【悲報】超絶成金プレイヤー、異世界転移する【課金できない】 作:課金は家賃まで
今回はモモンガ視点だぁよ
「情報だ…とにかく情報が必要なんだ………セバス!プレアデスから…そうだな、エントマとシズを連れてナザリックの周囲を探索せよ。知性を持つものがいたらなるべく傷つけずに連れてこい。その他のプレアデスは各階層守護者に……一時間後に闘技場に集まるように伝達しろ」
「承知いたしました、モモンガ様」
セバスとプレアデスが玉座の間から退出していき、何を血迷ったかアルベドのふわふわおっぱいを堪能した後、モモンガはユグドラシル最後の全体アナウンスについて思案していた。
今モモンガが知りたい事は二つある。一つは、この現状に巻き込まれているのが自分だけなのか。
モモンガはフレンド欄を開き、スッカリきれいになって一つだけ残った名前を見て、何でこんな事になったのかを考える。
恐らくだが、この一連の現象*1は〈
……いや、待てよ?モモンガは過去の事件を思い出す。
昔ウロボロスの効果で敵対するプレイヤーをBANしようとした者がいたんだが…
……最終的にBANはされず、ニ週間のログイン不可に落ち着いた。なんて事件があったハズだ。きっとそれが『〈
プレイヤーが他プレイヤーを垢BANしたいならば、それに特化した
クソ……これじゃ埒が明かない……あっ!
「―――アルベドよ」
「いかがなさいましたか、モモンガ様?」
「お前の知恵を試したい。実は少し考え事をしていてだな……だがどうにも良い考えが思い浮かばないのだ」
「御身を煩わせる難問ですか?私ごときに解決できる問題かは分かりませんが……一体何なのでしょう?」
「アルベドよ。決して消えない、消すことのできない物を処理したいという時、お前ならどうするか?」
「……愚見を述べさせていただきます」
「ああ」
「私ならば、『処理』はせず『封印』します。完全に滅ぼすのは手間ですから、まずは
「分かったぞ!……ああいや。何でもない。もう良いぞアルベド、ありがとう。お前の知恵のおかげで道が開けそうだ」
「……あ、ありがとうございます」
ふむ、途中で話を切られて拗ねているアルベドもかわいいな…
ってそうじゃない、いやそうだが。たぶん黎明華は自分のアバターを
俺の知る黎明華の
…もしその全てが一人のプレイヤーに融合してしまったら。単純に考えて、100,000Lv……100Lvの俺と、推定100,000Lvのアレ…
ゼロ三つかあ。三つだって?三?三ってなんだ?ああ100,000か……思わず乾いた笑い声が出てしまう。現実逃避はここまでにして、モモンガは二つ目―――目の前の情報を咀嚼しようと試みる。
モモンガの目の前、フレンド欄には、
このゲームでは通常*2、フレンドは他のフレンドがログインしているかどうかを確認することができる。やり方は簡単で、ただフレンド欄で
実際にモモンガは、ログイン時でも非ログイン状態に偽装できる……厳密に言えば『特定条件下においてゲーム内のあらゆる探知システムから外れることのできる固有スキル』の存在を知っている。それが、隠密系職業のニンジャが、Lv95時点で取得する事が可能な俗に言うロマンスキルである事もだ。
同じく職業ニンジャを極めていたギルドメンバーの弐式炎雷さんは、
『残念ですけど、自分のプレイスタイルには合わないっすねー…』
などと言っていたが……あのカスチーターがニンジャという超有名職の隠しスキルを取得していないはずがない。アレの保有する無数のアバターの中には必ず隠密系特殊スキルを持ったモノがある。
この未曾有の大事件において、そのスキルがこんなにも嫌なスキルになるとは想像もつかなかった。いっそ存在を知らなかった方が良かったのではないかとモモンガは考える。知らなければ、怯えなくて済むからだ。
今後ナザリックは、何か行動を起こすたびに
しかも、これでまた一つ黎明華の能力が判明してしまった。知りたくも無いし、少しぐらい休ませてほしいのだが、興奮した自分の精神は普段では考えられないほどに滑らかに動く。
思わずギギギ、と歯ぎしりする。
どっちなんだ……ヤツは巻き込まれているのか……いないのか……もし巻き込まれているならいつ襲ってくるんだ?そもそももう気付かれてるのか!?
早くナザリックの隠蔽作業を行わなければ……ああ糞ッ!やらなきゃいけないことが頭から溢れ出てきそうだ!折角ゲームが現実になったっていうのに……いや、ゲームから現実に変わってしまったからこそ
モモンガは心にのしかかる巨大なストレスに苛まれながらも、階層守護者達と合流するために移動を開始するのであった。
(´・ω・`)<なんだか大変そうだなあ(他人事)