Project Sekai SCP incident feat .   作:唯尊

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※全部ジョークであり嘘である。財団職員となった一歌達が大暴れする、最高にクレイジーなギャグエピソード、爆誕っ!

 因みに、アントラクトはフランス語で『幕間』、ジュ・タンキュルは英語でいう『Fu○k you』である。

 あと英牙、誕生日おめでとう。



joke incident file:7 エイプリルフール・クライシスッ!アントラクト ジュ・タンキュル!

 

 時に、西暦2020年-----------。

 

 なんやかんやあって、SCP財団と呼ばれる違法組織に入った星乃一歌は、理雄が所属するジュリエットチームのサポートスタッフとなったのだが……。

 

「ぱんぱかぱーん!天城英牙、今日で30歳を迎えました!おめでとー!よし、八つ当たりしたいからそこ並べやッ…!」

 

 開始早々、ひどいキャラ崩壊を起こしながら、我がジュリエットチーム分隊長、天城英牙が登場する。右手には凶悪なダガーナイフを持っていた。今日は4月1日、英牙の誕生日である。

 

「ほら、並べよ?プレゼントの代わりにお前らの心臓で憂さ晴らしさせてくれ」

 

 男のくせして年齢を気にしまくる、アラサー並みに面倒くさい三十児野郎を前に、バースデーケーキを用意して隊長を祝おうとしていた理雄達と一歌は揃って俯く。

 

 コイツの誕生日パーティーなんか開くんじゃなかった……と全員が後悔していた。

 

「なぁ、そこまで気にする事ないだろ?30超えたってお前は衰えないし、あと20年は現役でいけるだろ」

 

初雪が宥めようとするが、本人はフンッ!と鼻を鳴らす。大変ご立腹のようだ。

 

「それでも他人に言われるのは嫌なんだよ!俺が足腰立たないジジイみたいだろうがッ」

 

「誰も思っちゃいないさ、そんな事」

 

「いいや思ってるね、絶対にッ」

 

 面倒クセェ……、と初雪はゲンナリした。

 

「すまん一歌、今日の隊長は一段と被害妄想が激しいんだ。そっとしといてやろう…」

 

「は、はい…」

 

財団から支給されたブラックスーツに袖を通した一歌が、英牙を見てドン引きしていたので、とりあえず場所を移そうと理雄が手を引く。

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!ヤツが俺の顔にぃぃぃぃぃッ!?」

 

「落ち着くんだ司くん!まずは機動部隊アルファ21を呼んで------ヒイッ!?コッチに来ないでくれたまえ!」

 

 司と類がSCP-006-J(一体全体アレはナニ!)に悲鳴を上げていた。研究者たちの間で恐れられている"虫"である。手っ取り早く言えば、ムカデ、ハエ、イモムシとかである。配管に流してやりたい連中だが、特別収容プロトコルがそれを許さない。人道的手段に基づき、瓶に封じ込めなければ。

 

「見て愛莉ちゃん!この缶ジュース、とても美味しいわよ!」

 

「へぇ、そうな-----------ってそれSCP-025-J(SCP財団水)じゃないッ!置いて!すぐに置きなさ------ちょっ!溢すんじゃないわよ!?」

 

 白衣姿の愛莉が悲鳴を上げるが、既に手遅れである。アレを飲んだが最後、雫の身体は人体自然発火現象により炭と化す。あとどうでもいいが溢さないで欲しい、床のカーペットに着いたら臭いが取れないし、地球上の全生命が死滅する。

 

「ぎゃあああああああああああああああッ!!」

 

「ああッ!?雫が(物理的に)炎上してるわ!あと溢しちゃったけど……どうすればいいのよコレー!?」

 

どうにもならない、世界の終わりまで、秒読みが始まった。

 

「あ、あの…!先生アレッ」

 

今度はなんだ…と首を向けると、一歌が震える指先で指し示す方向を見て、悲鳴を上げそうになった。

 

 手術台に横たわる咲希の喉を、SCP-049-J(ペスト野郎)が靴の片っぽでしこたま殴りつけていた。

 

『ア@a'dw'gpあわざDgw'@a!jpgp.pd'pなわさッ!」

 

「おい、バカ! 何をしているんだ? これが何の助けになるというんだッ?」

 

 支離滅裂に甲高い叫び声を上げるペスト野郎を、隣のベイカー博士が慌てて止めようとするが、聞く耳を持たなかった。

 

 暫くすると、ペスト野郎は動きを止めた。台上の咲希はぐちゃぐちゃの死体と化しており、目も当てられなかった。

 

「……それは一体何なんだよ?」

 

ベイカー博士が尋ねると、ペスト野郎は大仰なジェスチャーを取る。

 

『患者は治った』

 

「何だと? 治ってないぞ! 君はただ靴の片方で彼女の喉を叩き潰しただけじゃないか!咽頭炎を治せと言っただろう!?」

 

『いや患者は今とてもよくなっているさ。そうだ私こそが救済だ』

 

「この一面の血の海を見ろ! 残虐非道であることはさておき、これは清掃するのに何時間もかかるものだぞ! 君は1人の人を殺したんだ!」

 

『いや患者は治療されているさ、ほら見たまえ』

 

ペスト野郎は咲希の口の端を掴み、それを動かしながら自身の口の端から言葉を話し始める。

 

『「 こんにちは、はい私は患者です。先生そして私はこの上なく効果的に治療されました。ありがとう。先生貴方はよいお仕事をなさいました。貴方は最高のお医者様です」むむふむむむむふむむ』

