ユメ先輩「ひぃん!!ギルドは狩猟を要請するよ!」   作:まつ毛とパンツ

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古代文明 竜都

突如として現れたタシンという壮年の男性。彼に案内され、ハンター達は壁にある隠し扉から中に入り、守人と名乗る古代文明の末裔が暮らす里に入る。

 

「先ず、始めに伝えておくよ。私達は祖と違い、祖が侵した罪を見守る凡夫だ。特別な技術などはないよ」

 

先ほど、護竜リオレウスが出現したダンジョンは古代文明 竜都の残骸であり、ここからキヴォトス全域に永久機関である龍灯から産み出されたエネルギー 竜乳が行き渡っており、豊かな生態系を構築していたとのことだ。

 

「君達が倒したモンスターは護竜リオレウス。我々の祖が滅ぼしたリオレウスの遺伝子情報を元に、産み出した人工的なモンスター ガーディアンの一種だ」

 

この里はシルドというようで、竜乳を用いた灯り、竜乳を水や肥料の代わりとして野菜も育てられている。しかし、生き物の骨にも見える強大な龍灯から灯りが出ているとはいえ、ここは太陽光が届かない場所だ。

シルドや先ほどの竜都の残骸では大きな木々や植物が生えているが、太陽光が来ないこともあり…葉緑体が少ないのか、葉も緑色ではなく白く輝いている。

 

「そのガーディアンは何種類も居るんですか?」

「残念だが、私にも分からない。しかし、祖は様々な目的に応じてガーディアンを産み出したと聞いている。だが、アルシュベルドとリオレウスは戦闘だけではなく、別の理由も有るそうだが」

 

ユウカの質問にそう答えたタシン。どうやら、ガーディアンは何種類も存在しており、ミレニアム自治区に現れた護竜イャンクック、先ほど戦った護竜リオレウスの他にも多くのガーディアンが存在するようだ。

護竜リオレウスや護竜イャンクックは空からの偵察及び、空中からの襲撃。海に適したモンスターなら海上戦力。鼻が利き、走るのが速いモンスターなら警備用など、様々な用途で使われただろう。

 

「我々は祖と違い…ガーディアンを制御することは出来ない。我々は見守ることしか出来ないのだ」

 

滅んだ古代文明ではガーディアンを意のままに操り、使役する手段が存在した。しかし、シルドの人々はその手段がなく、ガーディアンを見守ることしか出来ないという。

 

「ガーディアンと言ったか?あのリオレウス、昼過ぎにミレニアム自治区を襲撃したイャンクックは生殖器官や消化器官が退化していた。その訳は?」

 

イャンクックは勿論、護竜リオレウスは胃や腸、生殖器官でさえも存在していなかった。

 

「ガーディアンの特性についてだが、ガーディアンは食事の必要がない。彼らは竜都のエネルギーである竜乳を吸収することで、活動できる。

そして寿命がない。寿命がなく、外的要因が無ければ死ぬこともない。だからこそ、繁殖の必要もないのだ」

 

タシンから明かされるガーディアンの秘密。ガーディアンは寿命が永遠であり、細胞の老化による劣化がない。つまり、竜乳でエネルギーさえ補給できれば永遠に活動できる。永遠の命だからこそ、繁殖の必要がなく、生殖機能も無いのだ。

 

「でも、そのガーディアンは今まで地上に出なかったですよね?竜乳が取れるのは基本的に、ここだけとはいえ、先日はミレニアムにガーディアンのイャンクックが現れましたよ」

 

ガーディアンは今まで外に出なかった。だが、護竜イャンクックはミレニアムに出てきたし、護竜リオレウスは先ほどは襲ってきた。こんなことは今まで一度もなかった。ガーディアンが昔から活動してるなら、とっくの前からミレニアムでガーディアンのことが確認されていた筈である。

 

