ユメ先輩「ひぃん!!ギルドは狩猟を要請するよ!」 作:まつ毛とパンツ
ジエン・モーランを撃退するため…本音を言えばジエン・モーランの背中にある超高額鉱石や素材を剥ぎ取り、大儲けするため大勢のハンター達が、生徒達が、現地のアビドス住民が、3匹のオトモンや複数のオトモアイルー達が砂上船に乗り込んで出発していった。
既にベースキャンプから、砂上船は見えなくなっており、今頃はキヴォトス調査隊のハンター達、そして外からやって来た魑魅魍魎なハンター達*1が決戦を前に奮い立たせているだろう。
そんな彼らを見送る人物がベースキャンプに居た。それは非戦闘員であるジェマ、アルマ、エリック、将来は編纂者志望のアヤネそして責任者であるファビウス*2、報道陣の皆様である。
「アルマさん、エリック先生、ファビウス校長。皆さん行きましたね」
「なに、数時間後には元気に帰ってくるさ。アルバイトの生徒達は別だが、ハンターの諸君は撃退に失敗すれば報酬が支払われん。金のためにも全力を尽くすだろう」
因みに撃退に失敗し、ジエン・モーランがアビドス自治区の一部の居住区を荒らした場合…クエストは失敗扱いとなり、ハンターの皆様は報酬が支払われないし、ミカ以外のキヴォトス調査隊所属ハンターは採掘分から復興費用として徴収される。だからこそ、ハンターの皆さんはお金のために、何がなんでもピッケルで採掘し、ジエン・モーランを命がけで撃退するのだ。なに、人間死ぬ気になったら何でも出来るだろう。
「しゃぁぁぁあ!!ジエン寄越せ!!寄越せ!寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ!!レア素材をよこせぇぇぇ!!」
「ヒャッハーーーデルクスは消毒だ!!」
鳥の隊の戦闘員であるレイヴン、リンクス、ペコとレウスはアビドス高等学校(アビドス組)とヒナ、ヒフミことファウスト、そしてゲーム開発部+アルシュベルドと何故か着いてきてしまった先生、ネームドハンターでは猛き炎夫妻、と共に砂上船に乗っている。
勿論、お金目当てで参加した在野の上位ハンターの皆様やアビドス自治区在住の大馬鹿者も一緒であり、そのハンターの皆様は全員が魑魅魍魎な容姿をしていた。筋骨隆々で髭面マッチョマンが魔法少女の重ね着をしていたり、重ね着と色彩ペイントを用いて赤い彗星に成っていたり、某芸能人にそっくりだったり様々だ。
「アレがジエン・モーラン…やっぱり大きい!!」
勿論、その砂上船には何故かユメ先輩も乗っていた。本来なら編纂者はベースキャンプで待機なのだが、ユメはいつもの癖で着いてきてしまったのだ。今さら引き返すことは出来ず、ピッケル片手に参加するしかない。
「てか、なんでユメ先輩乗ってるんですか?」
「編纂者や受付嬢は全員ベースキャンプで待機のはずよ」
ホシノとヒナのガンサーコンビから言われ、ユメはハッとしてしまう。しかし、来てしまったものはしょうがない。ピッケル片手に頑張るしか無いのだ。
「そろそろ戦闘準備だ。バリスタや大砲は出来るだけ経験者が撃ってほしい」
レイヴンが指示を出し、荒くれ者達が「しゃぁぁーー!!」と雄叫びをあげて、魑魅魍魎のハンター達がバリスタ、自動装填式大砲、そして速射砲ことガトリングの前に立ち…照準を見えてきたジエン・モーランに合わせる。
「先生。引き返すならこれが最後です。宜しいか?」
「勿論よ!!危険だってわかってるけど…」
「わかりました。ならば自己責任でお願いいたします。しかし、仮に荒くれ者のハンター達が貴方に危害を加えるなら、元ギルドナイトの名に誓い…守りましょう」
先生も引き返すつもりはない。
「アリス。アルシュベルドはブレスを撃てるか?」
「撃てないと思います。アリスはアルシュベルドがブレスを撃ったところを見たことがないです…でも、相手のブレスを蛇腹剣で受け止めて吸収して…蛇腹剣から竜属性の衝撃波なら出せます」
「わかった。始めての大型古龍だ。緊張すると思うが、不安がるな…不安になると仲間やオトモンであるアルシュベルドにも伝わるぞ」
「はい!」
「アギャッス」
そして現存するアルシュベルド最後の生き残りをオトモンにしているアリスは良い意味でも、悪い意味でもギルドやハンター達から注目されている。だからこそ、アルシュベルドやアニメのフォローも忘れない。
「リンクス、レウス…良いか?
