Re:黒い球と共に   作:八雲ネム

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本作がランキング上位に載ったので急遽作成しました。


第8話 数はあるが質が低い

 北条 side

 

「ハァ………大丈夫か?」

「えぇ、何とかね」

 

 俺は息が絶え絶えになりながらも、ストーカーの女と共に持ってきた武器で星人と呼ばれているロボみたいな奴と戦って生き残った。

 俺らと共に行動していたメンバー、柄の悪いチンピラ達やあからさまに戦えなさそうだったばーさんと子供はロボの攻撃、音響兵器みたいな何かで全員が死んでしまった。

 ばーさんは、経験者であろう住人の説得で俺やストーカー女が着ているスーツを着ていたのだが、ロボとの戦闘のどさくさで逸れてしまって見つけた時には子供と共に目や耳から血を流しながら死んでいた。

 

 その為、間近で人が死んだ事にショックを受けながらも他の所に行った奴らと合流する為に、ストーカー女と話していると彼女の頭から消えていったので戸惑っていると俺も頭から消えていった。

 

 

 

 道彦 side

 

「おう、何とか生き残ったようだな」

「何とかな」

「そっちは何人、生き残った?」

「俺とストーカー女だけだ」

「………そうか、残念だな」

「あぁ」

 

 ガンツの部屋に戻ると、高身長のイケメンと長い髪で顔が見えない女性が先に転送されていたのでイケメンに聞くと、どうやら彼らのチームは彼ら2人だけが生き残った様で落ち込んだ表情を浮かべていた為、適当に優しいと思う言葉を投げかけで他のメンバーが転送されるのを待った。

 今回のミッションで生き残ったのは俺を含めて美哉の他に玄野と加藤、岸本とジャック、イケメンと貞子の7人と1匹となる訳で、チキン戦法メインとは言っても一定の経験を積んだ戦闘員の西が抜けた事は痛手だが、その穴は他のメンバーで埋め合わせれば良いので特に問題はないと思っている。

 何しろ、老人と子供は戦力外だし、話を聞かないチンピラの4人を従わせるのは中々に骨が折れるので最初からいない方が良いと考えていたからだ。

 

 運用側からすれば、俺らは単なる賭けの対象でしかないだろうが命懸けのミッションに参加している俺からすれば、経験則としてチームとして結束して戦えない輩は早い段階で命を落としている。

 いやまぁ、大阪のチームの様に世紀末な精神をしている連中みたいなのもいるがあれは例外だし、彼らだってぬらりひょん戦でメガネ君以外はミッション後に解放されるのを選択したり、ミッション中で命を落としている。

 その為、ガンツのミッションで必要なのはチームとして動きながらも個々人が能動的かつ最適な動きをするのが理想だと考えている為、それにそぐわない連中は早々に脱落してもらった方が俺らにとっても彼らにとっても良いと判断している。

 

「生き残ったのはこれだけか」

「大分減ったな」

「慣れてない君らからすれば残酷な話だが、ミッションが始まれば必ず何人かは帰って来れねぇ。だから悪い言い方になるが早めに慣れておいた方が良い」

「そう、か」

 

 そんな事を考えていると、加藤や玄野が転送されてきたので現段階の彼らにとって残酷な話をしていると美哉や岸本も転送されてきたので、ガンツの採点が始まった。

 

 採点結果は以下の通り

・犬 0点

・かとうちゃ(笑) 0点

 次はがんばりましょう、と書かれていた。

・巨乳 0点

 次がんば、と書かれていた。

・サダコ 5点

 TOTAL5てん。あと95てんでおわり。

・ホモ 5点

 TOTAL5てん。あと95てんでおわり。

 

 意外や意外、サダコ(仮)とホモ(仮)は初参加にて星人を1体ずつ撃破したんだから大金星と言っても過言ではない。ケツを掘られるのは勘弁だが、彼らのモチベをどうするかだな。

 

・くろの 0点

 次はスーツを着てくる様に、と書かれていた。

・美哉ちゃん 0点

・みっくん 8点

 TOTAL106てん。100点めにゅ〜から選んで下さい。

 

「100点メニュー?」

「そう。この部屋に呼ばれたら、今夜の様な事を定期的にさせられるんだが星人を倒せばその分の点数が入るって仕組みさね」

「誰がそんな事を」

「分からん。ただ、今夜の様な事から抜け出したければ100点を取るしかない」

 

 ガンツの採点を見て、ホモ(仮)が聞いてきたので本質をぼかしながら答えながら100点メニューを表示させながら説明した。

 

「100点を取ればこの中から選べる事を覚えば良い」

「取れずに死んだらどうなる?」

「私生活では失踪した事になってくたばる。霊界通信でもできれば話が変わるんだろうが生憎、俺個人はそんな技術を知らないので今言えるのは死なない様に頑張れとしか言いようがない」

「分かった。他にやっちゃいけない事とかあるか?」

「この部屋の事とか、今回の様な事とかは他人に言わない方が良い。じゃないと頭の中に突っ込まれた爆弾によって爆発するからな」

「あ、あぁ………」

 

 玄野や加藤の時とは違い、かなり簡潔な説明だが今回が初参加の彼らに長々と話しても意味がないので、彼らからの質問がなくなった段階で解散になった。

 

 

 

 

 

「にしても西がくたばったのが痛いなぁ」

「彼がまとめて討伐したのが痛かったね」

「あれで30点は取られたからなぁ、あの中坊。生き返しても慢心してすぐにくたばるからな」

「暫くは様子見ね」

「あの、なんでそんなに平気なんですか?」

 

 帰宅後、俺と美哉で今回のミッションを振り返っていると岸本が今日の事を思い出した様で、少し落ち込んだ様子で俺らに話しかけてきた。

 

「あの部屋に何度も呼ばれちまったからなぁ。スプラッタな光景に慣れちゃったよ」

「うん、私も。けど、恵は無理に慣れなくて良い」

「え?」

「誰だって最初はそんなものだからゆっくり慣れていけば良い。その為に私達がいるんだから」

 

 彼女が落ち込んだのは、初心者としてガンツのミッションに慣れていない事から来る当然の反応なので、俺らがフォローに入ると意外そうな表情を浮かべた。

 まぁ、第三者からすれば俺と美哉は熟練兵士なのに対して岸本は新兵なので、俺らがフォローに入らないと思われるかもしれないが実際はその逆で、戦える奴は1人でも多い方が良いと言うのが俺らが出した結論だ。

 何しろ、ネギ星人を討伐するミッションの一つ前のミッション、ひょうほん星人を討伐する際にかなりの人数が奴によって屠られてしまったからだ。

 

 また、ひょうほん星人を討伐した後で和泉がガンツ部屋からの解放を選んでしまった為、ネギ星人を討伐するミッションの時点で俺と美哉、西とジャックの4名しか残らなかったので戦力の拡大は急務だった。

 幸い、玄野達が来て人数だけは何とか揃えたものの岸本も含めてまだまだ未熟な上、チキン戦法が主体だったとは言ってもそれなりの場数を踏んでいる西の脱落は中々に痛手なので、少なくとも玄野と加藤にはまともに戦えるだけの経験値は積ませたい。

 その為、次のミッションである千手戦   原作では玄野以外が全滅するミッション   では可能な限り、加藤や岸本も含めて多くの人を生き残らせる必要があるな、と思いながら岸本を寝かせた後で俺が仕事場として使っている部屋で美哉と体を重ねるのだった。

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