俺はシン・アスカ
「レノア、レノア・・・」
「パトリックよ、飲みすぎだぞ」
「飲まずにはいられまい!!子供は家出し、妻もだなんて・・・シーゲルよ!」
「考えを改めろって言われているのでは?」
「それは分かるが、しかしだな」
「うちの娘も家出したが今では順調だぞ、キラ君もいい子だし」
「わかっているさ、ヤマトさんの子だ、いい子に決まっている、しかもコーディネイターだし・・・」
「いやもう純粋にナチュラルでもキラ君ならいいと思ってるよ?」
「私には強硬派としての意地が・・・」
「そんな頑固だから逃げられたのではないか?」
「むぐっ」
「ブルーコスモスもいない、ロゴスもいない、平和でいい事じゃないか?路線変更してもいいのではないか?」
「しかしだな・・・」
「もうコーディネイターやナチュラルにこだわるのは古いのではないか?出生率の問題もあるし・・・婚姻統制も嫌がる人が多いではないか」
「むぐ・・・」
「ともかくだ考えを改めんことには通信すらしてくれないぞ?」
「うーむ・・・」
「今や連絡手段もたたれてるがな」
「連絡・・・そうだ!!アマルフィ議員とジュール議員とエルスマン議員のご子息がおるではないか!アスランと同世代の、彼らは軍属でもない、気軽にオーブに行けるではないか!!そしてスパイでもない!!これならいい、私ではなくともいい、せめて話だけでも聞いてきてくれれば・・・すぐ呼んでみよう」
「そういう事ではないんだと思うがな・・・考えを改めんのか?」
「それは最終手段だ」
「はぁ・・・」
「というわけでアスランと妻レノアを捜索、何を考えているのか聞いてきてほしいんだが・・・頼めるか?」
「僕はオーブでピアノコンサートするつもりだったので長期滞在も出来ますが、イザーク、ディアッカはどうします?護衛という形で一緒に行きますか?」
「そうだな、アスランとは顔見知り程度だしな、理由がないに等しい」
「俺も賛成だな」
「なにも無理やり連れてきてほしいという話ではない、考えを聞いてくれるだけでいいのだ、頼む」
「「「わかりました」」」
「レイ、あの本屋良い所だろ?古い本とかも置いてあるし、何より面白い本や漫画尾も多いんだぞ」
「そうだな、小説一本だったが漫画も面白いものだな、今度お勧め貸してくれシン」
「いいぞー漫画は日本のが面白いぞ、孤高のスナイパーゴルゴダ13とかな、経済の勉強にもなるし、政治的な動き方とかな」
「それは面白そうだ」
「今日はどうする?ルナん家行くか?」
「そうだなメイリンにも会いたいし、帰るか」
「メイリンも漫画好きだぞ?」
「ならちょうどいい、他にも面白いのないか聞いてみよう」
住宅街
「でさーこないだルナったらさ」
「おいシン、あそこにいるのはニコルさんではないか?」
「ええ!?まさか、こんな住宅街に?でもホントだ」
「いませんねぇ」
「ともかく情報が雑すぎるのだ!!オーブにいるしかわからんとは!!」
「マジだな、24時間監視しろっていうわけにもいかないし、なんでこんなに情報が雑なんだ?」
「凄腕の諜報員が居てなかなか情報を握らせてくれないそうです」
「ふーむ・・・」
「ニコルさーん」
「ん?」
「ニコルさーん、お久しぶりです、俺ですシン・アスカ!」
「レイ・ザ・バレルです、お久しぶりです、ニコルさん」
「やぁ!!シン君レイ君!!お久しぶり」
「ニコル、知り合いか?」
「ええ、友達です、紹介します、こちらイザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマン」
「(イザーク隊長たちだったのか)こんにちわー」
「こんにちわ」
「よろしく頼む」
「よろしくな!!」
「3人ともどうしたんですか?」
「アスランとレノアさん探してて」
「なんでまた?」
「ふたりとも家出同然に姿くらましちゃったから、ザラ議員が心配してるんだ」
「アスランのお父さんか、アスラン家なら知ってますが?」
「本当!?案内してくれるかな!?」
「いいですよーこっちです」
カガリの家
ぴーんぽーん
がちゃ
「はい」
「アスラーン、ニコルさんたち連れてきた」
「おお?ニコル達?」
「アスラン!!探しましたよ」
「ようやく見つけた」
「ラッキーだったな」
「ともかく入ってくれ」
「母上、カガリ、お客さんだ」
「あら誰かしら?」
「アスランの知り合いか?」
「俺の顔見知りです」
「ニコルです」
「ディアッカです」
「イザークです、なんだ下等なナチュラルか」
「イザーク!!」