「勿論だよ」
「アギャッス」
猛き炎は弟であるリンクスに、レウスが持つ特殊個体としての異能をここで使わないように釘をさす。まあ、別に使わなくても良いだろう。
「行くわよ……気焔万丈!!」
そしてセリカ、完全にカムラに染まる。このヒノエブートキャンプで完全に覚醒し、壁走りも習得してしまったようだ。
他の砂上船には当たり前のように魑魅魍魎なハンター達、ロッソ率いる赤の隊のハンター達、グリフィン、アレサなどのネームドハンター。そしてオリヴィアとミカ、ポッケの英雄、トレジィ、トレニャー、便利屋68、アビドス高等学校(アリウス組)などが乗っている。砂上船は全部で9つあり、多くのハンターや大馬鹿者が参加しているのだ。狙いは一攫千金、莫大な富を手に入れるために作戦が始まる。
「砲撃開始!!」
レイヴンの合図と共に、砂上船のバリスタや大砲を駆使してジエン・モーランに攻撃を開始する。バリスタや大砲は人数が限られており、使っていない人物は何時でもジエンに乗り込めるように準備、そしてもう1つ役割がある。それは乗り込んでくるお邪魔モンスター…デルクスの対処である。
「びゃぁー!!」
ジエン・モーランに刺激されたのか、沢山のデルクスが砂上船に乗り込んで邪魔してくるのだ。しかし、このデルクス…当然ながら金になる。肝と肉は食用として、鱗はアクセサリーや化粧品として。
「ヒーハーー!!邪魔するんじゃね!!」
荒くれ者がタックルでデルクスを砂漠に落とす。
「邪魔すんじゃねぇぇ!!」
レイヴンが双剣超絶一門でデルクスの腹を割き、一撃で倒す。なに、後で身と肝を剥ぎ取ってクーラーボックスで保存だ。
「邪魔するデルクスはデルクスだ!!逃げるデルクスもデルクスだ!!逃げないデルクスは訓練されたデルクスだ!!」
「チェスト!!気焔万丈!!」
次々とハンター達はデルクスを粉砕し、見様見真似で生徒達もデルクスを返り討ちにする。だが、祭りと言うのは時に人のテンションを高めてしまうのだ。
「しゃぁぁあ!!そろそろ行くぞぉぉぉ!!覚悟は良いか!!金が欲しいか!!名誉が欲しいか!!金ならアソコのデカブツにたんまりと乗っている!!ピッケルの準備は良いか!?やろうどもぉぉぉおおお!!」
バリスタや大砲では人間で例えるなら、露店で売られてる玩具の銃から放たれたBB弾で撃たれる程度のダメージしか与えることが出来ない。
しかし、本命は乗り込みにより、直接攻撃と採掘である。レイヴン達が乗る砂上船が真っ先にジエン・モーランに取りつき、バリスタ拘束弾でジエン・モーランを拘束する。さあ、今こそ乗り込むのだ。
「いくぞぉぉぉぉ!!」
「ん、一攫千金!!」
「ペロロ様のために……ごめんなさいナギサ様!!」
「アリス!!新作ゲームのために、乗り込みます!!」
「アギャッス」
「セミナーとゲーム開発部の予算の確保よ!!ミドリ、モモイ!ユズ、アリスちゃん!!アルシュベルド!!行くわよ!!」
「しゃおらぁぁぁあ!!チェスト気焔万丈!!」
「アギャッス!!」
「気焔万丈ォォォォオ!!」
「かかってこいや、大自然!!」
「行くぞ、大馬鹿ども!!愉快な遠足の始まりだぁあ!!」
さあ、乗り込もう。夢とロマンがジエン・モーランの背中にたんまりと有るのだから。
「いっいくぞぉ!!」
そしてユメ先輩、ピッケルを持って果敢にもジエン・モーランに飛び移る。
さあ、ピッケルじゃぁっあ!!
パヴァーヌ編のラスボス◯・◯◯倒したあとの番外編。
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