 

「……あのな、私は君の手が下で動いているのを見てるぞ。患者が喋っているんじゃないことはわかる。これはどういうつもりなんだ?」

 

「………あー。………おお見てくれ、そちらにもっと多くの悪疫がある」

 

そう言ってベイカー博士の後ろを指差す。

 

「何? どこ──ああクソなんてこった奴がまた逃げ出した。ふざけやがって。何が治癒魔術師で医者だッ」

 

 理雄の目からは、SCP-049-Jが活発な動きで施設の通用口を通って脱走する様子が見えたが、なんか追うのが面倒くさかったので、見て見ぬフリをする事にした。

 

「り、理雄先生!咲希がッ…!」

 

「ん……そうだな、残念だが世界はもう終わるんだ。全部諦めろ」

 

 理雄が枯れた目で諭すと、一歌は絶望に打ちのめされる。フラフラと次の部屋に向かうと、穂波が志歩と口論していた。

 

「貴様ァッ!やはりアカの手先だろう!ロシアのクソ野郎に尻尾振りやがってッ」

 

「だから違うって言ってんでしょ!必要な機材が足りないからロシア支部に援助を……」

 

「ああんッ!?ロシア人からディルドを買いたいだァッ?ふざけやがってこの雌犬のクソビッチが!共産主義者にファックされて脳味噌ごとイカされたんだろッ?そのまま連中の肉便器にでもされやがれ、Fu○k you!」

 

穂波が口角泡を飛ばしながら、信じられないくらい汚い言葉で志歩を罵っている。一体いつから人の話が通じないゴリゴリの極右になったのだろう。やがて、穂波はSCP-50-AE-J (愛国的デザートイーグル)を取り出し、迷う事なく志歩に向け発砲した。直後、銃身から成体のハクトウワシが現れ、志歩を攻撃する。

 

PINKO FUCKS(半アカ野郎)!』

 

「ちょッ、やめ…!痛ッ!」

 

「いいぞSCP-50-AE-J-1!民主主義に妥協なんざねえッ、そこの売女をブチ殺せッ!ファハハハハハハハハッ」

 

 志歩がSCP-50-AE-J-1に髪を毟り取られていく様を見て、穂波が高笑いする。もはや自分ではどうにもできない。幼馴染達の変貌に、一歌は乾いた涙を流した。

 

 他の友人達も似たり寄ったりだった---------。

 

「HEY,こりゃクラスじゃねぇYO!たぶんホントはSafeか何かだYO.」

 

「おー、いえー、そのとうりだよ、すっごいせーふだよー」

 

 SCP-420-J(世界一サイコーな████)をキメた小豆沢こはねと白石杏を見つけた。まかり間違ってもプロセカ本編(対象年齢4歳以上)には出せない状態だった。

 

「いやあれ、どう見ても大○ですよね!?早く止めないとッ」

 

「無駄だ。とっくにハイになってる…」

 

 一歌が血相を変えて叫ぶが、SCP-682(クソトカゲ)ですら薬物の魔力には敵わなかったのだ。○麻中毒者は手のつけようがない。

 

「「うおお〜〜い!俺達にも分けてくれ〜」」

 

 最悪な事に、東雲彰人と青柳冬夜もラリっていた。『Vivid BAD SQUAD』は終わっていた……。

 

「SCP-009-Jはどこに行っちゃったんだろ?」

 

「ダンゴムシさんが食べちゃったのかな?」

 

「「あぁ!そうだったそうだった!SCP-009-Jはキミだ!!」」

 

 鳳えむと草薙寧々のやり取りを見て困惑した。

 

「えっと……アレは…?」

 

「見るな近寄るな指さすな」

 

 足早にその場を去る。次はみのりと遥の元に向かう。SCP-065-J(歌うサボテンアミーゴス)のインタビューを行なっていた。

 

「ど、どうしよう遥ちゃん……私、スペイン語分からないよ…」

 

「英語も通じるみたいだから、翻訳機を使えばすぐに------え?『月曜は契約でオフになってるから失せろ』?……ハァ、サボテンのくせに面倒くさい事言うね…」

 

遥のおかげで、コッチはまともだった。しかしその隣では------。

 

「ウォゥオォオオオオオオォオォォオゥオオオオオオオオオオオオオオオオクソがあああああああああああああああああああああッ!!」

 

「えななんが壊れたー!」

 

「いくら報告書の執筆中にデータが消えたからって、うるさすぎるよ」

 

「まふゆ、報告書だけじゃなくて絵の下書きも消えてるんだよ……」

 

「…?また描き直せばいいだけでしょ?そんな簡単な事にも気付かないの?」

 

「アンタねェェェェェェッ!」

 

東雲絵奈が朝日奈まふゆに飛びかかろうとしていた。それを宵崎奏と暁山瑞希が必死になって止める。

 

 もうやだ。今年のエイプリルフール……。

 

 理雄と一歌は揃って深く嘆息した。

 

【終】

 

 

※今回登場したSCP

 

scp-jp.wikidot.com/scpaaaaaaaaaaaaaaaaaa-jp-j

 

http://scp-jp.wikidot.com/scp-006-j

 

http://scp-jp.wikidot.com/scp-009-j

 

http://scp-jp.wikidot.com/scp-025-j

 

http://scp-jp.wikidot.com/scp-420-j

 

http://scp-jp.wikidot.com/scp-065-j

 

http://scp-jp.wikidot.com/scp-049-j

 

http://scp-jp.wikidot.com/scp-50-ae-j

 

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