【完結】途中から星野アクアになりました。   作:大気圏突破

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 推しの子最終回ってなんで、あんな終わり方にしたんだろう?


雨宮吾郎が起こした奇跡

 

 

 運命とは、ちょっとした出来事で、本来の結果から遠く離れてしまう、家を出る前に解けた靴ひもを結ぶことで交通事故に遭わなかったり、宝くじ売り場の列に横入りされた結果、自分が1等に当選することもある。これはそんなIFな物語。

 

 

 

 

 

 星野アクアは雨宮吾郎の魂を持って転生した。妹のルビーも同じく彼女も転生者である。お互いに推しアイドルである星野アイの双子として生をうけた。彼女の子供であることは極秘であり、知っているのは苺プロの斉藤夫婦だけである。彼女の夫であり自分の父は不明で、アイも答えてくれない。でも父親が居なくても寂しくなく身近に推しがいる幸せを感じ、順風満帆に生活していた。

 アイはアイドル活動以外にもドラマや映画に出演し、マルチタレントとして知名度を上げ、アクアも五反田監督が制作した映画「それが始まり」に出演し子役デビューした。

 

 

 

 そして今日、母の所属するアイドルユニットB小町は【東京ドームライブ】を開催する。母のアイは朝から上機嫌でライブの準備に勤しんでいて、妹のルビーも小さいながら手伝っていた。ふと玄関のチャイムが鳴り、手が離せなかったアイはアクアに対応を頼んだ。

 

「どちら様ですか」

 と言いつつ玄関のチェーンを外し、ノブに手が届かないので台の上に乗って、ドアの鍵を開けてしまった。

 

“グサッ”

 

 玄関に立っていた男は、アクアのお腹にナイフを突き刺した。乗っていた台から落ちるが、突然の出来事に思考が停止する。しかし彼の本能は家族をアイを守る為に動いた。物音に気づいたアイが玄関に近づくが「来るな」と制止させ、力を振り絞りドアを引っ張り、鍵を閉めることに成功し、犯人は何度かドアに向かって体当たりをしたが、開かないことにイラつき逃走した。

 

 玄関に倒れたアクアは痛みに耐えながらも、乱れた呼吸を整えるように息を吸った。

 

 

「アクア、アクア、どうしよう、どうすればいいの?」

 アイはパニックになって、正常な思考が出来ない。

「タオル・・・を、もってき・・て、それで塞ぐんだ、ナイフはぬか・ないで」

 前世は医者だったアクアは出血を止める為に指示をするが、段々と意識が薄れていく、ルビーは大泣きしながら近づき、アイは手を真っ赤にしながらも、出血を止めようとした。

 

「アクアねぇ、アクア、死なないで、これからもっと楽しくしようって言ったのに、ねぇ」

「おにぃーちゃん、いやだよ死んじゃうの、いやだよ」

 

 数分後、アイを迎えに来た苺プロの社長、斉藤壱護が119番通報し、アクアは救急車に乗せられ、アイとルビーも同乗した。今の彼女の精神状態では、とてもじゃないがドームに立つことは不可能であり、壱護はキャンセルの決断を下した。

 

 

 病院に緊急搬送されたアクアはスグに手術となり、予断を許さない状態だった。バイタルが低下し、今にも生命が尽きようとしていた。だが彼はギリギリの淵を頑張って耐えていた。

 

「(医者だった俺の最期が病院だなんて、どんな皮肉だよ)」

「(あ~、せっかく生まれ変わったのに、もう死んじゃうのか)」

「(アイの東京ドームライブ見たかったな)」

「(成長する姿を見せることが出来ないのか)」

「(確か、仏教だと親より早く旅立つのも罪なんだよな)」

「(アイやルビー、ミヤコさんに有馬を悲しませてしまうなんて)」

 

 アクアは自分の死に際を悟り、今までのこと、家族でやりたかったことを思い返していた。

 

「(もしも、神様がいるなら、もう一度奇跡を起こしてほしいな)」

 

???「(よろしい、だがお前の魂を貰い受ける)」

「え?」

 

 

 心臓の音が止まり、対応していた医者が首を横に振る。アイドルを守った年端もいかない少年に手を合わせようとした瞬間、心臓の鼓動が戻り、息を吹き返した。医者や看護師たちは消えた命が復活したことに驚いたが、スグに処置を再開し、手術を成功させることが出来た。

 

「奇跡だ」

 

 看護師の1人が口にするが

 

「いや、この子が生きようと頑張ったからだ、それを奇跡で片づけてはいけないよ」

 

 そう言って手術を後にした医者は親族がいる所まで歩き、成功したことを伝えた。アイとルビーは大粒の涙を流し、ドームから駆け付けたミヤコも泣き崩れる。壱護は担当してくれた医者に何度も頭を下げ、感謝の意を述べた。

 

 

 3日後、アクアが目覚め、意識を取り戻したと連絡を受け、アイとルビー、斉藤夫婦はスグ病院へ向かい、彼のいる病室で対面すると

 

 

「あの~どちら様でしょうか?」

 

 

 アクアから発せられた一言に、全員の思考が止まった。

 




 さぁ記憶の無くなったアクアは今後どうなるか?
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