ユメ先輩「ひぃん!!ギルドは狩猟を要請するよ!」   作:まつ毛とパンツ

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アルシュベルドレポート~リオ会長による観察日記

リオ会長。ミレニアムサイエンススクールのビッグシスターと恐れられる、生徒会長であり圧倒的な合理主義者。デザインセンスがアレだが、エンジニア部に匹敵…或いはそれ以上のロボット工学の技術を誇る。

 

しかし、蓋を開ければ確かにビッグシスターなのだが…

 

「ひでぶ!!少し、ゴミが貯まってきたわね…トキ、そうだった…トキは対モンスター用の装備の打ち合わせで今日は居ないのだったわ。てっ!?おわわわわ!?」

 

片付けが一切出来ず、自室は汚部屋と化しており、ゴミ袋の山が沢山出来ている。いつもなら、専属メイド兼ボディーガードのC&C所属トキが掃除してくれているのだが、そのトキが対モンスター用の装備の打ち合わせで不在。

同級生のネルも、キヴォトス調査隊と共に訓練や竜都の跡地の監視などで不在の時が多く、どんどん部屋にはコンビニ弁当、レトルト食品やインスタント、冷凍商品などのゴミが貯まっていく。

 

そのこともあり、ビッグシスターはビッグシスターなのだが姉ではなく、デカイ妹ということになったのだ。頭脳は明快だが、フィジカルはキヴォトス人では珍しく…ヨワヨワであり、キヴォトスでは銃を持つ方が合理的と考えて一応は護身用としてハンドガンは持っている。

 

「動けない…重い…」

 

ゴミ袋の山に埋もれてしまい、動けなくなってしまった。

 

だが、その時、救世主が現れる。リオの部屋がノックされ、誰かが扉の外から話しかける。その人物は…

 

「リオ会長。頼まれていた先月のアルシュベルドの行動記録、持ってきましたよ」

「お邪魔します~アリス、遂にラスボスの部屋に突撃です!」

「アギャッス」

 

1000年前に古代人の手で絶滅させられた、かつてキヴォトスの生態系ピラミッドの頂点に君臨したアルシュベルドの監視を兼ねてゲーム開発部に出向させていたユウカ。そしてユウカの一応の監視対象であるアルシュベルド、アルシュベルドのライダーであるアリスであった。

 

(助かった…だけど、この状況を彼女達に見られる訳には!!)

 

だが、今のリオ会長はゴミ袋の山に埋もれてしまった状態だ。今助かるには彼女たちを部屋に招くしかない。しかし、この状態を見られてはビッグシスターとして恐れられるリオのプライドが木っ端微塵に砕けてしまう。どれぐらい砕けてしまうかと言うと、レ・ダウの最大出力チャージレールガンの直撃を受けたランポスぐらい砕けてしまう。

だが、このチャンスを逃せば、トキが戻るまでや気まぐれでネルがやって来るまで動けず、お腹も空かしてしまうし、トイレにもいけない。

 

「アレ?もしかして留守かしら。生徒会室にも居なかったし、此処だと思ったんだけど…もしかして調査隊の所かしらね?」

「居なかったら、しょうがないですね」

 

扉の向こうではリオが声に出していなかったこともあり、アリス達はリオに気づいていない。このままでは2人と一匹が去ってしまい、リオは救助されない。

プライドを取るか、今を取るか、リオが悩んで悩んで結論を出そうとした瞬間…

 

「アギャッス」

 

アルシュベルドは器用に指を使って、リオの部屋を開けてしまった。元々、モンスターは野生動物の延長線であり、肉食モンスターであるアルシュベルドは嗅覚なども人間と比べると、強いだろう。それに元々、肉食と属性エネルギーを吸収して生きる生き物なので、体温などの感知も出来るのかもしれない。

アルシュベルドは最初からリオがそこに居るのが分かっていたようで、扉を開けてしまった。そして、ユウカとアリスに今の状態が見られてしまったのだ。

 

