『良いですか? 慈しみの心が大事なのですぞ! 日々を懸命に生きる幼子達を見守るような、そんな暖かな心が癒しの力を強めるのですぞ』
「はい、ロリエール先生!」
『はぁやれやれ。光属性で慈悲の心を持ってないってそれ、いる意味あるん?』
人形にバカにされ、ぎゅうぎゅうと人形を締め付ける傑1。
静かに祈りを捧げる傑2。
「真面目にやれお前ら。ぶん殴るぞ」
「う。わかったよ。ちゃんとお祈りするよ」
「そもそもお祈りがなんなんだ」
「光属性は、相手の回復を祈って奇跡を起こして、傷を癒すんだよ」
「医学知識必要ないのか?」
「MPでゴリ押しできるね。医学知識あると効率すごく上がるけど、なくても大丈夫。一応私も勉強してるけど、いつも頭真っ白になっちゃって結局ごりおしだよ。バカみたいな理由のケガだなって思うと中々癒えてくれないし」
『ほんま傑くんは記憶力はあるのに頭の出来が残念やなぁ』
『慈しみの心が大事なのですぞ。拒絶と争いは虚しいだけですぞ』
「はい、ロリエール先生」
ギリギリギリ。
「ほらほら喧嘩しない。傑、硝子の手伝いちゃんと出来る?」
『甚爾君最強も、いじめはダメですぞ』
「大丈夫。私はいじめられてない」
「どうだかな……。空き時間に治療の勉強するぞ」
そんなわけで、仕事である。
「怪我してきました。うおっ 特級呪詛師コンビ!」
「ちょうどいい。実験台になれ」
「ええ!?」
「お前ら祈れ」
「…………」
「…………」
「おお、暖かな光が! ちゃんと傷も癒えていく」
「ふふん、ざっとこんなもんだよ」
『光が1人分でしたな』
「私の魔法が発動して教祖君は発動しなかったみたいだね」
そこで教祖夏油のお腹がなる。
「お腹すいたか? そういえば昼食べてなかったな」
直哉の宿った人形が腹を抱えて爆笑する。
「うるさいよ直哉!」
「どーしたジュソンチョ」
「魔法を使うとお腹が減るんだ。直哉が、魔法の初心者に負けたって」
「うーん。真面目に頑張ろうね、傑。人の命の掛かったことでふざけるのは良くない」
「う。わかったよ……」
こうして、夏油達の出稼ぎと研修が始まったのだった。
1ヶ月後。
「夏油先生! 急患です! たくさんいます!」
「俺、購買から携帯食料根こそぎ買ってきます!」
「わぁ、練習いっぱい出来るね!」
やけになってジュソンチョは叫ぶ。
「夏油先生! こいつ、息してません!」
「真希!」
『大丈夫。霊体はそばについてる。さっさと体の怪我を癒してやれ』
夏油は大急ぎで傷を癒す。頭もしっかり癒してから、真希の出番だ。
死者に声をかけ、霊体を正気付かせて体に誘導する。
「生き返った……!」
「霊体が残っててくれてよかったね。すぐ成仏されてたら危なか……お腹がすいた」
「焼肉奢ります!」
「魔法使いに焼肉奢るは破産できるよ? でもまあ、美味しいもの差し入れて欲しいな。村にもね」
「はい!」
買ってきてもらった携帯食料をばくばく食べる。
「それだけ食べて良く体重が増えないな。というか痩せてきてないか?」
「そりゃあれだけ魔法を使えばね。餓死一歩手前かも」
「食え食え。でもまあ、最近は眠る時間が確保できたのはありがたいな。休暇も取れたし。歌姫先輩とカラオケなんて何年ぶりだろう」
「楽しんできてよ、硝子」
「……硝子」
そこで、教祖が硝子に話しかける。
「人を癒すのって、大変だね?」
「当たり前だろ。だからもう、簡単に傷つけんなよ」
ちなみに、京都校にも最強女神教団は出張している。
夏油を除くと、だいたいそれぞれ週二日出勤である。
圧倒的ホワイト!
「傑ー、総幹部が呼んでる」
「またかい?」
スカウトを辞退するのが大変という問題はあるが。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
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