最終回の倉庫でキラとニアのゾンビ籠城ライフ   作:ルーシー統括主任

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YB倉庫にて
Episode.1 YB倉庫の籠城


 

 

YB倉庫。夜神月とニアの最終対決は、原作通り佳境を迎えていた。夜神月が「ニア、僕の勝ちだ」と宣言したものの、何も起こらず、魅上照のデスノートに夜神月の名前が書かれていないことが明らかになった。ニアの冷徹な声が響き、夜神月がキラであることが暴露された。

 

倉庫内は凍りついた。松田が震える声で膝を落とした。

 

「月くん...!!な....なんで....!」

 

相沢と伊出は厳しい目で夜神月を睨み、魅上照は肩を落としていた。リュークはリンゴをかじりながら高笑いし、「面白い展開だな!」と呟いた。

 

茂木が手錠をかけようとしたその時、

 

夜神月は冷や汗を流し、顔を歪めた。彼は立ち上がり、声を荒げた。

 

「や....やめろ!! ううぅ...」

 

彼の目は血走り、追い詰められた獣のようだった。だが、その言葉も虚しく、証拠は彼をキラと指し示していた。彼はシャッターに駆け寄り、逃げ道を探したが、既に出口はSPKのメンバーに囲まれていた。

 

ニアが夜神月の負けを宣言しようとした、その時、外の世界の異変に気がついた。

 

倉庫の外から異様な音が聞こえてきた。低いうめき声と、ガラスが割れる音、パトカーのサイレンや複数のヘリコプターの飛ぶ音と沢山の発砲音、遠くで響く叫び声。松田が窓に近づき、外を覗き込んで叫んだ。

 

 

「何!?外が…ゾンビだらけになってる!?」

 

一同が窓に駆け寄り、目を疑った。倉庫の外は、ゾンビが徘徊する終末世界と化していた。腐った肉をまとった者たちがよろめきながら歩き、血に飢えた目で周囲を見回していた。夜神月が息を呑み、呟いた。

 

「何だ…これは…?」

 

ニアが冷静に分析した。

 

「どうやら、我々がここで対決している間に、外で何らかの異常事態が発生したようだ。ウイルスか、あるいは別の要因か…」

 

ゾンビが倉庫のシャッターを叩き始め、鈍い音が響き渡った。伊出が冷静に提案した。

 

「ここに留まるしかない。外に出れば、即座に襲われる。」

 

幸い、YB倉庫は食料品、医療品、ベッド、トイレ、水道施設、濾過装置が完備された場所だった。SPKのレスターが倉庫の奥を確認し、戻ってきて言った。

 

 

「物資は十分だ。しばらくは籠城できる。」

 

夜神月は内心で苛立ちながらも、この状況を逆手に取る方法を考えていた。「ゾンビか…信じ難い状況だが、これを利用すれば、ニアを出し抜けるかもしれない。」彼は黙って頷き、籠城に同意した。

 

魅上照は混乱したままだったが、「キラ様と共に戦う」と呟き、偽のデスノートを握り締めた。リュークは面白がり、「ゾンビと人間の戦いか!最高だな!」と笑った。

 

 

 

籠城生活の始まり3日が経とうとしていた。

 

倉庫内では、敵対していた者たちが仕方なく協力体制を築いた。日本捜査本部のメンバーがシャッターを補強し、SPKのメンバーが物資の仕分けを始めた。ニアは夜神月と魅上照を監視しつつ、ゾンビの動きを観察していた。

 

夜神月はベッドに座り、頭をフル回転させていた。「この状況でデスノートを使えば、全員を支配できる…だが、ニアが僕を見張っている。」彼は焦りを抑え、冷静を装った。

 

魅上照は夜神月の近くに座り、呟いた。

 

「キラ様…このゾンビは、あなたの正義の敵ですか?」

 

夜神月は一瞬驚いたが、すぐに微笑んだ。

 

「そうだね、魅上。彼らは僕の理想を脅かす存在だ。」

 

彼は魅上の盲信を利用しつつ、状況を自分の有利に進めようとしていた。

 

 

イレギュラーな環境で且つ生命の危機にあると人は異常行動を起こすものである。

その日、松田は軽率な行動をとった。

 

籠城生活の中で緊張が緩んだ瞬間でもある。

SPKのハル・リドナーがシャワーを使おうと、ジェバンニが一晩で作った倉庫の簡易浴室に入った。松田は好奇心から、ついドアの隙間を覗いてしまっていた。ハルが気づき、鋭い声で叫んだ。

 

「松田!何でそこに!?覗くな!」

 

彼女はタオルを手に持ったまま、顔を鬼にして松田を睨んだ。松田は慌てて後退し、手を振った。

 

「ご、ごめん!つい…その…悪気はなかったんだよ!」

 

その声に、倉庫内の全員が振り返った。相沢が呆れたように呟いた。

 

「松田、お前…こんな時でも馬鹿か。」

 

レスターは笑いを堪えきれず、ジェバンニが無言で首を振った。夜神月は冷たく一瞥し、「くだらない」と呟いたが、内心ではこの隙をどう利用するか考えていた。ハルは怒りを抑えきれず、松田にタオルを投げつけた。

 

「次やったら許さないから!」

 

松田は頭を下げ、「本当にごめん…」と繰り返した。

 

 

 

その夜、シャッターが激しく叩かれ、ゾンビの数が明らかに増えていた。松田が慌てて叫んだ。

 

「まずい!シャッターが持たないかもしれない!」

 

夜神月は立ち上がり、提案した。

 

「武器を作ろう。倉庫内の資材を使えば、何とか対抗できる。」

 

彼は内心で「ゾンビを倒すふりをして、ニアを排除するチャンスだ」と考えていた。魅上が即座に賛同し、「キラ様の命令なら!」と資材を運び始めた。

 

SPKと捜査本部は協力し、パイプや木材で簡易武器を製作した。ニアは夜神月を監視しつつ、冷静に指示を出した。

 

「ゾンビの弱点は頭部だ。そこを狙え。」

 

シャッターが少し破られ、1匹2匹ずつとゾンビが侵入してきた。その瞬間、一同は武器を手に戦い始めた。夜神月はゾンビを倒しつつ、ニアの隙を伺ったが、ニアもまた彼を見逃さなかった。

 

リュークは倉庫の隅でリンゴをかじりながら、戦いを眺めていた。

 

「ハハハ!ゾンビと人間が戦うなんて、最高のショーだな!夜神月、お前どうするんだ?」

 

彼は楽しげで、この混沌を心から楽しんでいた。

 

戦いが一段落し、ゾンビの第一波を退けたものの、外の世界は依然として危険に満ちていた。夜神月は疲れ果てた面々を見やり、内心で決意を新たにした。「この状況を生き抜き、僕の理想を完成させる。」

 

ニアは夜神月に近づき、静かに言った。

 

「キラ、あなたの罪は消えない。ゾンビが去っても、真実は明らかにする。」

 

夜神月は冷たく笑い、応じた。

 

「ニア、君が生きている限りね。」

 

倉庫内は、再び緊張感に包まれた。ゾンビとの戦いと、互いの対立は終わりを迎えず、YB倉庫での籠城生活は続いていくのだった。

 

 

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