ユメ先輩「ひぃん!!ギルドは狩猟を要請するよ!」   作:まつ毛とパンツ

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たしか、ワールドの五期団やワイルズの調査隊って上澄み中の上澄のスーパーエリートだった気がする。


造竜イャンクック

アビドス高等学校の教室。そこでアビドス高等学校の生徒達、そして鳥の隊のメンバーはミーティングを行っていた。勿論、10メートル程のレウスが人間用に設計されたアビドス高等学校の校舎の中を行き来は難しいので、窓から頭を入れて参加している。

 

「はい!アルマさん、質問があります。どうして僕は当たり前のように、ここに座らされてるんですか?」

 

アルマ、ジェマ、そして孤高の鳥であるレイヴンは教壇に立っているが、ペコとリンクスは当たり前のように座席に座っており、重ね着の為か完全にアビドス高等学校の男子生徒になっていた。

 

「いや~何言ってるの?リンクスはここの生徒だよ?」

「ホシノさん!?」

「ん、元々だもん」

「シロコちゃん!?」

「そうよ、リンクス先輩。このあと、柴関でヘルプのバイトありますもんね」

「セリカちゃん!?」

 

リンクス、書類上は別だがアビドス高等学校の生徒にされるのだった。勿論、ペコもである。

 

「あれ?僕も?」

「ひぃん!ペコちゃんもここの生徒ですよ」

 

ペコも重ね着でアビドス高等学校女子制服(アイルー仕様)となっているが、中身はラオシャンロン亜種の超ハイスペック防具である。

そんなペコはユメから頭を撫でられて、少し嬉しそうだ。

 

「ふっ…」

「あっ笑ったな!相棒!!だったら、相棒は先生だね!もっとコミュニケーション上手にならないと!!」

 

レイヴン、生徒&マスコット扱いされるペコを見て、軽く笑う。

とは言え、調査隊は実質的にアビドス高等学校の先生枠と言えるだろう。キヴォトス全体で言えるが、キヴォトスの学校には本来の先生、つまるところ教師は誰も居ない。生徒達は教材BDと呼ばれる物で勉強するのだ。しかし、それでは自習であり、究極的に言えば学校でなくても良いことになってしまう。その事もあり、ファビウスやエリック達は暇ができれば、生徒達に物事を教えているのだ。

 

「ペコちゃんは1年生ですね」

 

ノノミがペコを見て、にっこりと笑顔で言う。しかし、場の雰囲気を壊してしまう恐れもあり、ペコには言えない秘密が有るのだ。

 

(どうしよう、僕…生徒達より年上だって言えない)

 

実はペコ、レイヴンとそんなに歳が変わらないのであった。

 

「そろそろ始めますね。皆さんの日々のご協力のこともあり、アビドス砂漠の生態系が少しづつ明らかになりました」

 

アビドス砂漠は大陸の砂漠と異なり、温度変化は少なく、熱さや寒さもなく過ごしやすい温度だ。豊穣期は草原地帯のように緑が茂る所もあり、荒廃期は狂暴な肉食モンスターが増えて乾燥気味になる。そして異常気象ではレ・ダウという大陸では確認されていないモンスターが活発になり、砂漠の王者ディアブロスと怪獣大決戦が始まるのだ。

 

だが、このサイクルは決まって訪れることもあり、本来ならば不自然だ。

 

「先日、地下の洞窟を調べていたところですね。昔のアビドス高等学校の校舎の一部が確認できました。しかし、それより遥か下の所に、未発見の地下通路が確認できました」

 

アルマは最近覚えたタブレットを操作し、黒板に映像を映す。そこには過去のアビドス高等学校の校舎の一部が見える地下洞窟…更に下に向かった所に、未発見の地下通路が確認できたのだ。

その地下通路は未知の物質で作られており、更に巨大な何かの背骨を彷彿させる物が永遠と何処かに続いている。しかし、瓦礫で道が塞がっており、奥に進むことが出来ない。

 

「……生き物の骨に見えないことはないな」

 

レイヴンがその未知の物質で作られた代物を見て、小さく言う。

 

「はい。此方の調査も必要ですね。方角的にはゲヘナ自治区やトリニティ自治区、ミレニアム自治区に繋がっています。

ミレニアムからも、自治区内でアルシュベルドという未確認の飛竜種がミレニアム生のオトモンになったそうです。これまで確認できたどの種とも接点が見れず、文献にも記されていないため…キヴォトス固有種及び絶滅種だと考えられます」

