呪霊に対してそれができるようになれば完璧だよ。リピートアフタミー。レクイエム」
小さい手持ち呪霊を前に夏油はドヤ顔で祈る。
何も起こらない。
「失敗!」
美少女人形(真依)にチョップされる。
大丈夫かこやつ。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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