「「あっ…」」

「ちょうどよかったわ…助けてちょうだい」

 

リオ会長、無事に救助される。

 

「アギャッス!」

(こう見ると、見た目は物騒なドラゴンだけど…愛される駄犬みたいね)

 

モンスターなんてモニター越しでしか見たことがなかったが、こうしてみてみるとキヴォトス調査隊とアビドス高等学校が撮影したレ・ダウVSディアブロスの両者と違い、どこかで愛くるしい目をしている。確かに野生の野良猫とペット家猫も目付きが違うし、そう言う物なのだろう。

 

「アギャッス!」

「ちょっ!?ペロペロしないで!?」

 

そしてリオ会長はアルシュベルドに顔をべろべろとなめられるのだった。

 

翌日。

 

「運動不足は今後を考えてダメね。散歩も必要よ」

 

不良生徒やテロリスト相手はトキやC&Cに任せれば良い。しかし、モンスターが相手なら話は別だ。通常兵器は意味がなく、キヴォトス調査隊が提供してくれたライトボウガンは全然ライトじゃないし、ヘビィボウガンなんて超人ハンター達でさえ足取りが重くなる*1。ネルやユウカのように近接を練習して双剣や片手剣を扱えれば良いが、リオのフィジカルでは無理だ。

モンスターと遭遇しても逃げ切る必要があり、セクレトに乗れる程の体力は必要…そこでリオ会長は散歩がてらアルシュベルドの観察日記を始めた。

 

「アギャッス」

「良く寝ました!」

 

アルシュベルドはアリスの自室で起床。エリックからの情報通り、飛竜種はうつ伏せに寝るようだ。

 

「おはようございます!!」

「アギャッス」

 

食堂に向かい、アリスは日替わりランチ、アルシュベルドはアビドスから輸入されたアプトノスのこんがり肉を食べる。

 

「アギャッス!」

「あー!!また高出力バッテリーがぁ!!」

 

アリスが授業を受けている間、エンジニア部で高出力バッテリーの属性エネルギーを吸い取る…小腹が空いたからデザート感覚だろう。

 

「ぐぅゅー…」

 

次の時間。芝生の上で仰向けに昼寝。動物園で飼育されている動物のように、天敵がミレニアムにいない為だろう。完全にリラックスしている。

 

「空は気持ちいいです!!」

「アギャッス!!」

 

放課後、アリスを乗せて大空を飛ぶ。飛行能力はリオレウスには劣るが、それでも嘗てはキヴォトスの頂点に君臨した生態系の王者。大空を飛ぶことは朝飯前だ。

 

「アギャッス」

 

アリスが部活動でゲーム開発部+ユウカ+先生とゲームの開発及びゲームをしている頃、暇を持て余したアルシュベルドはミレニアムから指定された場所で排泄を行う。完全に生命部分の再生は終っており、原種回帰を完了させたようだ。因みに、排泄物は『モンスターのふん』と呼ばれ肥料として有効活用される。

 

「お休みなさい」

「また明日ね」

 

そして就寝時間。アリスは布団で寝て、アルシュベルドも寝るようだが…窓から監視してるリオ会長に気付いているようで…窓越しに口パクで『アギャッス!』とリオ会長を見て笑顔を浮かべた。

 

「バレてる!?」

 

リオ会長、最初からバレていた模様。

 

*1
一部の人達、戦闘民族カムラ人やレイヴン、まつ毛とパンツ、オリヴィアさんはヘビィボウガンでも走れるって?イレギュラーは例外だ




次回

オリヴィアさん「紹介しよう。私の弟子になった、ミカだ」
ミカ「撲殺狩猟天使のミカです!」→ハンマーぶんぶん振り回す

最強ハンマー女傑オリヴィアさん、最強の弟子を取る

一番好きな新モンスターは?

  • アルシュベルド
  • 武器の王ケマトリス
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