続き書けたで候。
少し、手探り状態なのでご勘弁を。
では、どうぞ(╯°□°)╯︵ ┻━┻
ビルの屋上で、垣根帝督は風に吹かれながら飴玉を噛んだ。
夕暮れ時、赤く染まった空の下、コンクリートの屋上には彼以外に誰もいない。
周囲の喧騒は遠く、まるで別世界のように静かだった。
彼の背後には、白く光る羽根のような六枚の「翼」が、無音で浮かんでいた。
それは鳥のものでも、機械の部品でもない。
この世界のどんな物質にも分類できない“何か”――未元物質(ダークマター)。
「……いるな。さっきからずっとこっちを見てやがる」
彼の視線の先、廃ビルの入口。
黒く歪んだ何かが、壁の隙間から這い出してきた。
それはまるで人間を模した泥人形のような姿。
だが顔はなく、無数の目が体中を蠢いている。
呪霊――この世界に溢れる負の感情の結晶。
本来なら一般人には見えない存在。
だが、垣根帝督にははっきりと見えていた。
それは、彼が“夢”を見てから変わった。
あの、どこかで見たような白髪の怪物に叩き潰された悪夢。
自分が自分でありながら、別の誰かだったあの記憶。
それを境に、世界が色を変えた。
「じゃ、そろそろ実験開始といくか」
呟いた次の瞬間、未元物質が音もなく動いた。
白く滑らかな光の糸が空間を裂き、呪霊の左半身を一瞬で切断する。
呪霊が悲鳴を上げる間もなく、未元物質の“羽根”が宙に展開し、数十の鋭利な槍を形成。
「もう少し反応見たかったんだが……まあいいか」
飴玉を噛み砕いたのと同時に、槍が一斉に呪霊へと放たれる。
まるで神の裁きのように、一方的で、冷酷な攻撃だった。
数秒後、そこに呪霊の姿はなかった。
「……こんなもんか」
淡々と呟き、垣根は地面に降り立つ。
その足元には、呪霊の残滓すら残っていない。
──ピリリ。
ポケットの中のスマートフォンが震えた。
彼はそれを取り出すと、通知を無視して画面を閉じた。
「またかよ……監視されてんな、こりゃ」
その推測は正しかった。
同時刻、別の場所。
モニターの前にいた数人の術師が、無言で映像を凝視していた。
その中心に立っていたのは、白髪の男――五条悟だった。
「映像、送られてきたばかりです。結界に反応があったのは昨日の夜。監視カメラが壊れていたため、気付くのが遅れましたが……」
説明する職員の声を、五条は聞いていないようだった。
彼の視線は、モニターに映る少年――垣根帝督の姿に釘付けになっていた。
「すっごいね、これ。術式じゃない。呪力でもない。じゃあ、何?」
呟いたその声に、誰もが息を呑んだ。
五条悟が、珍しく「楽しそうな顔」をしていたからだ。
「……悠仁達、ちょうど都内にいるんだよね。少し様子を見てきてもらおうか。でもその前に……ひとまず僕が先に接触しちゃおうかな〜」
その夜。
垣根帝督は再び“夢”を見ていた。
学園都市。第一位との戦闘。暴走する力、そして崩壊。
己が命を終えた世界の断片。
目を覚ますと、汗をかいていた。
「クソが……またこの夢かよ」
彼は天井を見つめ、乾いた笑いをこぼす。
「次は……どんな化け物が出てくるんだ?」
呟いたその声は、夜の闇に溶けていった。
どうでしたしょう?
では、また\(^o^)/
少し改定します。