とある呪術の未元物質   作:Gussan0

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どうもΣ(゚Д゚)

続き貼っていくで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第五話 呪いという欠陥

夜の呪術高専。

 

敷地の端、結界の外れにある訓練用区画。

 

そこに、垣根帝督は一人で立っていた。

 

 

「……へぇ」

 

 

指先に、白く淡い光が滲む。

 

未元物質ではない。

 

この世界で言うところの――呪力。

 

 

「出るには出る、か」

 

 

垣根は興味深そうに呟く。

 

胸の奥に溜まる、嫌悪、苛立ち、不快感。

 

感情が引き金になって、力が生まれている。

 

 

「感情依存型エネルギー……しかも個人差がデカすぎる」

 

 

彼は舌打ちした。

 

 

「欠陥構造だな。安定しねぇし、再現性も低い。こんなの兵器にすらならねぇ」

 

 

背後で、足音がした。

 

 

「普通、そこまで言い切れる奴はいないんだけどな」

 

 

振り返ると、フェンス越しに虎杖悠仁が立っていた。

 

夜食のパンを片手に、気軽な顔。

 

 

「五条先生に言われたんだ。“垣根の様子、見てきて”って」

 

 

「見張りか?」

 

 

「見学?」

 

 

虎杖は肩をすくめる。

 

 

「俺、正直よく分かんねぇんだよ。あんたが敵なのか、味方なのか」

 

 

垣根は鼻で笑った。

 

 

「正解だ。俺もまだ決めてねぇ」

 

 

一拍置いて、虎杖が言う。

 

 

「でもさ。呪いって、全部“悪いもん”じゃない」

 

 

垣根が、ゆっくりと虎杖を見る。

 

 

「誰かを守りたい気持ちとか、後悔とか、そういうのも力になる」

 

 

「……感情の美化だな」

 

 

垣根は即答した。

 

 

「力ってのは、使う側の都合で“善”にも“悪”にもなる。だが、感情に依存する時点で――制御不能だ」

 

 

虎杖は少し困ったように笑う。

 

 

「でも、制御できなくても、使わなきゃ守れない時もあるだろ」

 

 

その言葉に、垣根の表情がわずかに変わった。

 

ほんの一瞬。

 

夢の中の光景が、脳裏をよぎる。

 

白髪の怪物。

 

理解した“つもり”で、踏み潰された自分。

 

 

「……守る、か」

 

 

垣根は低く呟く。

 

 

「俺はな。“守れなかった理由”を全部、構造のせいにする世界が嫌いだ」

 

 

虎杖が黙る。

 

 

「呪いが生まれた?悲しみがあった?だから仕方ない?」

 

 

垣根は嗤った。

 

 

「違ぇよ。仕組みがクソだから、同じ悲劇を何度も繰り返すんだ」

 

 

夜風が、二人の間を抜ける。

 

 

「俺は壊す。感情じゃなく、構造そのものをな」

 

 

虎杖は、しばらく黙っていた。

 

そして、静かに言う。

 

 

「……それでもさ」

 

 

顔を上げる。

 

 

「誰かが救われるなら、俺はその“欠陥”でも戦う」

 

 

垣根は、少しだけ目を細めた。

 

 

「――なるほど」

 

 

その声に、敵意はなかった。

 

 

「お前は“部品”を信じる側か」

 

 

虎杖が首を傾げる。

 

 

「部品?」

 

 

「そうだ。壊れた機械でも、一つ一つの部品が必死に動いてりゃ、まだ延命はできる」

 

 

垣根は背を向ける。

 

 

「だが、俺は違う。機械ごと作り直す」

 

 

その瞬間。

 

高専の地下深く。

 

封印された“何か”が、ほんの一瞬だけ――笑った。

 

 

(――面白い)

 

 

誰にも聞こえない声。

 

 

(理屈で世界を壊そうとする人間か)

 

 

虎杖が、胸を押さえる。

 

 

「……?」

 

 

「どうした」

 

 

「いや、なんか……変な感じがした」

 

 

垣根は夜空を見上げた。

 

 

「気をつけろよ、虎杖。この世界には――“構造を壊されるのを嫌がる奴ら”がいる」

 

 

遠くで、結界が静かに揺れた。

 

呪術界はまだ気づいていない。

 

この異物が、呪霊よりも、呪術師よりも――厄介な存在だということに。




まあ、呪術側からしたらダークマターってナンノコッチャってなりますわな。

では、またく(`・ω・´)
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