 

そしてアルシュベルドの存在。文献にも記されておらず、大陸では骨や化石すらも確認されていないモンスター。アビドス砂漠の1000年以上前の地層からは化石が確認でき、昔はアビドスを含めてキヴォトスで生きていたのだろう。

 

と、そのときだった。

 

「すまない。アルマ、リンクスとレウスを貸してくれ」

 

オリヴィアが入ってきた。どうやら、リンクスとレウスの力が必要のようだ。

 

「ミレニアムにイャンクックと思わしきモンスターが単独で侵入した。モンスターの対処は現地に居た赤の隊、ミレニアム生、そしてアルシュベルドとそのライダーが討伐した。

だが、ロッソからの報告では普通の生物ではないらしい。エリックに調べてもらいたいから、来てくれ」

 

 

 

青白い模様が全身に入ったイャンクック。そのイャンクックはただのイャンクックではない。先ず、疲れることはない、この事から減気属性は意味がなく、補食する必要もない。睡眠も必要もない、寿命もない。

キヴォトスが学園都市になる前、キヴォトスにも多くのモンスターがそこら辺に生息していた。それと高度な文明が存在していた。だが、人々はモンスターと共存するなんてするつもりはなく、鬱陶しくもあった。

だから、古代人は自然さえもコントロールした。モンスターの遺伝子を用いて、護竜…ガーディアンという下僕を産み出した。ガーディアンはモデルになったモンスターの性質や能力が助長されており、原種よりスペックが高い。その上、食事をする必要がなく食道や消化器官は退化しており、肛門さえもない。寿命はなく、生殖器官も存在しない、疲れることもなく睡眠も必要としない。古代人の命令に従順であり、古代人はガーディアンを武力として用いた。とある理由からアルシュベルドとリオレウス+リオレイアをキヴォトスから絶滅させたのも、この古代人に使われたガーディアンである。

 

「グゥルュルギャァァア!!」

 

鼓膜を破く程の咆哮を響かせる護竜イャンクック。口からリオレウスのような炎を解き放ち、ミレニアム自治区の警備ロボットを熔解させる。

警備ロボットの銃弾ではダメージを与えられず、護竜イャンクックは破壊の限りを尽くす。

 

「ちっ…アイツ…普通の生き物じゃない」

 

幸いにも、ミレニアムにはロッソ率いる赤の隊が滞在しており、ヘビィボウガンを使うハンターのロッソ、ランスの使い手であるアレサ、そしてミレニアムサイエンススクールの在校生であり特殊部隊C&C最高戦力である小柄な少女ネルがウタハ作成の双剣(材料カブレライト)で戦っていたが、護竜イャンクックの勢いは衰える気配がない。それもその筈、ガーディアンは傷が直ぐに癒える高度の自己再生能力を持っており、傷をつけても再生してしまう。

 

「イャンクックだったか?アイツってそんなに狂暴なモンスターなのかよ?」

「いや、本来はもっと大人しいわ。手を出さなかったり、酷い興奮状態じゃなかったら襲うことは無いの」

 

「てか、お嬢ちゃん筋良いな!コツ掴めば、あっという間に上位ハンターなれんぞ」

「ロッソ!話しは後よ!」

「おっさん!嬉しいが、後にしてくれ!」

 

キヴォトス調査隊のハンターは全員、ギルドに認められた超凄腕のエリート達だ。そんなエリート達でも、護竜イャンクックの相手は難しく、本当にイャンクックなのかと疑いたくなる。*1

 

「ギゥギャァァァア!!」

 

護竜イャンクックが走りだし、コンクリートが足の形でへこむ。と、その瞬間…大出力雷撃弾が護竜イャンクックの頭部に炸裂する。

 

「ギャァァグル!!」

 

だが、大したダメージを与えることが出来なかったようだが、空から…

 

「退いてくださーーい!!」

「ギャァァァァア!!なんで私も!?なんで私もなの!?」

「アリスちゃん!?アルシュベルド!?もっとゆっくり!!」

「お姉ちゃん!!」

「ミドリ!!落ちちゃう!!落ちちゃうよ!!」

 

アルシュベルドに乗ったアリス、何故か連れてこられたモモイとミドリ、ユウカ、そして先生がやってきたのだ。

 

地面に着地し、コンクリートに大きな亀裂が出来るが、仕方がない。口から普段のアギャッスって情けない声ではなく、低い唸りごえを出すアルシュベルド。完全に戦闘モードであり、合計4本の蛇腹剣が完全に起動する。

