最終回の倉庫でキラとニアのゾンビ籠城ライフ   作:ルーシー統括主任

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Episode.13 新世界の神

夜神月が東端の離反自衛隊を調べるため、ノートで自衛隊員を操る計画を立てた。「罪なき者を犠牲にするしかない…」と呟き、ノートに「離反者の名前をメモに書き、そのメモを事務所の建物の裏に缶詰の中に入れた状態で埋め自殺する」と書いた。

翌日、メモが見つかり、離反者が次々と判明。月が裁きを下し、ほぼ全員が自殺。民衆が「キラ様が東端を救ってくれた!」と騒いだ。

 

夜神月がコテージで独り言を呟いた。「関係ない真っ当な自衛隊員1人を殺した…ニアにバレたら終わりだ。絶対に隠さないと」

心の重荷に耐えきれず、彼の目には狂気が宿り始めた。ハルが近づき、「月、大丈夫?」と心配したが、彼が「大丈夫だよ」と笑って誤魔化した。

ニアは敢えて推理を避け、しない選択肢を選んだ。

 

魅上が「東端のギャング、鈴木一五郎がまだ暴れてます」と報告し、夜神月がノートで裁いた。

翌日、鈴木が自殺し、キャンプの犯罪率がさらに下がった。民衆が「キラ様のおかげだ!」と熱狂した。

 

ミサが宣伝大使としてステージに立ち、「みんなでキャンプを守ろうね!」と叫んだ。

民衆が応援する中、夜神月が内心で「ミサのおかげで隠せる。だが、キラが本当の力だ」と呟いた。

 

夜が更けたコテージの自室。夜神月がデスノートを手に持ち、リュークと向き合った。部屋には二人だけ。他のメンバーは眠りについている。

「リューク…ゾンビで世界の9割が死んだなんて、到底予測できない事態だった」と夜神月が低い声で話し始めた。

「ハハ、そうだな。人間がこんなに脆いとはな」とリュークがリンゴをかじりながら笑った。

「数ヶ月、どうしても希望が見えなくてね…本来の目的を見失ってたよ。キラとして世界を統べるって夢を」と彼が目を伏せた。

「で、今はどうなんだ?」とリュークが目を細めた。

「取り戻したよ。今や僕はキラとして認識され、元キラ日本捜査本部やSPKの連中、ニアにすら許されてる。このキャンプにはキラという統制が必要なんだ」と夜神月が力強く語った。

「面白いね。ゾンビより人間が恐ろしいってか?」とリュークがニヤリと笑った。

「その通りだ。こういう世界じゃ、ゾンビより人間の方が恐ろしい。圧倒的な存在が統制を敷いた時、初めて人類は文明は復興に向かう。僕がその存在になる」と夜神月が目を輝かせ、狂気じみた笑いを浮かべた。「僕が…新世界の神だ!」

リュークが笑い声を上げ、「ハハハ!やっと本性が全開だな!最高に面白いぜ、月!」と興奮した様子を見せた。

夜神月は表面上、ハルやミサに愛情深く接し、YB倉庫メンバーとも以前のように振る舞うが、心の奥底では彼らを「新世界の神になるための駒」としか見ていなかった。

 

夜神月がラジオ局に新たなボイスメッセージを送った。翌朝、コテージのリビングでラジオが鳴り響いた。「こちら緊急特番です。キラと思われる人物から新たなメッセージが届きました。以下に放送します」

ボイスメッセージが流れ始めた。「キラです。私は上層部の元自衛隊、このキャンプ運営陣と連携を取り合いたい。共に新世界を築くためです。私の裁きはキャンプを救う力となります。協力してください。それでは」

リビングに集まったYB倉庫メンバー、ミサがそれぞれ反応を示した。ニアは黙ってラジオを見つめ、ハルが困った顔で夜神月の腕に触れた。

 

松田が目を丸くして口を開いた。「これって第4のキラってことですかね〜?新しい死神が現れたとか〜?」

相沢が即座に、「黙れ、松田!そんな馬鹿な話あるか」と呆れた声で一蹴した。

だが、夜神月が意外にも笑い、「この状況でそれが起きたなら、有り得るな。松田の言う通り、新しい死神が絡んでる可能性もある」と賛同した。

「え!?月くん、マジで!?」と松田が驚き、目を輝かせた。

ミサが脳死で、「そうだよ!ライトが言うならそうに決まってる!」と夜神月の意見に盲従した。

ハルが困惑しながら、「月…本気で言ってるの?」と小声で尋ねたが、彼が「冗談だよ、ハル」と笑って誤魔化した。

 