「ん?・・・かかとがどうした?」
「下等だ!」
「コーヒーの話か、たしかに甘い方が好きだな」
「そっちではない!!下等だ」
「しつこいな、私はカガリだ、カトウさんではない」
「耳いかれてんのか!?下等だ!!!!!」
「ふぅ、すぐに頭に血が上るようだな、そんなんじゃ冷静な判断も出来まい、相手を決めつけ、驕り高ぶる、そんな曇った眼ではやっていけないぞ、そっちのシンから私は教わったがな、三硫以下だな」
「んな!?ナチュラルのくせに!!」
「でた、二の句はすぐそれだな、馬鹿の一つ覚えだな、間抜け、三流の証を自分で出してどうする」
「ぐぬぬぬ」
「もう反論できない無能が、コーディネイターだからと言って努力しなければ意味はない、そんなお前は挫折を知らないからだ、どちらが下等かよく考えるのだな」
「イザーク言い負かされてやんの」
「そっちの金髪も心の奥底では同じだろう、顔に書いてあるぞぼんくら」
「なんだと!」
「お前みたいな連中が差別し人を傷つける、遺伝子だけですべて決まるんだったらとっくに出生率問題や、様々なことを解決できると思うんだが?上等種族様なら戦争なくして見せろ、差別をなくして見せろ、コーディネイターとは上等種族様なんだろ?」
「カガリ・・・」
「私は常に努力し続けるシンやアスランを見てきたからな、ガキに見えて仕方ない、しかも人様の家に入ってきてすぐさまケンカを売るやつだからな礼節をといても無駄か」
「カガリの一人勝ちだな、一部とはいえこういうコーディネイターがいることは確かだ、自分は他者より優れている、そんなアイデンティティならすぐ捨て去った方がましだな、それにカガリを傷つけるなら容赦しない」
「アスラン・・・」
「そうだなぁ、カガリが言い負かしたから勘弁してあげるけど、この国に入った時点で投げ飛ばしとくべきだったかな?こんな頭コチコチ二人組は」
「シン君!?噂の諜報員って・・・」
「多分俺ですよ、入国してるのも察知してましたニコルさんがいるから見逃してましたがね、次はないですよ?」
「貴様!!コーディネイターのくせに!!」
「だから?俺は守りたい友達や家族、愛しい人を守る、そのためなら何でもする、種族関係なしにね?俺がたまたまコーディネイターだったというだけさ」
「まぁまぁ、そこまでにして、今お茶を入れてくるわ」
「で、目的は」
「アスランとレノアさんから連絡がないことをザラ議員は心配しています」
「それだけ?」
「えぇ」
「なら話は終わりね、私たちはさっきの言い争いのようなことをする子供に説得されて帰る気はありません、いきなりカガリちゃんに会って「下等」だなんて失礼千万、言いたくわないけど、育ての親の顔を見てみたいわ、さぞやご立派な教育をしているのでしょうね、偏見に凝り固まった」
「「・・・」」
「わかりました、失礼をしたのはこちら側です、今日の所は帰ります」
「あらニコル君は大歓迎だけど、自分で言ったことも謝れない人や偏見に凝り固まっている人はお断りだわ、二度と敷居を跨がないで頂戴」
「わかりました、帰りますよ2人とも」
「「・・・」」
「じゃあ俺たちも帰るぜ」
「シン君レイ君またね」
「またなー」
「「またねー」」
「さぁルナの家に行くか」
「あぁ、ニコルさんそれじゃ」
「ニコルさんまたねー」
「またね、シン君、レイ君」
「二人が強硬派なのは知ってましたが、まさか人様の家に入った瞬間に下等などというとは思いませんでした、相手方が起こるのも当然です」
「俺は言ってないぜ・・・まぁ心中一緒だったけどよ」
「・・・礼を失したのは認めよう」
「謝る度量がないのでは認めても無駄ですね」
「なんだと!?」
「普通はあそこで謝りますからね、謝ってない時点で負けですよ」
「報告は二人でしてください、僕は悪化したと言っていたといっていいですよ、悪化させたの間違いないですからね、では」
「ディアッカよ・・・」
「なんだよイザーク」
「普通は謝るのだろうな、しかし・・・」
「もう考えても遅いと思うぜ」
「「はぁ・・・」」
シン
実は入国の事を知ってて一芝居打った
レイ
ナチュラルなので言わずもがな、実は怒っていた
アスラン
カガリを侮辱された時点で殴るつもりだったがカガリが言い負かしたのでホッとした
レノア
怒り心頭
カガリ
シンの周りにいるやつに比べると程度が低いと思っていた
ニコル
イザークにはがっかりした
イザーク
迂闊なことを言い言い負かされた
ディアッカ
内心を見抜かれた
パトリック
悪化してしまい頭を抱える