俺の脳内選択肢が全力で修羅道に導いてくる   作:修羅

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第12話 修羅AUTOモードとは?

 

 騎士とは本来帝国から出された任務をこなす存在であるらしい。門番や巡回なども全て任務であると言える。

 

 

 

「この遺跡が調査場所なのね!」

 

 

 

 今後騎士となる俺たちも任務をしなくてはいけないらしい。だからこそ、任務の擬似体験として教師役と一緒にこの遺跡に来ている。

 

 

「【001小隊】、隊員レルミラ落ち着け」

「でもお姉様先生! こんな遺跡来たことがないわ!」

 

 

 

 俺達は001小隊と言われている。隊員はレルミラであるらしい。俺は一応小隊長であるらしいのだ。

 

 

「だが落ち着け。騎士がそんな一喜一憂していたら力が発揮できない。ライヴァン、今回の任務は頭に入っているな」

「……遺跡内にて魔物が棲家を作っておりそれの排除」

「そうだ。早速、遺跡内を調査する」

 

 

 

 

 魔物と言われる人間に対して、害をもたらす動物がこの世界には存在している。魔物は魔素を持っており、非常に凶暴らしい。

 

 

 

「遺跡ね。ふーん、ぼろっちいわね」

 

 

 

 遺跡、何らかの古代の建築物らしい。それ以外のことは詳しくは知らない。かなりの年代で貴重なものらしいので古いのは当然だ。

 

 

 

 外壁が岩で作られ、神殿のような場所だ。縦に長いようではなく、一階作りに見える。だが、この遺跡は地下に階層が進んでいくらしい。

 

 

 

 

──選べ

『不穏な風が吹いているな』

『不穏なウィンドが吹いている』

 

 

 

 風を英語に言い直しただけの意味がわからない二択が提示されている。

 

 

 

「不穏な風が吹いているな」

「あら、そうかしら?」

 

 

 

 

 俺が1番最初に足を踏み入れた。中には壁画が描かれている。そして、さらに地下に続く階段がある。

 

 

 

 

──選べ

『不穏な風が吹いているな』

『不穏なウィンドが吹いている』

 

 

 

 

また!? またなの!? それ言いたいだけ?

 

 

 

「不穏な風が吹いているな」

「またそれ? 言いたがりなのね」

「……」

「何で睨むのよ!」

 

 

 

 別に俺が言いたがりじゃないもん。選択肢が勝手に……そんなことを言ってもこいつには分かるまい。

 

 

 

 ヤグラは少し後ろで歩きながら俺達の動向をじっと見ている。彼女は教師役だからな、こちらを育てるのが目的、なんでもかんでもアドバイスをするわけではないらしいな。

 

 

 階段を降りて下に降りると少しだけ広い空間に出た。

 

 

 

 ──急に地面が光だした

 

 

 

「え!? なによこれ!?」

「レルミラ、まさか転移か!?」

 

 

 

 

 俺とレルミラが地面に足を落とした瞬間に光が発生した。レルミラとヤグラはすごい焦っているようだ。俺ももちろん焦っている。

 

 

 

 うん、まじか……もう調べ尽くされた研究場所じゃないのかよ! 眩い光に包まれて、その光が収まると

 

 

 

 

「おっと来たぞ【指】だ」

 

 

 

 目の前に見知らぬ男の人が……顔元にタトゥーを入れている絶妙なセンスをしている人である。その背後にも何人か男と女がいる。

 

 

 

「な、なによ! アンタ達は!」

 

 

 

 ありがとう、レルミラ。俺もその質問をしたいと思っていた。

 

 

 

「さぁな、俺達は何者であるかなどどうでもいいだろ。騎士の卵達よ」

「長話はしている暇ないですよ。さっさとレルミラ、指を回収します」

 

 

 

 

 

 おや、どうやら狙いはレルミラらしいな。まぁ、貴族という位の高い子であると色んな使い道があるのかもしれないな。

 

 

 

 

──選べ

『無言で刀を抜く(レルミラの好感度がアップするかもしれない)』

『私は常に強い者の味方。小娘を差し出す(ぶりぶりざえもん)』

 

 

 

 おいおいおい! これ絶対差し出したらいけないやつだろ。しかも、しんちゃんネタ入ってきてるし。

 

 

 上だよ上、上を選ぶ……でもまぁ、この人数の大人相手に勝てるかどうかは……逃げた方がいいかもだが退路はない。

 

 

 

 

「ほう、刀を抜くか」

「レルミラ以外は殺しても構いません。さっさと片付けますよ」

「……ライヴァン、アンタ……」

 

 

 

 おっと、レルミラが少しだけ俺のことを見直すような瞳の眼差しをしているような気もしなくもない。

 

 

 

「魔素がまぁまぁあるな」

「ただの子供ではないようですね」

 

 

 

 男三人、女二人の計五人。

 

 前衛二人に対して、残り三人は後方支援をしながら魔法使ってくる感じだろうか。いや、これ勝てるか?