 

「先生!!早く降りるわよ!!アルシュベルドとイャンクックの戦いに巻き込まれるわ!!」

「うっぷ…吐きそう…えっ?ドラゴンってあんなに速く飛べるの?」

「先生!?せんせぇぇぇーー!!」

「吐いた!?」

 

このままではアルシュベルドと護竜イャンクックとの怪獣バトルに巻き込まれてしまう。ユウカ、ミドリ、モモイ、そして先生は速やかに、アルシュベルドから降りる。だが、先生は吐いてしまった。

 

「グルル…」

「ゴギャァァア!!」

 

両者は再び大地を蹴り、ぶつかり合う。パワーは互角であり、勝負は拮抗する。そして、アルシュベルドが力を込めて護竜イャンクックを吹き飛ばす。

 

「完全に怪獣バトルじゃん!!」

 

モモイが叫ぶが、しょうがない。

護竜イャンクックは空を飛び、口から火炎弾を連続で幾つも解き放つ。着弾した火炎弾は大爆発を引き起こし、一撃でも当たればキヴォトス人やベテランハンターでも無事ですまない。

 

「ビィギャァア!!」

「アギァァァグルルガァア!!」

 

迫り来る火炎弾。それをアルシュベルドは蛇腹剣で受け止める。すると火炎弾は蛇腹剣に吸収され、アルシュベルドの生命エネルギーに変換される。

 

「エネルギーを吸収した?」

 

そして、アルシュベルドの蛇腹剣が莫大な竜属性エネルギーを纏った。アルシュベルドの能力は3つ、属性エネルギーを吸収し自分の生命エネルギーに変換、生命エネルギーを用いての自己再生、そして蛇腹剣からエネルギー放出である。

 

「グビャァア!?」

 

蛇腹剣が伸びて、護竜イャンクックを掴み、そのまま…

 

「アギャシャァァァア!!」

 

竜属性エネルギーを放出しながら、渾身の力でアルシュベルドは護竜イャンクックを地面に叩きつけ、護竜イャンクックは完全に機能を停止させて、沈黙した。

 

「血が青い?」

 

護竜イャンクックから流れる血液。それは生物では考えられない青色だったのだ。

 

 

 

 

 

 

その後、レウスとリンクスに連れられ、エリックと興味本位で来たレイヴンとペコ、ユメがミレニアムサイエンススクールに到着。エリックの手で、護竜イャンクックの解剖が行われたのだが…

 

「結論から言うよ。あのイャンクックはイャンクックとは別物だ。そして、生物ではないのかもしれない……」

 

護竜イャンクックは食道や消化器官が退化しており、生殖機能もない。肛門はなく、精巣や卵巣さえもなかった。

 

「つまり、生物として当たり前のことが奪われた存在か」

「そうなるね」

 

レイヴンの言葉に肯定するエリック。

そう、護竜とは一言で言えば命の冒涜だ。食べることも、眠ることも、子孫を残すことも取り上げられ、一生を奴隷のように使い潰される。

 

 

 

 

「あっ!やっとお肉食べた!」

「「アギャッス」」

 

アルシュベルド、生命エネルギーを用いた再生能力により、護竜から徐々に原種回帰していき、食事を食べれるようになり…レウスと共にこんがり肉を食べるのだった。

*1
参考までにランポスなどの肉食モンスターを一人で狩れれば1人前、リオレウスを単独で狩猟出来るハンターは限られるなど




モンハンINキヴォトスの拠点飯

アビドス 柴大将が振る舞う、特性ラーメンとチャーハンに餃子のセット料理。

トリニティ 紅茶やケーキなどのおもてなし

ゲヘナ オオサンショウオのような小型モンスターの丸焼き、火山生息の海老や蟹の料理など

耳の人の里 お肉を葉っぱで包んで食べたり、スパイスカレーなどなど

ミレニアムサイエンススクール 科学技術を用いたハイテクキッチン飯!?正に、3秒クッキング!!あと、ピザ!!

古代人の生残りである守り人の里 竜乳で育てたトマトと葉もの野菜の丸かじり、蒸した巨大ニンニク……ニンニク意外、調理してねぇぇ!!

食べてみたい食事!!

  • 勿論、こんがり肉!!
  • とろっとろに溶けたチーズ
  • 柴関の竜骨ラーメン
  • 良質な油たっぷりのチーズ
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