「祖が滅んで以来、ガーディアンの多くは眠りについていた。しかし、2年ほど前だろうか?祖が滅んでから微弱な反応しかなかった竜灯が本格的に再起動を始め、エネルギーの供給量が増え、そこから再びガーディアン達が徐々に目覚めてきたのだ」

 

ガーディアンの多くは眠りについていた。しかし、2年ほど前から竜灯の活動が徐々に強くなり、ガーディアンが目覚めて活動を始めたのだ。

 

「2年前って言うと、たしかユメちゃんがジエンに吹き飛ばされた時だよね」

 

ペコがそう言い、全員がユメを見る。2年前と言えば、アビドス砂漠の生態系が変わり、ジエン・モーランなどのモンスターが出現した。もしかすれば、関係が有るのかもしれない。

 

「ひぃん!?まさか」

「調査をしてみないとわからん。ただ、俺達の大陸と違い…キヴォトスには竜乳が様々な地域に伝達してるんだろ?関係が有るのかもな」

 

レイヴンがユメ、ユウカ、アリスを交互に見て、頭のヘイローを指差す。もしかすれば、このヘイローも古代文明の名残なのかもしれない。それにアルシュベルドの化石から察するに、古代文明時代及びそれ以前はモンスターが生息する環境が整っていた。しかし、現在では2年前のあの日、以前はモンスターが生息しておらず、竜灯が再起動を果たしてモンスターが現れたとなると……古代文明には自然を操る力が有った可能性が高い。

 

「ここにある資料は先に見てもらって構わない。ただ、言語が古くて私達には読めない物ばかりなんだ」

 

案内された場所、そこでは古代文明時代の書物が沢山有ったが、残念ながらタシン達守人は文字の解読が出来ないようだ。

 

「なるほど…古代シュレイド文字か」

「「「読めるの!?」」」

 

しかし、レイヴンは読むことが出きるようだ。と言うのも、ギルドナイト時代に文明を滅ぼした黒き神 ミラボレアスという禁忌の存在をギルドからの命令で調べていたこともあり、多少は古代の言葉がわかるようだ。

 

「ああ、少しならな」

 

適当に1冊手に取り、レイヴンは書物を読む。後ろからリンクス、リンクスの頭に登ったペコ、ユウカ、先生、アリス、ユメ、そして「「アギャッス」」とレウスとアルシュベルドも覗き込む。だが、レイヴン以外は何が書かれているのかさっぱり分からない。

 

「竜歴×××年、敵対国だったシュレイド王国が黒き災厄の手で滅ぼされる。これを受けて、竜都は黒き災厄ミラボレアスを越える白き神を模倣した究極のガーディアンの製造を開始」

 

「竜歴×××年、究極のガーディアン ゾ・シア、及びその代替え案である機械究極護竜イコール・ドラゴンウェポンの製造のため、サンプルが必要。

黒き災厄ミラボレアスを倒すため、ゾ・シアを確実に産み出すため、イコール・ドラゴンウェポンの材料として生態系の頂点であるアルシュベルドの素材と血肉が必要。ガーディアンを総動員してアルシュベルドの乱獲を開始」

 

「同年、アルシュベルドの全滅を確認。アルシュベルドだけでは材料が足りず、別の竜の素材も必要。

シュレイド王国の記録から、リオレウスは特定条件下で古龍に匹敵する特殊個体の出現を把握。リオレウス特殊個体に建造中のゾ・シアが破壊される恐れがあり、特殊個体が産まれる前にリオレウスとリオレイアの殲滅を決行、同時にイコール・ドラゴンウェポンの素材に加えるとする」

 

レイヴンが訳してくれたお陰もあるが、次々と恐ろしい事実が明らかになっていく。古代文明は自然もモンスターも自分達の意のままに出来ると思っており、あろうことかとある兵器を産み出すためだけに…当時のキヴォトスの生態系の頂点に君臨していたアルシュベルドを卵から赤ちゃん含めて全員殺して、その兵器の素材にしてしまったのだ。

