最終回の倉庫でキラとニアのゾンビ籠城ライフ 作:ルーシー統括主任
それから数週間が経過したある日、
解放された夜神月がニアと倉庫の隅で雑談を始めた。
「ニア、もし君がデスノートを拾ったらどうする?」と夜神月が尋ねた。
「使わないませんよ。人の命を奪う権利なんて誰にもないです。」とニアが即答。
「理想主義者だね。僕なら世界を変えるけど」と夜神月が笑った。
「君の世界は犯罪者を殺すだけです。正義なんかじゃないです。」とニアが反論。
「正義の定義は人それぞれさ。君だって僕を裁くのは正義だと思ってるんだろ?」
「それは罪に対する責任ですよ夜神月。殺すこととは違います。」とニアが冷静に返した。
「面白いね、君との会話は」と夜神月が目を細めた。ハルが遠くから見て、「あいつら、何話してるんだろ?」と呟いた。
ジェバンニが無線を送信し続け、皆が応答を待った。レスターが尋ねた。
「何か反応あったか?」
「まだ何もない…ノイズだけだ」とジェバンニが肩を落とした。
松田が明るく、「でも、いつか誰か応答しますよ!!希望捨てなきゃ大丈夫ですよ!」
「希望だけじゃ生きられないよ、松田」と伊出が冷たく返した。
ニアが「生存者が東にいるとしても、距離が遠すぎるのかもしれませんね。気長に待つしかないようです。」 と言う。
夜神月が呟き、「無線か…外の世界がまだあるなら、少し興味が出てきたよ。」
魅上照が目を輝かせ、「キラ様が興味を持ったなら、きっと何かあるはずです!」と盲信した。
またも松田がハルリドナーのシャワーを覗き、彼女の怒りが爆発した。
「松田!何度目だ!?」
「ごめん、ハルちゃん!つい…!」
「ついじゃない!お前、本気で許さないから!」
彼女はタオルを手に持って飛び出し、松田を殴ろうとしたが、レスターが止めた。
「落ち着け、ハル。こいつは馬鹿だけど敵じゃない。」
「敵だよ!ゾンビよりムカつく!離して!」とハルが叫んだ。
相沢が呆れ、「松田、お前いい加減にしろ。ゾンビに食わせるぞ。」
松田が肩を落とし、「すみません…」と嘆いた。夜神月が笑いながら内心見下していた。
内輪もめが続き、相沢が皆を集めた。
「このままじゃダメだ。ゾンビが敵なのに、俺たちが揉めてどうする?」
ハルが頷き、「その通りだよ。私も松田のこと許す…今回だけね。」
「ほ、本当!?ありがとう!」と松田が喜んだが、「次はないから」と彼女に釘を刺された。
魅上照が言った。「キラ様がいるなら、私たちは一つになれます。」
「キラだろうが何だろうが、今は生き延びるのが先だ」とレスターが割り込んだ。
ニアが提案、「役割分担を明確にしましょう。協力体制を整えるべきです。」
夜神月が同意、「いいね。それなら僕も手伝うよ」と意外な協力を申し出た。
夜神月が解放され、デスノートの管理が話題に上った。レスターがニアに尋ねた。
「デスノート、夜神月に触らせても大丈夫か?」
「危険です。彼がキラなので。」とニアが警戒した。
夜神月が笑い、「心配しなくてもいいさ。もう使う気はないよ。」
「信じられませんね。」とニアが冷たく返した。
ハルが割って入り、「私が預かるよ。彼が触らないようにする。」
「すみませんがダメです。これは私が管理します」とニアが宣言しニアが管理することとなった。
無線からの応答はまだなく、脱出もできない状況で、皆が未来を考え始めた。相沢が言った。
「このまま籠城するしかないのか…でも物資は10年は持つ。焦る必要はないか。」
レスターが言う「無線で助けが来るまで、耐えるしかないな。」
夜神月が呟き、「耐えるか…僕にはもう野望はないけど、生きる意味はあるかもね。」
ハルが彼の手を握り、「私がそばにいるよ」と励ました。
ニアが締めくくる、「ゾンビが収まるか、助けが来るか。それまで協力しましょう。」
