ユメ先輩「ひぃん!!ギルドは狩猟を要請するよ!」 作:まつ毛とパンツ
アビドス砂漠の入口に作られたベースキャンプ。砂上船が一隻停泊しており、大陸真っ青の生態系が構築されたアビドス砂漠の生態系を調査するための、前線基地でもある。雨風が凌げると言えど、電気やガスは通っていないこともあり、調理は自分達で携帯焚き火台などを使って、シンプルに調理するしかない。
「てっ!?何ですか!?この重ね着!?」
「似合ってるじゃない。さてと、アビドスの皆、今日は私から重ね着という画期的な物について教えるよ!」
このベースキャンプ、アビドス高等学校の生徒達も調査の拠点にする場合は利用しており、そこでジェマから重ね着というギルドが開発した画期的なシステムの講習を受けていた。
重ね着は防具の上に、別の防具の外見を着せることで外見は別の防具にすることが出来るのだ。モンスターから取られた素材や希少な鉱石で作られた防具には『スキル』と呼ばれる特別な能力が備わっており、力が強くなったり、一定条件下でだが防御力が強くなる仕組みがある。しかし、スキルや防御力の組み合わせの都合上、別々のモンスターの防具を組み合わせることがあり、外見に統一感がなくダサくなってしまうのだ。
先日だって、カイザー元理事が防御力重視の為か、クンチュウの素材を用いてクンチュウアームを作ったが、クンチュウをそのまま腕の防具に使ったような見た目となり、ぶっちゃけダサくなった。だが、重ね着ならそれも不要であり、見た目も整えられる。
「これは便利だね」
「見た目は普通の制服ですもんね」
アビドスの子供達の視線の先では、ジェマが新たに造った重ね着『アビドス高等学校制服』を着させられたリンクスが立っており、これでリンクスはレウスシリーズの防具だが、外見がアビドス高等学校の男子制服と成ったのだ。
「クンチュウアームより全然ましだもんね」
クンチュウアームは手軽に作れるし、防御力も非常に高い。しかも、防御力UPのスキルが発動し、能力以上の防御力を与える。だが、ぶっちゃけダサい。しかし、重ね着ならそのダサさも気にならない。
一方の孤高の鳥、元ギルドナイトのレイヴンはテントの前で、携帯焚き火台を設置した。簡易食堂でご飯を作ってもらうのも良いが、食事時は騒がしい連中や子供達が楽しそうに食事を食べており、ゆっくり食べるのが難しい。
(やっぱり、食事はこう言うので良いんだよな)
大きめのスキレットが温まったところで、バターを一欠片入れる。バターが程よく溶けたら、カイザー元理事から提供されたアプトノスの肩ロースを300g×2個入れて、キノコを細かく切った物を入れる。香ばしい臭いが鼻を刺激し、レイヴンは蓋を閉じる。こうすることで、じんわりと火が中心まで入るのだ。
少し待ってから蓋を開ける。良い感じに火が入った肩ロースとキノコの香りが素晴らしい。レイヴンの顔にも、素晴らしい笑顔が出ている。
(仕上げは勿論、これだよな)
最後に蜂蜜を垂らして完成、この蜂蜜が良い感じのアクセントになるのだった。
「ふふ」
豪快にナイフを肩ロースに刺して、そのまま口に運ぶ。ちょうど良い歯応え、肉を噛みきれば肉汁が停まらない。やはり、アプトノスの肉は最高だ。ポポのタンも良かったが、此方は油が良い感じだ。
「はふふ」
気が付けば300gを食べ終え、もう片方の300gにかぶりついていた。
「ふふんふ」
狩りの前の食事もこれ、狩りを終えた後の腹拵えも勿論、肉が最高だ。
「ふぅはぁー」
仕事中や誰かと話している時には決して見せない笑顔を輝かせて、レイヴンはソロ焚き火飯を満喫したのだった。
しかし、その至福の時間を多くの人に見られており…
「「「今まで見たことがないぐらい、凄い笑顔!」」」
うんしょうがない。
一方のアリスとアルシュベルド。
ミレニアムサイエンススクールはホシノが借金返済の為に、アビドス砂漠で発見された未知の鉱石(マカライトやドラグライト、カブレライトなど)を持ち込んだこともあり、アビドス高等学校と非常に関わりがある。そしてアビドス高等学校にやって来たキヴォトス調査隊から技術支援も受けており、星の隊所属の技術者ヴェルナー*1から技術指導を受けており、現時点ではキヴォトス調査隊以外でモンスターやモンハン鉱石を用いた加工製造が可能である。
「これがアリスの武器、本来は宇宙戦艦のレールガンの予定だったが、私とヴェルナー教授の手で最新試作型ヘビィボウガンに改造したスーパーノヴァ。
そしてキヴォトス調査隊から送られたファックスを元に作った、アルシュベルドくんの鞍だ」
ここはミレニアムに数ある部活 エンジニア部の工房であり、そこにウタハという3年生からアリスとアルシュベルド宛に装備が支給された。
「うわー!!これが伝説の武器ですね!!」
「アギャッス」
「喜んでもらえてなによりだよ」
