まぁ前世の記憶あるからねぇ…
はい。カツラギエースです。あれから小学生になった俺は…
まぁ、うん。凄かったと思う。マジで。テストは毎回100点満点。運動神経もウマ娘だから良かったし。
通知表はいつも通り全て二重丸である。
まぁ前世の記憶ありますし?(ドヤァァァ)
後、以外と人とは喋れた。ウマ娘でのカツラギエースは知らないから俺らしく喋ったがな。まぁそんな感じで
俺は6年生になった。6年生と言えば、だ。
そう、中央トレセン学園の試験である。まぁ筆記試験は余裕だろう。しかし問題は実技試験である。
確かに俺は今までトレーニングをしたし鍛えてきて足が速くなったと思う!だが!俺は重要な事を見落としていた。何かって?教えてやるよ
俺の走りが速いか遅いか分からない。
そうなのだよ!俺は今まで他のウマ娘と走ってこなかった!だから俺の走りは速いのか遅いのか分からないのだ!
どーしよ…
さて、画面の向こうの皆はどう思う?うんうん。今すぐにでも他のウマ娘と走るべきだよな。だがこのウマ娘、カツラギエースは
(ま、イケるっしょ☆)
バ鹿なのである。
——筆記試験当日——
まぁ筆記試験は余裕だろーな。俺だし。
満点もぎ取ってやりますよ!
ペラッ
……問題数多ッッッ!!!!!!!
いや簡単だけれども!流石に多過ぎだろ!何問あるんだよ!これ全部解くのぉ…?ほらぁ…他のウマ娘も顔が絶望してるよ?
………これで俺他のウマ娘に点数負けてたら恥ずかしくね?俺転生者だし…
…うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!!
——筆記試験終了——
メッッッッッッッッッッチャ疲れた!!!!!最後の方はもうほぼ意識ない!多分きっと恐らく大丈夫だろう!
とにかく今は家に早く帰って明日のために寝る!誰が何を言おうと寝る!!!!
今コイツ、カツラギエースは寝ました。
さて、ここで皆さんに伝えたい事があります。コイツは実技試験で走るレースを全く知りません。何mかも何回りなのかも芝かダートかさえもコイツは知りません。
余裕こいてました。
さて、もう一度言います。今、コイツは寝ました。
——実技試験当日——
「すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜」
よし、調子は良いな。まぁ俺が速いか遅いかは分からないが速いと信じよう。神様仏様三女神様。
というか俺って…
「何m走るんだ???」
………きっと自分で選べるんだろうHAHAHAHAHAHAHA「昨日送った紙に書いてあるように並んでください」
「……………」
何でそんな事すんの?え?どーしよ。え?マジ?俺分かんないんだけど。は?ん?つーかそんなの送られた?
え?………ハッッ!!
——昨日の夜——
「エース?これ送られてきてたけど?」
「要らないやつだと思うから大丈夫〜」
そうコイツ寝たのだ。
あの時の俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
言い訳も出来ねぇじゃん!落ちるやん!そんなの!!
どうしy「ねぇ、君」
「んえ?」
突然茶髪の美女ウマ娘が話しかけてきた。いや、ギリ黒鹿毛か…?
「君ってカツラギエースって子?」
え?何?何で俺の名前知ってんの?
「そうですけど…」
「やっぱり!それなら君はここの列だよ!」
え!マジ!?誰この神ウマ娘!!一生慕いたい!!
「アタシはミスターシービー。宜しくね!」
へぇ〜ミスターシービーか!
………え?マジ?ミスターシービー?え?本物?
ミスターシービーと言えば史上3頭目の三冠バだ。まぁ俺と同期ならまだだが。
ミスターシービーって言うことは俺はこの子とライバルになるの?この美女と?女たらしっぽい美女と?
……以外といけんじゃね?
「どうしたの?アタシの事そんなに見つめて。」
「うえぇ!?いやぁ!?何でもないよ!!」
「ホント?」
「ほんとほんと!」
「…へぇ〜、あっ、アタシの番になっちゃった。また会おうね。」
「あぁうん。」
ビビった〜…というかシービー走るのかどんな感じなんだろう。
前世の脚質と同じなら追い込みなはずだ。
あっ、ゲート開いた。…出遅れてね?作戦…なんだろうか?まぁ追い込みだしな…うん。
にしても俺とシービーの脚質は真反対なのか。確か俺の脚質は先行と逃げだったはずだ。逃げだけだと勘違いされやすいが先行もらしい。
勘違いされる理由はジャパンカップでカツラギエースが逃げて勝ったからだろう。有馬記念でも逃げてたし。だが逃げしか出来ないという訳では無い。
…おっ!シービーが追い上げてきた!うぉぉぉぉ!!!
………速くね?俺あれとライバルになるの?え?マジ?
頑張ります。
あっ、シービー1着だ。つーか次俺じゃん。うへぇ…あんな走り見せられたら俺自身無くなっちゃうよ。まぁ頑張ろう。あ、1600mなんだ。
ゲートの中に入んのか〜なんかヤダな。ま、いいや
んでゲート開くまで待つ、と
ガシャン
うし!良いスタート!
スタートが決まったんだからカツラギエースらしく先行…いや、逃げでいこう!!!
そうと決まれば、ってあれ?いや、え?なんか…
—————————皆、遅くね?
え?いいの?それで、それとも脚溜めてんの?え?怖い怖い。まぁ別に全力で走るけど…えぇ?もしかして俺速い?俺凄い?やったぁー!あ、ゴール見えた。え?マジでゴールしていいの?もう10バ身は離れてるけど…
…………ま、いっか!
うぇーいゴール!!!俺の勝ち〜〜!
………ねぇ、怖いって。なんでそんなこっち見てんの?しかも無言で。
泣いちゃうよ?そういや実技試験って終わったら帰っても良いんだよね?……怖いし帰ろ。
——シービー目線——
昔からアタシは速かった。ずっと速かった。
だから中央トレセン学園に行こうと思った。強いウマ娘が沢山いる中央に。じゃないと、
"私と走ってくれる子が居なくなっちゃうから"
実技試験のときに、あわあわして焦ってる子がいた。黒鹿毛の髪をポニーテールにして赤い髪飾りを着けている、綺麗な"蒼い目"の子。
その子は自分の列が分かんなかったんだと思う。実際そうだった。その子の名前は筆記試験の時に見掛けた。
"カツラギエース"っていうウマ娘。
アタシは正直、仲良くなれる気がしなかった。「宜しくね」なんて言ったけどね。
理由は単純。アタシの走りを見るから。アタシの走りを見た子は一緒に走ってくれなくなる。そして、アタシを違う次元の人の様に扱う。
だから仲良くなれないんだろうなって。
実技試験は結局1着だった。アタシは内心、中央もこんなもんかって思った。
他に興味は無かった。けどあの子、カツラギエースの走りは見ていこうと思った。
ゲートが開かれた瞬間、1人だけ誰よりも速く駆け抜けている子がいた。カツラギエースだ。
アタシはあの子の背中に翼が生えてるようにも見えた。
あの子もアタシと同じ1着。
アタシはあの子に興味を持った。仲良くなりたい。一緒に走りたいと思った。それ程興味を持った。
…いや、あれは興味じゃなくて、
一目惚れだったかも知れない。
カツラギエースはやはり百合ハーレムにしたい…してやりたいッ!
していいですか?