茂木が眉をひそめ、「キラが運営と連携?何だか怪しいな。昔なら考えられない展開だ」と呟いた。

レスターがニアを見やり、「お前、何か知ってるのか?黙ってるけど」と尋ねた。

ニアが静かに、「…特に言うことはないよ。キラのことは分からない」と淡々と答えた。

ジェバンニが「ニアがそう言うなら俺たちはそれに従うよ」とSPKメンバーの立場を示した。

相沢がため息をつき、「キラが絡むと面倒だな。だが、犯罪が減ってるのも事実だ」と渋々認めた。

ハルが夜神月の手を握り、「月、このキャンプどうなるんだろう…」と困った顔で呟いた。

 

別のある日、松田が畑で一人考え込んだ。「俺、役に立ちたいよ…いつも笑いものじゃなくてさ」と呟いた。

ジェバンニが近づき、「松田、お前は十分頑張ってるよ。落ち込むな」と励ました。

「でもさ、キラがすごいことやってて…俺、何かできないかな」と松田が目を潤ませた。

「何か見つかるさ。お前らしいやり方でな」とジェバンニが笑い、松田が「うん、頑張る!」と決意を新たにした。

 

ハルの相部屋の夜。彼女が「月、キラのメッセージ聞いてどう思う?」と尋ねた。

「キャンプを救うならいいことだよ。僕も協力したい」と夜神月が優しく答えた。

「そう…なら安心だよ」とハルが微笑み、彼に寄り添った。

内心では、「君も駒の一つだよ、ハル。新世界の神になるための」と冷たく笑っていた。表面の愛情と裏の冷酷さが彼の中でせめぎ合っていた。

 

ミサの相部屋の夜。「ライト、キラが運営と組むなんてカッコいいね!私も応援するよ!」とミサが抱きついた。

「ありがとう、ミサ。君の応援は力になるよ」と夜神月が笑った。

「ライトが喜ぶなら何でもするよ!」とミサが目を輝かせた。

内心では、「ミサも道具だ。僕の神聖な目的のために」と彼の心が前の様に冷え切っていた。

 

松田がハルのシャワーを覗こうとし、「うわっ、やっぱり…!」と呟いた瞬間、ハルがドアを開けた。「松田!また!?」と呆れ笑い。

「ご、ごめん!でも怒らないんだね!」と松田が笑顔で逃げた。

ミサが「気持ち悪い!やめなよ!」と怒り、ハルが「ミサさん、許してあげて」と宥めた。

相沢が「松田、お前は一生変わらないな」と笑った。

 

茂木が夜神月に近づき、「ライトくん、キラのメッセージ…君は絡んでないよな?」と探りを入れた。

「茂木さん、僕じゃないよ。キラは別の人さ」と夜神月が穏やかに答えた。

「そうか…だが、総一郎さんの死を思うと、どうしても信じきれなくてな」と茂木が呟き、夜神月が一瞬表情を硬くした。

 

 

 

魅上がジムでジェバンニから聞いた情報を夜神月に伝え今日もまた裁きを行った。

 

キャンプの犯罪率がさらに減少し、民衆が「キラ様と運営が組めば最強だ!」と熱狂した。

コテージでレスターが「確かに効果はあるな。だが、キラって何者だ?」と呟いた。

ニアが黙り込み、ハルが「月…このままでいいのかな」と不安げに尋ねた。

「いいよ、ハル。キャンプが平和になるなら」と夜神月が笑ったが、内心では「全て僕の計画通りだ」と冷たく笑っていた。

 

ミサがステージで「キラ様と運営が組むなんて最高!私も応援するよ!」と叫んだ。

夜神月が「ミサ、よくやってるよ」と褒め、ミサが「ライトのためなら何でもする!」と抱きついた。

 

ニアがコテージの隅でラジオを聞き、「キラが運営と…」と呟いたが、それ以上何も言わなかった。

ジェバンニが「ニア、どう思う?」と尋ねたが、「…何も」とニアが首を振った。

彼の心には、キラを容認した葛藤が重く沈んでいた。

 

キャンプの運営が「キラとの連携を検討する」と声明を出し、民衆が歓喜した。

コテージで魅上が「キラ様の時代が来ましたね!」と興奮し、夜神月が「そうだね」と笑った。

内心では、「全て僕の掌の上だ」と満足していた。

 

夜神月がコテージのリビングで皆に語った。「キラが運営と組むなら、キャンプは平和になる。僕も応援したい」

ハルが「月、そうだね」と微笑み、ミサが「ライト、最高だよ!」と抱きついた。

ニアは何も喋らなかった。

 

部屋に戻った夜神月がリュークに宣言した。「このキャンプは僕のものだ。ゾンビより人間が恐ろしいこの世界で、僕が新世界の神になる!」

「ハハハ!楽しみだよ、月!」とリュークが笑い、彼の狂気がキャンプを飲み込んでいった。

 

彼はキラとして、まずはこのキャンプを文明の再興の為、新世界を創る為、裁きの手を止めることは無かった。

 

 

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