【悲報】超絶成金プレイヤー、異世界転移する【課金できない】 作:課金は家賃まで
(´ -ω...:.;::.. <ちょっと眠くなってきたな…
(´ -;:: .: .;: サラサラ..
それからの話をしよう。
あの映画のような光景を目にした特殊部隊……火滅聖典に連れられて、各機関長と会うことになった。俺は乗っ取りの際、既得権益を得ている層を引きはがす必要があるため、多少反発を受けると予想していた。
だがその予想はいい意味で裏切られた。少なくとも司法、立法、行政の三機関長は必ず反対してくると考えていたのだが、むしろ彼らが一番熱心に推し進めていた。いやお前らは国を明け渡してはいけないだろ。
そんなわけで、何故か俺は何事もなくスレイン法国の国家元首として君臨する事ができた。
―――なんで?
俺も伊達に大学院を卒業しているわけではない。これほど簡単に権力の移譲が行えるはずがない。そう思い記憶を観てみると、どうやらこれは六大神最後の一柱、スルシャーナによる入れ知恵だったらしい。スルシャーナはその治世の間、神官長たちに俺への畏れ、恐怖、俺がどういう存在なのかを執拗に説いた。奴がここを去る時最後に遺した
『―――ユグドラシル最後のアナウンス……あれが本当に正しいのであれば、彼は容易に人類も、亜人、異型種、竜王すらも滅ぼして、この世界を更地に変えることだってできる。そんな存在なんて、この世界に来ないのが望ましいですが、もし来てしまったら…』
『…もしも今後〈黎明華〉を名乗るプレイヤーが現れたなら、この国の一切を明け渡しなさい。立ち向かったり、反抗しようとせずに、ただ恭順を示しなさい。彼は私を含めたどんな神よりも強力で、敵対するものに決して容赦しません。たとえ子供のお遊び程度であったとしても、おおよそ人間が考えられる最も酷い手段、それよりももっと酷いことを平然と行います』
『けれどそんな〈黎明華〉も、自らに忠実なモノには比較的寛容です。それが価値のある物なら尚更…』
『…そう。我々がこの都市に芸術性を持たせたのにはそういった理由もあったんですよ。ほら、ここからの眺めは格別です。ご覧なさい。美しいでしょう?アーコロジーのような紛い物の自然ではない、生きている自然は―――』
うーんこれは感動モノ。たしかにあの世界を生きた人間にとって、この都市は正に理想形だ。俺の好みにピッタリ当てはまる。スルシャーナ……言葉の節々に俺への侮蔑が滲んでいて腹が立つけど、面倒なごたごたを纏めてくれた礼だ。わざわざ殺しはしないでおいてやろう。むしろ機会があれば、数百年後あたりに復活させてやってもいいかもしれないほどだ。
こうして俺は異世界における確固たる地盤を獲得した。
これは、わたしの髪が君のように黒々として、自警団にも所属していた頃の話だ。
その時わたしは数週間ぶりの非番で、朝から露店を冷かして回っていた。露店なんてあったのかって…?そりゃああるさ。闇の神スルシャーナ様がお隠れになられた次の日に私は生まれた。それから六神歴は四度も廻っているんだよ?そのころにはみーんなとっくに立ち直っているよ。
……いや、中には当然立ち直れていない人もいた。わたしのお爺さんがそうだ。お爺さんは八欲王の戦いの生き証人だったからね…
だが泣き言ばかり言ってられない。昔は今よりずっと、ずーっと近くに魔物たちがいたんだ。法都の北に森があるだろう?今では考えられない事だろうけど、かつてあの中には数百もの亜人の巣があったんだよ。悲嘆する時間なんてわたしたちには残されていなかった。
それで……そう。わたしが露店を冷かしていると、私の友人が話しかけてきた。彼はわたしより優秀だったから、あの火滅聖典に所属していた。だからわたしよりもずっと忙しいはずだったのに、なぜかその時、彼はあそこにいたんだ。
わたしはそれが不思議でねえ……尋ねようとしたんだが、有無を言わせぬ表情で『ここから離れろ』と警告してくるんだ。よく見れば自警団も同じように人払いを行っていた。
そこから……そこからは、残念だがあまり見ていないんだ。所詮わたしはただの自警団員。それから火滅聖典の援護に加わったとはいえ、任務まで聞かされることは無かった。ただ彼らは、どうにも公園に近づいてほしくないようだった。
わたしは頃合いを見て仕事を抜け出し、付近の区画でもっとも背の高い建物に上った。今はもう無いが……だいたい、四階建ての商店だったかな。
そこから公園の方を眺めてみると、なにやら銀色のものがきらっと光るのが見えた。なんだろうと思ったのも束の間、ビカーーッ!!と、もう虹の源が落ちてきたんじゃないかっていうぐらい眩い光と、何かが砕ける音がして、わたしはもう立っていられなかった。四つん這いになっているのが精いっぱいだった。
ようやく光が落ち着いて、目の調子が戻ってきたころ、恐る恐る目を開けると、そこに
ああ。あの御方が降臨なさる瞬間をわたしは見たんだ。わたしはあの御方が、火滅聖典の神官長に洗礼を施す瞬間も見られたんだよ!すごいだろう!?自分は、あのお方が降臨なさった時、あの御方を上から見る事のできた唯一の人間だと思うね。
―――そして、後に一年で最も格の高い祝日と定められた今日は、迷える我々を導いてくださる新たな神の降臨日だったんだよ。
さあ、わたしの話はもういいだろう。このすばらしい日を、君の友人たちと過ごしてきなさい。ああそれと―――
―――神々の王に。黄金と妖精、天の持主にして人類の守護者たる〈黎明華〉に栄光あれ!
(´・ω・`)<バカみてえに大層な肩書ぶらさげやがって恥ずかしくねえのかよお前w(嘲笑)