アリスに与えられたのはウタハが元々開発した宇宙戦艦用のレールガンを、ヴェルナーと共に改造した最新試作型ヘビィボウガンのスーパーノヴァである。様々な試作ギミックを内蔵しており、一応対人モードと対モンスター用の切り替え機能がついている。重量は驚異の200キロごえ。
アルシュベルドに与えられたのはキヴォトス調査隊から与えられた設計図を元に作られた、アルシュベルドの鞍である。これでアリスも晴れて、ライダーデビューだ。
「似合ってるわよ!良い感じね!」
と言うのはミレニアムの生徒会…通称セミナー所属のユウカである。彼女は生徒会の会長であるリオから『謎のモンスター アルシュベルドの監視』という任務を受けており、事実上ゲーム開発部に出向に近い扱いを受けている。しかし、それは建前であり、アリスのことをめちゃくちゃ可愛がっており、アルシュベルドもユウカに敵意が無いこともあり、この扱いを超絶満喫しているのだった。
「えへへ、パンパカパーン!アリスは伝説のライダーにジョブチェンジしました」
「アギャッス」
鞍が有ればアルシュベルドに乗りやすいし、頑丈な鱗ですれてズボンや素肌がズタボロになることはないだろう。
「ところで、ウタハ先輩。対モンスター用の武器って出来てます?」
「出来てるが、アレ以上の軽量化は無理だ。間違っても、片手で使おうと思うな。肩、外れるぞ」
ミレニアムも対モンスターの武器の制作を始めている。アルシュベルドが謎の容器に入れられて封印状態だったこともあり、もしかすればミレニアムの廃墟にはアルシュベルドと同じく封印状態のモンスターが眠っている可能性が高いのだ。
アルシュベルドは敵意はなかった。しかし、他のモンスターはどうだろうか?襲わないという保証はない。
「ですよね。一応、アルシュベルドのことを認知してから…先生、あとギルドの赤の隊というハンターの皆さんが調べてくれましたけど、少なくともあの廃墟にはアルシュベルドのようなモンスターはいなかったそうです」
キヴォトス調査隊には星の隊、鳥の隊の他にも部隊があり、その1つ赤の隊*2が先生と共に調べたが大きな収穫はなし。
だが、1つ気掛かりなのはアルシュベルドがガーディアン…護竜という物では失敗作と呼ばれたことだ。
「ただ、全く未知の物質が発見されて、莫大なエネルギーと栄養を持ってることはわかりました。その物質はミレニアムの遥か下から湧き出してるようですけど、瓦礫が邪魔で進めなかったそうです」
「ほう」
そしてアルシュベルドが封印されていた容器、その容器に満たされていた乳白色の液体は未知の物質であり、莫大なエネルギー物質としても使えるし、物凄い栄養があることがわかったのだ。
「ユウカ先輩」
「どうしたのアリス?」
だが、ユウカとウタハの会話は中断された。
「アルシュベルドが」
アルシュベルドから降りたアリスがユウカの袖を引っ張り、ある方向を見る。そこでは巨大なバッテリーを見つめるアルシュベルドが居たのだ。
「アギャッス」
すると、アルシュベルドはそのバッテリーに、翼腕から出ている合計4本の蛇腹剣を巻き付け、バッテリーからバチバチと青い電気が放出されるが…アルシュベルドはそれを蛇腹剣から吸収していく。
「バッテリーが急速放電!?いや…バッテリーのエネルギーを吸収していく!?」
そしてエネルギーを吸い付くしたアルシュベルドはバッテリーを離し、アリス達を見る。その瞳はエネルギー吸収前と比べ、イキイキとしており、以前は白目の部分が無かったが…今はくっきりとしている。
ミレニアムの遥か地下。
そこには無数の巨大な繭があり、その繭の1つが内側から破かれて、青白い模様があるイャンクックが現れた。
「グゥゥギャァーー!!」
イャンクック?は湧き出している未知の物質…鉄の隊と先生が改めて発見した乳白色の液体を吸収してエネルギーを蓄える。
『失敗作と不要となる王女を始末しろ』
キヴォトスINモンハンの過去を知るゲマトニリアがそのイャンクック?に指示を出し、イャンクック?は上を目指す。
そしてキヴォトスに他のアルシュベルド、そして野生リオレウスが全滅してるのは彼らが関わっているが、それはまだ語るのは速いだろう。
次回…イャンクック?地上を突き破り、ミレニアムに進行!?果たして、どうなるの!?
食べてみたい食事!!
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勿論、こんがり肉!!
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とろっとろに溶けたチーズ
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柴関の竜骨ラーメン
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良質な油たっぷりのチーズ