【悲報】超絶成金プレイヤー、異世界転移する【課金できない】   作:課金は家賃まで

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(´・ω・`)<オリ主視点か…

あ、あと今回最初からちょっとグロいんだよ
でもファンタジー生物の身体構造って気になるよね
ダンジョン飯の動く鎧とか


情報収集は必須技能

 

 

 

 

 

 

「うーん……これは…」

 

 

『ァ……アェ゙ァ゙…』

 

 

「うーん。うーん?亜『人』だから造りは人間と変わらないんだな…」

 

 

 情報収集の一環、倫理コードの有無確認、またスキル仕様確認のために、一日に複数回使用可能な〈上位天使創造〉〈上位アンデッド創造〉などの召喚系スキルを使用。生み出した最上位天使や悪魔を用いて周囲のマッピングを行っていた。

 

 その最中に見つけたのがこのゴブリンの集落だ。始めは人の住む集落かと思っていたのだがどうやら勘違いだったようで、言語も理解しない。複数のパターン化された鳴声による原始的なやり取りを行っていた。

 

 さて、我ながら惚れ惚れするような手腕で、逃げ惑うゴブリンを解体していた俺は、途中身体が人のソレに酷似していることに気付いた。だが、これはゲーム的にはおかしい事だ。ユグドラシルはR15Gのゲーム*1ではないため、内蔵などのグロテスクな表現を詳細に行うことができないのだ。だが、今俺の前には確かに小鬼の臓腑が散らばっている。

 

 ……隅の方で〈麻痺〉して、ついでに縛ってあるヤツらが信じられないものを見るような目でこっちを見ている。マジで心外です。

 

 

「なんとなく分かったしもういい。いやあちょっと汚いなあ……〈にくのおう〉。後のは全部食べと…―――ちょっと待って!やっぱり〈脳収集家(ブレイン・コレクター)〉食ってからにして!」

 

 

 そう言うと嬉しそうにハートマークを作るのは、俺の横でふるふると脈動しているくすんだ青色の肉塊。そう、肉の塊だ。人の形状を取っていて、右手の位置から王笏型の、左手に宝珠型の、背中からは立派なマントのような肉塊を生やしている、身体を構成するすべてのパーツがてらてらと光る肉の塊でできた生命体だ。

 

 彼は〈にくのおう〉。元はLv90の異型種モンスターなのだが、複数のスキルやアイテムを使用したうえで召喚することにより、Lvは100の大台を軽々突破。ステータス画面にはLv216と表示されている。

 

 Lv200……Lv200のエネミーといえばたしか、インフレが進んだ八年目頃、ユグドラシル最終盤に実装されたエネミーがそれぐらいだったか。そこから実装されたエネミーはだいたいLv230だとか、350だとか……まあ末期だしなぁ…

 

 まあLv200でも十分すぎる戦力だ。タイマンであれば性能のゴリ押しで、Lv100プレイヤーだって倒すことができる。まあ大抵の場合、それぐらいの脅威になるエネミーは囲んで殴ることになるから、そんな状況はそうそう起こりえないが…

 

 新たに召喚した〈脳収集家(ブレイン・コレクター)〉と、隅で怯えているゴブリンを取り込んだ〈にくのおう〉*2が嬉しそうにしているのを眺めながら、分かったことを整理していた。

 

 まず、ここが現実であること。

 

 ここまで明瞭に意識が保たれていて、感覚が存在し、他生命を害することができ、他の者と過激なボディタッチ*3をも含めたコミュニケーションが交せるならば、それはもう現実と大差ないだろう。

 

 次に、そんな現実世界に主張してくるユグドラシル(ゲーム)の要素。

 

 この世界はここまで現実らしい(・・・)のに、いたるところにユグドラシルの要素が見受けられる。このステータス画面だってそうだ。オンラインゲームなんていうのはユグドラシル以外にもあるし、それこそ星の数ほど存在する。だというのにこの世界では、わざわざユグドラシルのコンソールが使用されている。

 

 考えられるのは……元からこういう世界だったパターンと、後からこういう世界になったパターンの二つだ。

 

 元からならば問題はないし考えるだけ無駄だ。この世界のユグドラシル大好きなオタクっぽい神様が世界創造の際に好きなゲームをベースに世界を創っただけの話だからな。

 

 問題は二つ目、後からこういう世界になったパターン。これがなぜ問題になるのか?

 

 やはりWIの存在は外せない。元々ユグドラシル的ではない世界があったとして、その世界をユグドラシル風に変えるのならば、WIの力が必要だろう。それも〈永劫の蛇の指輪(ウロボロス)〉以外の―――

 

 

「―――〈五行相克〉だな。ここにあったか」

 

 

 システム変更系のWIとしては最強の〈永劫の蛇の指輪(ウロボロス)〉だが、それ以外にもシステム変更系WIは存在する。〈五行相克〉はその内の一つで、魔法システムのみではあるがシステムを一部変更できる。その分魔法システムに関しては〈永劫の蛇の指輪〉以上に融通も利くのだが…

 

 なるほど、読めてきたぞ。この世界に来た魔法詠唱者系プレイヤーは初め、ファンタジーな世界だし魔法とか使ってみたいよなぁ、と思ったが使用できなかったんだ。そのために〈五行相克〉を使用して……その副次的効果としてユグドラシルのUIが導入されたのか?

 

 分からないな。コンソールを開けるのはプレイヤーだけなのだろうか。この世界の人間は全員ステータス画面を見れるのだろうか…

 

 

「どちらにせよこの集落はハズレだわ。今度は人里を……あー、〈人間〉〈森妖精(エルフ)〉〈山小人(ドワーフ)〉、いずれかの生命体で構成された集落を見つけろ。接触はするな。見つけ次第俺に報告…」

「…あ。あー……いや……もしかして効くのか?〈魔法効果範囲拡大化(ワイデン)魔法持続時間延長化(エクステンド)三重魔法最強化(トリプレットマキシマイズマジック)完全不可知化(パーフェクト・アンノウアブル)〉」

 

 

 飛び立っていく透明な異形の天使たちを見送ったあと、野営の準備をすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

*1
成人年齢が引き下げられた影響で十八禁は十五禁になったぞ

*2
〈脳収集家〉を吸収し現在220Lv。捕食対象のレベルの1/20を吸収できるぞ

*3
グロ方面に




(´・ω・`)<本来〈完全不可知化〉は他人にかけられないらしいですよ?妙だな…

 あ、あとLv200だの300だのとインフレしていったのにも、一応理由があってですな…


 この世界のユグドラシルでは、ある程度インフレが進んでくると、初心者救済策の一環として、敵側だけの特権だった〈一時的に強制レベルダウンの呪い〉をエネミーに対して使うことができるようになりました。

 なので、あらかじめLv100以上に設定することによって、それを撃っても意味がないようにしてたんですねー。なのでユグドラシルフィールド上でポップするようなLv300とかのエネミーは、実際には150Lvぐらいの能力しか持ってなかったりします。でもたまに表記通りの強さを持ったヤツも湧きます。そーいうのがレアアイテムを落とすんですなー

 …え、そんなめんどくさい事するぐらいなら、はじめから効かないようにすればいいじゃないって?

 ………………あ、新しいコードを書くよりも既存のシステムを流用して対応したほうが多分楽ですし……あと字面のインパクトとか……すごいですし…

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