松田が明るく、「俺、頑張ります!覗きは控える!」と宣言したが、皆が呆れた。倉庫内は新たな結束と微かな希望で繋がり始めた。
YB倉庫での籠城生活がさらに続き、松田がベッドに座ってぼんやりと呟いた。
「なぁ、ミサミサってどうなったんだろう…無事かなぁ…」
相沢が近くでバリケードを補強しながら振り返った。
「松田、今さらそんなこと考えても仕方ないだろ。外はゾンビだらけだぞ。」
「でも、一応捜査本部の一員だったじゃないですか!心配になりますよ...」と松田が目を潤ませた。
レスターが物資の仕分けをしながら割り込んだ。
「ミサミサってあのアイドルか?生きてたら目立つだろうけど…」
夜神月が後ろから、「松田さんらしいね。過去に浸るのは君らしい」と冷ややかに言った。
「月くんだって家族とか心配しないの?」と松田が聞き返したが、夜神月は黙って目を逸らした。
ハルが近づき、「松田、気持ちは分かる。でも今は生きてる私たちが大事だ」と優しく諭した。
「うん…そうだよね…」と松田が肩を落としつつも、どこか寂しげな表情を浮かべた。
ある日、倉庫内で物資を運んでいた松田がふと呟いた。
「そういえばさ、最近リューク見かけないなあ。どこ行ったんだろ?」
相沢が工具を手に持ったまま振り返り、「確かに…あいつ、いつもリンゴ食って笑ってたのに」と呟いた。
レスターが首をかしげ、「死神だろ?ゾンビになったとかありえないよな?」
「まさか!死神がゾンビって…でも、どこ行ったんだろ?」と松田が目を丸くした。
ニアが冷静に分析、「リュークは人間界に興味がなくなったのかもしれないですね。夜神月がキラを諦めたから...。」
夜神月が割り込み、「ニア、君は僕を観察してるみたいだね。リュークは僕次第で動くとは限らないよ」と反論した。
「そうですか?あの死神、君が面白くなくなったら消えるタイプに見えましたが」とニアが淡々と返した。
魅上照が声を上げ、「キラ様を見捨てるなんてありえない!リュークはどこかにいるはずです!」
「信じるのは勝手だが、見えない以上は関係ないさ」と夜神月が冷たく締めくくった。
松田が首をかしげ、「でもさぁ、リンゴ置いといたら戻ってくるかな?」と呟き、皆が呆れた。
相変わらず松田のシャワー覗きが止まらず、この日もハルが入浴中に隙間を覗いた。
「うわっ、やっぱり…!」
「松田!おい!いい加減にしろ!」
彼女がタオルを手に飛び出し、本気で怒鳴った後、拳を振り上げた。
「もう我慢できない!くらえ!」
強烈なパンチが松田の顔に直撃し、彼は「うわっ!」と叫んで尻もちをついた。
夜神月とニアが珍しく同時に立ち上がり、止めに入った。
「ハル、落ち着け!やりすぎだよ!」と夜神月が彼女の腕を掴んだ。
「松田さんが悪いですが、殴るのは控えてください」とニアが冷静に言った。
「こいつが覗かなければ殴らないよ!」とハルが息を荒げた。
「ご、ごめん…痛いよぉ…」と松田が鼻を押さえながら謝った。
相沢が呆れ顔で、「松田、お前本当に学習しないな。殴られて当然だ。」
レスターが笑い、「いいパンチだったな、ハル。次は俺が止めようか?」
「次はこの程度じゃないわよ!」とハルが睨みつけ、松田は縮こまった。
相沢と伊出、レスターが地下倉庫で物資を確認していると、古びた対戦型アーケードマシンを発見した。
「何だこれ?ゲームか?」と相沢が埃を払いながら言った。
レスターが目を輝かせ、「おお!昔の格闘ゲームだ!動くかな?」
電源を入れると、意外にも画面が点灯し、チープな音楽が流れた。
「動くぞ!これで暇潰しができる」とレスターが笑った。
「ゾンビに囲まれてるのにゲームか…悪くないな」と相沢が苦笑した。
松田が駆け寄り、「俺もやりたい!対戦しようよ!」
「お前は下手そうだな。俺とレスターで十分だ」と相沢が冷たく返した。
