最終回の倉庫でキラとニアのゾンビ籠城ライフ 作:ルーシー統括主任
夜神月がコテージでミサと松田に提案した。「粧裕が東端にいるなら、探しに行きたい。二人も一緒でいいよね?」
ミサが目を輝かせ、「行く!粧裕ちゃんに会いたい!」と即答した。
松田が「俺も粧裕ちゃん探したいし…でも、東端って遠いよね?」と少し不安げに呟いた。
夜神月が「申請が必要だ。キャンプの事務所に行ってくる」と立ち上がり、ハルが「気をつけてね、月」と声をかけた。
彼の心では、「粧裕を守るためなら、このキャンプをキラで掌握するしかない」と決意が固まりつつあった。
夜神月がキャンプの事務所に申請を出しに行くと、スタッフが深刻な顔で止めた。「東端は危険だ。上層部の一部が離反して潜伏してる」
「離反?」と夜神月が眉をひそめた。
「そうだ。彼らは若者に金と自衛隊の武器を横流ししてギャング活動をさせてる。捜査を撹乱するためだ。治安が極端に悪く、守ってやれないかもしれない」とスタッフが忠告した。
「それでも行きたい。妹がいるかもしれないんだ」と夜神月が食い下がったが、「許可は出せない。命を預かれない」と断られた。
コテージに戻り、彼が「この世界にはキラが必要だ」と確信した。
夜神月がミサと松田に報告した。「東端はギャングが支配してるらしい。申請は通らなかった」
ミサが目を丸くし、「えー!?そんな!粧裕ちゃん大丈夫かなあ...」と呟いた。
松田が震えながら、「俺も粧裕ちゃんが心配だよ…」と呟いた。
ハルが「月、無理しないでね。粧裕ちゃんが心配でも…」と優しく言ったが、夜神月が「分かってる。でも、このキャンプの現状じゃ大切な人を守れない」と呟いた。
内心では、「キラなら…こんな混乱を一掃できる」と確信が深まった。
夜神月が深夜、ニアを再び呼び出した。「ニア、このキャンプは法治国家なんかじゃない。巷では賄賂で自衛隊すら買収できる噂もある。キラが法律になるしかないんだ」
ニアが目を細め、「またその話ですか。キラを容認しろと?」と冷たく返した。
「大切な人を守るためだ。君だって松田さんを守った。同じだろ?」と夜神月が迫った。
「不本意だが…確かに、この状況じゃ正義だけじゃ守れないですね。」とニアが呟き、渋々頷いた。「ですが、心臓麻痺で次々と殺していたらゾンビ化してキャンプが崩壊しますよ」
「その事なら把握済みだ。そろそろか」と夜神月が腕時計を見てラジオをつけた。
ラジオから声が流れた。「こんばんは。本来は食料配給時刻のコーナーですが、緊急特番です。キラと思われる人物からボイスメッセージが届きました。流さないと局員を殺すなどと脅され、やむを得ず放送します。今日午前、捕まったギャングが死亡する予告があり、実際に死亡を確認しました。なので我々は本物のキラと確信を持ったので流させて頂きます。」
そしてボイスメッセージが流れ始めた。「はじめまして。キラです。これまで数年間の間、心臓麻痺で犯罪者を裁いてきましたが、世界が変わった。今はその手法では屍人を増やし、罪なき者を苦しめます。だから、これからは脳みそを破壊したくなる自殺。という殺し方で裁きます。美しくはありませんが、新世界の民を守るためです。分かってください。それでは」
ニアがラジオを切り、「神の真似事ですか?」と皮肉った。
「こうするしかなかった。口裏合わせだけ頼む」と夜神月が言い残し、去った。
魅上がジムで聞いた情報を夜神月に伝えた。「5番地のギャング、佐々木金也がまだ暴れてます。キラ様、どうします?」
「分かった。ありがとう」と夜神月がノートに名前を書いた。
翌日、佐々木が突然頭を抱えて叫び、自殺したと噂が広まり、民衆が「キラ様が新裁きを!」と騒いだ。
松田がコテージを歩いていると、ミサに「また覗きに行くの!?」と冷たく言われた。「違うよ…ちょっと疲れただけ」と肩を落とした。
ハルが近づき、「松田、大丈夫?落ち込んでるね」と優しく声をかけた。
「ミサに嫌われたみたいでさ…」と松田が呟き、ハルが「ミサさん、そんなつもりじゃないよ」と慰めた。
地区スタッフが訪れ、「ミサを宣伝大使にしたい。犯罪抑制のためにステージで発言してほしい」と提案した。
ニアが夜神月に小声で、「おそらく管理側がキラの功績を手柄にしたいんでしょうね。」と考察した。
「その通りだ。ミサなら引き受けるよ」と夜神月が笑った。
ミサが「ライトのためならやるよ!」と意気込み、ハルが「私も応援するよ」と微笑んだ。
松田がハルのシャワーを覗き、「うわっ、やっぱり…!」と呟いた瞬間、ハルがドアを開けた。「一緒に入る?」と冗談で言った。
「え!?月くんに悪いよ〜!」と松田が鼻を伸ばしつつ焦り、ハルが「冗談よ」と笑った。
ミサが「何!?本気にしてるの!気持ち悪い!」と怒り、コテージに笑いが響いた。
ジェバンニがニアをゲームセンターに連れて行った。「少し息抜きしろよ」とコントローラーを渡した。
相沢が「勝負だ!」と挑んだが、初見のニアが圧勝。「何!?俺が負けた…!」と相沢が涙した。
レスターが「ニア、強すぎだろ!」と驚き、ニアが「少し気が楽になったよ」と微かに笑った。
ハルが夜神月のベッドで呟いた。「月、もしあなたがキラに戻っても…私はいいよ。あなたなら正しいと思うから」
「ハル…ありがとう」と夜神月が彼女を抱きしめたが、内心では「君がそう言うなら、さらにキラを進めよう」と決意した。