ユメ先輩「ひぃん!!ギルドは狩猟を要請するよ!」 作:まつ毛とパンツ
「逃げろ!!」
「どうして里にモンスターが!?」
「なんだあのモンスターは!?ギルドの人達やミレニアムの子供達が言っていたタコに似てるぞ!?」
モンハン世界(この作品ではキヴォトス人も含む)の人々は身体を鍛えたら、超人的な力を発揮できる。これ、人が持てますか?と言いたげな大剣やヘビィボウガンでさえ、片手で担ぐことが出来るし、一部の例外なんてハンター達でさえ重いと感じる大剣を片手で持って全速力で走り回れる程に強くなるのだ。
だが、それは鍛えなければ意味がないこと。1000年以上、外との関わりがなく、古代人が残したガーディアン達が眠るのを見守り続けた守人の里ことシルドの民はその事を知らず、今まではトマトとシルド鬼灯などを水耕栽培で育てて食べて暮らしてきた。故に、超人的な身体能力を持つ者はまだ誰も居らず、モンスターと戦う術も持たない。
「おじさん!!」
「ナタ、こっちだ!」
この世界線では古代人の身勝手な行為により、アルシュベルドはアリスのオトモンしか現存していない。ガーディアンアルシュベルドを生み出す為の繭も既に廃棄されており、アルシュベルドはこれ以上増えることはない。
キヴォトス人がアリスを産み出さない世界線*1では自由になりたいガーディアンアルシュベルドが、逃げ出すために守人の里を襲撃したが、この世界では…
「ギュゥゥルボ!!」
一見、火星からやって来たタコ型エイリアンを彷彿させるモンスターがシルドの里を襲撃していた。そのモンスターはシーウー。頭足類から派生した頭足種のモンスターであり、一般的なタコと比べて頭部の後ろにある胴体は小さく退化しており、裏面にはヒトデとヤツメ鰻の歯を彷彿させる鋭利な歯が生えており、獰猛な食欲を持つ。
頭足種のモンスターは一部のイカを除き、骨が存在しない。全身が筋肉であり、強靭で柔らかい。なので狭い隙間にも入ることが可能であり、シーウーは隙間を通ってシルドに侵入したのだ。
柔らかくしなやなで強靭な筋肉から繰り出される触手の一撃で、次々とシルドの人々は吹き飛ばされて、家も壊されていく。
そんな惨劇から逃げるため、タシンは亡き親友から託された我が子同然の子供 ナタを抱えて全速力で走る。シーウーはギルドやミレニアムも確認できて居らず、隠れて生きてきたシルドの人も初めて知った存在だ。
外は2年前から目覚めた狂暴なガーディアンが徘徊しており、外に出てギルドやミレニアムに助けを呼ぶことが出来ない。
「たっ助けてくれぇぇえ!」
しかし、その時だった。ソウシという守人の男性がシーウーの触手に捕まり、シーウーはソウシを連れて守人の里から出ていった。
「なんてことだ……」
守人はこれまで通り、変わらぬ生活を送るつもりだった。それはギルドやミレニアムと交流を持った今でも変えない予定で、ミレニアムの生徒会長であるリオから「シルドの皆様、直ぐ外にモンスターが徘徊していることもあるので、ミレニアムの居住区に来ませんか?」と誘われたが、断ってここで暮らし続けている。
だが、それが仇となった。シルドの人々はガーディアンから身を守るため、ガーディアンを生成する繭から服を作っている。こうすることで、ガーディアンから狙われにくくする効果があるのだ。だが、それはガーディアンだけであり、他のモンスターやシーウーには意味がなかったのだ。
一方のミレニアム。
「廃部撤回ですか!?」
「ええ、そうよ。表彰状物の活躍をしてくれたことだしね」
セミナーの部室…と言うか生徒会室に呼ばれたゲーム開発部とアルシュベルド、出向扱いのユウカ、そして先生であったが、リオの口から嬉しいニュースが告げられた。それはゲーム開発部の廃部を撤回するという物だった。
「アリスとアルシュベルドの活躍は勿論だけど、技術としての功績はユズよ。ユズの作った翻訳アプリで古代文明の秘密も少しづつ明らかになってきたし、調査も進んでる。そしてアリスとアルシュベルドが居なかったら、ミレニアムはモンスターの手で滅ぼされてる可能性もあるわ」
今までは古代シュレイド語が分かるレイヴンやアルマさん、ルロウでないと古代人が残した書物を読むことは出来なかった。しかし、ユズが翻訳アプリを開発したことで、誰でもアプリを使えば古代人の書物の調査が可能となったのだ。
そしてアリスとアルシュベルドが居なかったら、護竜イャンクックの手でミレニアムは滅ぼされていた可能性が高く、表彰状物である。
「そして切っ掛けを作ったのは先生を呼んだモモイとミドリ。2人が居なかったら、先生も来なかった。勿論、アリスとアルシュベルドも封印されていたままでしょう。ゲーム開発部全員で掴んだ勝利よ」
その切っ掛けはモモイとミドリであり、2人が居なかったら始まらなかった。これはゲーム開発部全員で掴んだ勝利なのだから。
「アギャッス!!」
「ちょっ!?嬉しいからってペロペロしないで!!」
そしてリオ会長、アルシュベルドにペロペロされるのだった。
「ゴホン、これからの方針だけど」
リオはハンカチでアルシュベルドのヨダレを拭き、告げる。
「アリスとアルシュベルドはユウカと共に、引き続きギルドと協力して調査してよ。モモイとミドリは2人と1匹のサポートね」
アリスとアルシュベルドはユウカ、そしてモモイとミドリと共にギルドと協力して生態系の調査、有事の場合は救助活動やモンスターの狩猟などだろう。
「はい!」
「アギャッス!」
「はい!!引き続きがんばります」
「はい!!」
「はい」
「ユズは私と来て頂戴。貴方の技術を借りたいの。モンスターと対峙した場合のシュミレーターなどを作りたいし、それが有ればモンスターと戦う場合の訓練も出来そうなの」
「はい」
ユズはアプリ製作の腕を見込まれて、リオと共にモンスターと対峙した場合のシュミレーター作りなどなどだ。これが有れば、訓練も捗るだろう。
「それじゃあ、私は一度シャーレに戻るわね」
そして先生はゲーム開発部の危機を救ったことで、一旦…シャーレに帰っていった。
そして、先生と入れ違いで…
「お前達か」
「あっ!ゲーム開発部の皆!!」
「おはよー!!」
セクレトにのり、レイヴンとユメ、レイヴンのオトモであるペコがミレニアムにやって来た。
「これからシルドの皆さんに会おうと思うんですけど、皆もどうですか?」
レイヴン達はシルドの人達に会いに行き、その序でに竜都の跡地の生態調査を行うのだろう。
次回、レイヴン…シーウーの被害を知る。
パヴァーヌ編のラスボス◯・◯◯倒したあとの番外編。
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