ユメ先輩「ひぃん!!ギルドは狩猟を要請するよ!」 作:まつ毛とパンツ
アビドス砂漠。何千の学校が連なる学園都市キヴォトスのアビドス自治区にある広大な砂漠。その砂漠は大規模な砂嵐と共に広がっており、かつての繁栄を極めたアビドス高等学校が自治区の街の成れの果てが砂漠に埋もれており、繁栄の面影は砂に埋もれている。
だが、そんなアビドス砂漠であるが、先月から妙な報告が挙がってるのだ。定期的に、かつてのオアシスのように草花がオアシス周辺に芽吹いたり、大規模砂嵐と共に雷鳴が鳴り響いたり、超大規模砂嵐と共に2本の巨大な牙を生やしたクジラを彷彿させる超絶巨大生物の群が現れたりと、愉快なことになっていた。
「グゥォォオ!!」
「なんだコイツは!?最新の銃は勿論、マシンガンや戦闘ヘリ、戦車が全く歯が立たないだと!?」
アビドス砂漠で何かの発掘作業を行っていたカイザーPMCの連中は、突如として雷鳴と共に現れた大きな黄色の飛竜レ・ダウが角から解き放つ大出力レールガンの一撃で、粉砕され吹き飛ばされた。
また別の場所では恐竜のディノケラトプスを彷彿させる立派な2本角を持つ飛竜ディアブロスに粉砕されたり、ディアブロスの漠音波に匹敵する咆哮で、砂の中を泳いでいた魚竜のデルクスやガレオスが驚いて跳んだり…
ドシャグマと呼ばれる奈良の大仏に匹敵する巨大なクマの手で蹂躙されたり、様々な環境となってしまった。しかし、この変わり果てたアビドス砂漠の頂点はレ・ダウでもディアブロスでもない。そう、この巨大な体躯を持つ彼らだ。
「ビビィィェェェェン!!」
全長は100メートルを遥かに超え、2本の前に突き出た巨大な牙が特徴的なジエン・モーラン。彼らこそが、このアビドス砂漠の頂点である。
ジエンの背中からは良質な鉱石や鉱物、素材がピッケルで取れる。その上、ジエンからすれば人間が蚊に血を吸われる程の感覚であり、気にもとめない。そんなジエンはアビドス砂漠で群を成しており、中央に子供、外側を親達が囲っている。これだけ見れば、クジラの群のように感じるだろう。
「ホシノちゃん、助けて!?」
「なにやってんですか!?ユメ先輩!?」
だが、キヴォトスの彼らはモンスター達の知識が皆無だ。だからこそ、お山が有ると思って登った彼女はジエン・モーランから降りれなくなったのだ。
休憩中で、砂の中に埋もれていたジエンにうっかり登ってしまい、登った後に起きたジエンから降りれなくなったのは梔子ユメ、緑色の髪とでっかい胸が特徴の女の子だ。
そんなユメとジエンを追いかけるのは小鳥遊ホシノ。背が小さく、小柄でショットガンを担いでいる。ホシノはそこら辺を走っていた、羽毛の生えた恐竜?…セクレトに跨がり、ユメとジエンを追いかける。
「ビビィィェェェェン!!」
「ホシノちゃーーーーーん!!」
「ユメ先輩!?」
そして、ユメはジエンの潮吹きならぬ砂吹きの勢いで、何処かに跳ばされた。
2年後。
モンハンのモンスター達が多く暮らす、大陸。その大陸の中でも、ハンターズギルドの中枢とも言える大都市ドンドルマの応接間。そこに、1人の若者が呼ばれた。
「やあ、待っていたよ」
その若者を待っていたのはファビウス。壮年の男性で、優秀な生物学者でもあり、かつてはギルドからの命令で特別な任務につく筆頭ハンターの1人として有名だった男だ。今でも狩りに出ることはあるが、どちらかと言うとギルドの重役としての仕事をこなすことの方が多くなった。
「君がギルドナイトを辞めて、もう何年になるかな?」
「もう2年になります」
若者はそう答えた。この若者はハンターになって数年の歴がある者だが、優秀であり…どういう訳か他のハンターとあまり行動せず、ソロでの狩猟の方が多い。