「えー!仲間はずれ!?」と松田が拗ねた。
夜神月が遠くから聞き、「人間って面白いね。こんな時でも遊べるんだ」と呟いた。
ハルが同意、「少しは気分転換になるよ」と微笑んだ。
ジェバンニが倉庫の廃材を使って簡易トレーニング器具を作り上げた。鉄パイプとロープでできたベンチプレス風の装置だ。
「これで体を鍛えられる。籠城が長引くなら体力が必要だ」とジェバンニが説明した。
魅上照が近づき、「よく出来てますね。キラ様のためにも体を鍛えたい」と興味を示した。
「試してみなよ。意外と重いぞ」とジェバンニが促した。
魅上照が持ち上げ、「確かに…いい負荷だ。これなら強くなれます」と満足げに言った。
松田が割り込み、「俺もやる!強くなりたい!」
「お前はすぐ飽きるだろ」と茂木が呆れたが、松田は「やるもん!」と意気込んだ。
夜神月が遠くから見て、「魅上が鍛えるのはいいね。僕の役に立つかもしれない」と呟いた。
ハルが笑い、「月もやってみたら?少しは気分が晴れるよ」と提案したが、彼は首を振った。
夜が更けた倉庫で、ハルと夜神月が物資のそばで話していた。
「月、あなたがキラでも、私には関係ないよ。そばにいたい」とハルが真剣に言った。
「ハル、君は本当に変わってる。僕みたいな人間に何を見てるんだ?」と夜神月が尋ねた。
「傷ついてるあなたが、人間らしくて好きだよ」と彼女が微笑んだ。
夜神月は一瞬言葉を失い、彼女の目をじっと見つめた後、自然と顔が近づいた。
二人は静かにキスを交わし、ハルが「これでいいよね?」と囁いた。
「……いいよ、ハル」と夜神月が小さく返した。
その瞬間を遠くから見た松田が、「何!?月くんとハルちゃんがキス!?」と驚き、相沢に「黙れ」と一喝された。
魅上照が呟き、「キラ様が…あんな女と…?」と複雑な表情を浮かべた。
夜神月がベッドに座り、珍しく感情的な表情を見せた。ハルが近づき、「どうしたの?」と尋ねた。
「妹の粧裕と母さんのことを考えてた。外がこんなことになって…生きてるのかな」と彼が呟いた。
「家族か…心配だよね。私も両親のこと考えるよ」とハルが共感した。
「粧裕は賢い子だったから、生き延びてるかもしれない。でも母さんは…」と夜神月が声を詰まらせた。
「月、あなたにもそんな一面があったんだね」と彼女が優しく言った。
「隠してただけさ。キラとして生きてた時は忘れてた」と彼が苦笑した。
松田が聞き耳を立て、「キラだったとしても、やっぱり月くんには家族思いなとこあるんだなぁ」と呟いたが、ニアが「感傷に浸るのは勝手ですが、罪は消えないですよ」と冷たく言った。
松田がまたハルリドナーのシャワーを覗き、彼女の怒りが爆発した。
「松田!何度言えば分かる!?」
「ご、ごめん!つい…!」
「ついじゃない!くらえ!」と彼女が本気のパンチ2、3発に松田が「うわっ!」と吹っ飛んだ。
茂木や相沢が再び止めに入り、「ハル、落ち着け!」と夜神月が叫んだ。
「やりすぎです、ハル・リドナー」とニアが冷静に言った。
「こいつが悪いんだよ!」と彼女が息を荒げ、松田が「痛い…ごめん…」と謝った。
相沢が呆れ、「松田、お前何度殴られても分からないのか?」
レスターが笑い、「ハルのパンチ、ゾンビにも効きそうだな」と冷やかした。
相沢とレスターがアーケードマシンで対戦を始め、倉庫内に珍しい笑い声が響いた。
「くらえ、このコンボ!」とレスターがボタンを連打した。
「甘いな!俺の必殺技だ!」と相沢が反撃し、勝利した。
「やるじゃないか、相沢!」とレスターが笑った。
松田が割り込み、「俺もやりたい!対戦させてよ!」
「お前は下手だから、見てるだけでいい」と相沢が冷たく返した。
「えー!また仲間はずれ!?」と松田が拗ね、ジェバンニが「次は俺が相手だ」と立候補した。
結果は言わなくても分かるだろう。