【悲報】超絶成金プレイヤー、異世界転移する【課金できない】   作:課金は家賃まで

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何とか(次話を)捻り出せた

(´・ω・`)<キレイだなあ表現がよお


拝啓親愛なる運営へ

 

 

 

 

 

 

「ここは……この世界は一体何なんだ?環境的に一番近いのはミズガルズだが、明らかに雰囲気が違うし…」

「…何より『痛い』。腕をつねると痛みがある」

 

 

 俺は保有する幾つかのスキルとアイテムを使用し、現在可能な範囲でできる限りの情報を得ようとしていた。

 

 ユグドラシルにおいて、情報収集は必須テクニックの一つだった。掲示板や動画サイト、攻略、有志wikiなど。そういった有志がまとめた情報は有用ではあるが、肝心なところが抜けていたりする。結局自分でやったほうが早いのだ。それに大抵の場合、そういったサイトにはユニークスキルの情報などは載っていない。これも情報戦の一環だ。

 

 まず驚いたのは、外部サイトにつながるリンクが動作しない点。公式サイトに繋がるリンクまでもが切れていた。この時点で自分がまずい状況に置かれていることを認識したため、先にスキルやアイテムを用いた偽装を済ませることにした。

 

 

(お、マクロは動くな…)

 

 

 事前に作成しておいた複数のスキルを自動で全部使用するシステムは、ここでも問題なく作動した。システム系統が生きているなら恐らくギルドホームも無事そうだな、と息を撫で下ろす。

 

 それと同時に、現在の自分の身体についてもある程度理解することができてきた。

 

 ……俺はユグドラシル終了直前に〈永劫の蛇の指輪(ウロボロス)〉というアイテムを使用した。これはとても希少なアイテムであり、世界に二百個しか無いワールドアイテムの一つでもある。

 効果は運営へのお願い権。ゲーム運営に要望を提出すると、その要望をかなえてくれる。ちなみに俺はバグ技などを用いて過去数十回ほど使用したことがある。

 

 

「ふむ、記憶も問題なし。マジで身体だけがおかしいのか…?」

 

 

 俺が運営にお願いしたのは『俺の所有するアバターの全統合』だ。サ終前ならサービスで叶えてくれるだろうと思い*1使用したのだが、願いは完璧に叶えられたようだ。

 

 ステータス画面を見てみれば桁数が明らかにおかしいことになっている。

 通常の最大レベルは百なのに、レベル表記が六桁になっていると言えば異常さが伝わるだろうか。

 ……うん。時間の都合上体力値だけ軽く計算してみたが、全アバターのステータス合計に近しい。つまり今の俺は単純計算で、一人でレイドボス十五体を同時に相手してなお余力がある計算になる。明らかにオーバーパワーだ…

 

 恐らく運営が『もう時間も無いし適当に全部足してしまえばいいだろ』とテキトーに仕事をした結果だろう。これは流石にファインプレーだ。戻ったら幾らか恵んでやろう。

 

 そう思いながら試しに軽くジャンプしてみる。

 

 

あ、だいちがきれい

 

 

 

 

 

 

「お、落ちているだとォーーー?!くッ、〈飛行(フライ)〉!!いや何やってんだアホか―――あ?」

 

 咄嗟の判断で〈飛行(フライ)〉の魔法を使用したが、これも問題なく作動した(・・・・)。今のアバターは魔法詠唱者のものではないのに。高揚感がふつふつと湧き上がってくるのを感じる。

 

 熱に浮かされるままに、浮遊した状態で、また別の種族(アバター)専用のスキルを使用する。使用できれば大助かりなものもあるんだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……〈葡萄酒の航海(ボヤージュ・オノルジーク)〉…

 

 

 …〈決死の闘技場(コロセウム・フォー・デス)〉、〈龍鱗闘気〉、〈破軍脚〉、〈三日月の陣〉、〈神狼の見る夢(フェンリール・トロイメライ)〉、〈にくのかみ〉、〈変形機構:最終形態〉、〈王威の御旗〉、〈死せる勇者の魂(エインヘリヤル)〉、〈悪魔神の諸相:神魔の腕〉、〈絶望のオーラ:Ⅴ〉、〈輝ける死〉、〈魅了のオーラ:Ⅴ〉、〈祝福のオーラ:Ⅴ〉、〈上位天使創造〉、〈上位アンデッド創造〉、〈暗殺礼法(ガラテオ・アサシーナ)〉、〈空喰らい〉、〈次元断切(ワールドブレイク)〉、〈小世界〉、〈トロヤの奇跡〉、〈魔法陣作成:星辰〉、〈南十字星の大厄災(グランドクロス・カタストロフ)〉、〈終わりの螺旋(ラスト・ヘリクス)〉…

 

 

 ………………〈黄金闘気:五百円〉、不発。

 

 

「……うん、まあ使えないよな。薄々気づいていたけど」

 

 

 様々なスキルをしこたま使ったが〈黄金闘士〉のスキルだけは使用できなかった。これは公式サイトに繋がらなかった時から薄々感づいていたことではあるが…

 

 このスキルは使用するたびにリアルマネーを要求してくるタイプのもので、課金額に応じてより強力なバフが手に入る。ちなみに課金可能額は青天井で、それこそ一分で一万、五万、十万円……百万円程度消費すれば、瞬間的にワールド・チャンピオンにも届きうる超高火力を叩き出すことだってできるのだ。しかし悲しい。これが使えたならそれこそ最強だったのに…

 

 あ、ちなみに公式大会の時は合計で二十億ほど溶かしました☆それぐらい払えば普通に優勝できるよ…

 

 ……ダメだ。やはり『黄金闘士』を諦めきれない。何とか使用可能な方法があるはずだ。だが今はそれよりも、周囲の探索を済ませるほうが先だろう。

 

 

 

 

 

 

*1
叶えてくれなかったらヒットマンでも送ろうと考えていた。




(´・ω・`)<スキル名考えるの難しい
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