14歳でハンターとなり、優秀で誰とも関わりがなかったためか、16歳の若さで犯罪者を粛清するギルドナイトと呼ばれるハンターの役職を得て、多くのモンスターと犯罪者を文字通り始末した。流石に子供と言える若者に、犯罪者を始末させるのは重役になったファビウスが思うこともあり、ファビウスが今の役職に着いてからギルドナイトの任を解かれ、その後はファビウスとも親交の有った『まつ毛とパンツのハンター』と呼ばれる凄腕のハンターに預けたのだ。
ギルドナイトを辞めて早2年。凄腕のハンターと共に行動し、今ではオトモアイルーを連れてるそうだが、それでもソロでの活動が多く…重ね着でギルドナイトの衣装をまだ着ている。
「そうか。君は竜人族でも我々ヒト族でもなく、アイルーのような獣人族でもない人が居ると思うかね?」
「世界は広いから、居るでしょう。まだ未発見の新大陸も有るのかもしれません」
「そうだな、今日…君に来ていただいた訳だが、新たな大陸が発見された」
ファビウスはそう告げ、窓から外を見る。
「2年前、頭に天使のような輪っかを浮かべた少女が波打ち際で保護された。彼女は梔子ユメと名乗り、頭の輪っかはヘイローと言うそうだ。
彼女の祖国は多くの住民がライトボウガンやスリンガーより、威力は低いが、銃火器を携帯している。文明もボタン1つで火が着く竈があったり、ボタン1つで灯りが灯る…火を使わない灯りも有るそうだ。
そんな彼女の祖国で2年程前、異変が起きた。ジエン・モーランやディアブロスなどのモンスターが発生し、新たな生態系が確認されたそうだ。しかし、彼女はそれまでモンスターを見たことがなく、突然生態系が変わったことを教えてくれた」
ジエン・モーランにぶっとばされたユメであるが、なんとギルドが保護しており、その保護下の元、元気に過ごしているとのこと。
「なぜ、自分にこの話を?」
「彼女の祖国の所在が判明した。彼女達の文明力は素晴らしいが、こちらと比べて素材の加工技術や製鉄技術が未熟のようだ。
彼女はその祖国を学園都市キヴォトスと教えてくれてな、そのキヴォトスに彼女の故郷アビドス自治区がある。
そのアビドスに彼女を送り届けること、アビドス砂漠を含めてキヴォトスでのモンスターの生息地の確認、文化的交流のため、我々はキヴォトスに調査隊を派遣する。引き受けてくれるかな?」
「拝命しました」
アビドス砂漠を含めて、キヴォトスの生態系は2年程前に急激に変化した。アビドス砂漠を含めた自然の生態系の確認、そしてキヴォトス人との文化的交流や何時の日かは交易も出来ればと思い、ギルドは調査隊を派遣することを決め、この元ギルドナイトの若者も調査隊に任命された。
「宜しい」
そしてファビウスは若者のことが記された書類に判子を押した。
彼の名前はレイヴン。14歳でハンターデビュー、16歳から18歳までギルドナイトとして表と裏でも活躍し、今年で二十歳となる孤高の狩人である。
コンコン、扉が叩かれて、1人の少女が現れた。頭に天使の輪っか…ヘイローを浮かべている。彼女が噂の梔子ユメだろう。
「ひぃん!?貴方が…ハンターさんですか!?」
「ああ…」
これが最強コミュ障ハンターと梔子ユメの出会いであった。
オトモアイルーのコミュ力はめちゃくちゃ高いです
食べてみたい食事!!
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勿論、こんがり肉!!
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とろっとろに溶けたチーズ
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柴関の竜骨ラーメン
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良質な油たっぷりのチーズ