 

 

 

 男一人が俺に対して切り掛かってくる。おっと!? まじで殺そうとしてきるな!? 早いぞクソが!!!

 

 

 

 

「ほう、ガキのくせにはやるな。だが、雑魚だな」

「……」

「ふん、まさか、拮抗すると思ったか? この程度ではな!!」

 

 

 

 

 刀と剣では拮抗していたが流石に差があるらしい。横原を蹴られて吹っ飛んだ。だが、残念だったな。この程度では折れん。腹筋とかどんだけやらされたと思ってるんだよ。

 

 

 

「っち、ガキのくせにはやるな。面倒な雑魚だ」

「……なるほど、少しはやるようですね」

 

 

 

 敵前衛の男二人は少々警戒をしているようだ。そして、レルミラは吹き飛ばされた俺の元に駆け寄ってくる。

 

 

 

「大丈夫!」

「……」

 

 

 

 戦況がゴチャゴチャしてきてるが、選択肢がそろそろ怒りそうだな。こんだけ、俺を馬鹿にしたりしているからな……どんなことを言い出すか

 

 

 

 

──選べ

『修羅AUTOモードに入る(饒舌)』

『死ぬ(マジマジ)』

 

 

 

 

 えええええええ!? 死ぬの!? 俺下を選んだら死ぬの!? そんなに切羽詰まってたのか!! いつも辛い訓練とかしてたから、なんだかんだで何とかなると思っていたよ。

 

 

 上を選べば……なんとかなるのか? でも、なにこのモード? 饒舌になるの?

 

 

 

 まぁ、選ぶしかあるまいけども……

 

 

 

 

「ククク、これこそ俺が望んでいた展開だ」

 

 

 

 あ、急に俺が話し始めた……まぁ、選択肢のいつものことだから気にしなくていいか(麻痺)

 

 

 

 いや、気にした方がいいんだろうけどどうにもね。

 

 

 

 

「ライヴァン、だ、大丈夫?」

「この程度、傷にもならん」

 

 

 

 

 おっと、レルミラは心配してくれてる。さて、どうやら敵も俺を殺そうとしているようだが……

 

 

 

「なにやらまだまだやる気のようですね。あまり時間をかけるのも良くない、さっさと指を回収しましょう」

「あぁ、そうだな」

「……俺の魂が求めている力を。世界を超える力を」

 

 

 

 

 敵前衛二人が俺に向かって剣を向かって突撃してくる。だが、俺の体だから分かるが急激に力が増しているとかではない。

 

 

 だが、相手を殺すことに躊躇がない。一人の男の剣を受け止めすぐさま、押し返し、そのまま二人目と対峙、そこで一本の刀を投げつけ、2本目を抜き切り裂いた。

 

 うあ、ち、血が出た!! あ、でも俺も訓練ではよく出てるか……。な、なんて言ってる場合か!! 躊躇がねぇぞ!! 嘘だろ、俺が殺しやがった!!! うわぁ。まぁ、異世界だから常識が違うのは生きてきてわかってはいた。だとしても衝撃だ

 

 

 

「な……んだ?」

「油断をしましたねッ。だが、後方すぐさま回復を……彼は私が相手をします。残りの指は回収してください」

「遅い。もっと本気で殺す気で来い。出なければ意味がない」

 

 

 

 

 妖刀威修羅を握りながら、斬りつけていく。相手は大人であるというのに容赦がない。まぁ、俺も修行をしてるからこれくらいはできるがもうちょっと躊躇とかするぞ……

 

 

 

「何という……ここまでの子供が存在するとはッ!」

「二人目」

「あがッ」

 

 

 

 容赦がない修羅モード。そのまま残りの三人に突撃をし、一人を刺す。火炎による魔法を放たれるが何事もないように回避し、二人目を刺した。そのまま切り裂く。

 

 

 

「……この程度か。足りないな、経験値にもならん」

「ひ、ひぃ。お、俺達は」

「五人目」

 

 

 

 

 鮮血が舞う。刀についた血を辺りに振りまき、鞘に収めた。

 

 

 

──選べ

『修羅AUTOモード終了』

『このまま、レルミラにニコポとナデポをする』

 

 

 

 

 いや、下は出来るかぁ!!!! どうやったらそれが出来るんだよ!! 恐怖でしかないだろ。ちょっとさっきは尊敬の眼差しで見てくれていたレルミラがこっちをまじでドン引きした目で見てるよ。

 

 

 てかちょっと泣いてるし!!!

 

 

 

 上一択……!!! しかし、どうするかこの状況……いやまぁね、あっちも襲ってきたからこうするしかなかったのかもしれないけども。

 

 いや、俺もちょっと引いてる、こうしなければ死んでいたとしてもね

 

 

 

 

 

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