更に、リオレウスは特定条件下で古龍さえ凌駕する力を持つ特殊個体が誕生するケースがある。それはレイヴンも把握しており、人間に友好的なリオレウスは原則それだとか。そのリオレウスを恐れて、リオレウス及びそのメス個体であるリオレイアを全滅させて、アルシュベルドと同じく兵器の材料にされたのだ。

 

「恐いものはもうない。後はイコール・ドラゴンウェポンとゾ・シアでミラボレアスと白き神を倒すだけ。

我々が生態系そして世界の支配者の証明のため、リオレウスとアルシュベルドの生態データから2種のガーディアンの製造を開始」

 

「リオレウスのガーディアンは素晴らしい。かの空の王者が我らに従順な下僕となった。アルシュベルドのガーディアンも戦闘力は凄まじい。このまま他の大陸も支配下においてしまおう」

 

「××年。アルシュベルドのガーディアンを失敗作と認定。アルシュベルドの持つ再生能力とエネルギー吸収能力の作用で、原種返りを起こし、反乱を起こしたため」

 

「同年。機械仕掛けの兵器 王女A-L1Sの処分を決行。ゾ・シアが完成した今、彼女は不要だ」

「「「これ、アリス(ちゃん)!?」」」

 

そのページには眠るように機能を停められたアリスらしき少女の画像が張られていた。ページを捲ると

 

「裏切り者が発覚。裏切り者は女の科学者であり、王女と最後のアルシュベルドのガーディアンを連れて逃亡。

彼女はアルシュベルド根絶作戦に最後まで反対しており、王女を兵器として使うことにも反対していた。情が沸いたと思われ、発見次第…ガーディアンで抹殺である」

 

「白き神…いや白き厄災が現れた。バカな、ありえない。イコール・ドラゴンウェポンも起動前に潰され、ゾ・シアも倒されて休眠状態になった。こんな筈では。これで最後みたいだな」

 

古代文明は因果応報の末路を辿ったようだ。

 

 

 

 

 

 

だが、自然は偉大である。

 

カイザー元理事のスポンサーであり、キヴォトスの何処かに眠るゾ・シア及びイコール・ドラゴンウェポンの捜索を行っていた黒服と呼ばれる男が居る。

 

「バカな…そんなバカな!!ガーディアンは完璧な兵器の筈!!それが…生態系の一部だと言うのか!?」

 

黒服は古代文明の力を用いて、上限はあるが一定以下のランクのガーディアンをしもべに出来た。しかし、ドスイーオスのガーディアンを使おうとした瞬間、なにかにドスイーオスのガーディアンは襲われて機能を停止。その何かは…黒服を食べようと迫る。

 

「来るな…来るなぁぁぁぁあ!!」

 

にるっと触手…触腕で捕まれて内臓が圧迫されて口から血と胃の内容物を吐き出す黒服。彼の視線の先には…無数の歯と飲み込む口が迫る。

 

シーウー。頭足種…早い話、全身筋肉の軟体動物であるイカやタコのモンスターの仲間だ。大陸にも極少数生息しているようで、アルマさんは知っている。

シーウーは黒服を口に放り込み…何千の歯でバキバキと黒服を飲み込み…堪能する。シーウーはここで、ガーディアンの捕食者として生態系に君臨しているのだ。ガーディアンは寄生虫無しだし、竜乳の作用で栄養満点だ。

 

「ぺっ」

 

「ひでぶ!!」

 

黒服、不味かったのか…吐き出される。身体の半分が溶けているが、まあ人間じゃないし…その内復活するだろう。あと、ガーディアンを操る装置はシーウーに噛み砕かれてつぶれた。




結論、ミラ一族激おこ案件(笑)

先生「私は千葉県だけど、ハンターさんは何処出身?」
レイヴン「地図から消えた農村。後はドンドルマの養護施設」
先生「ライダーくんは?」
リンクス「僕ですか?生まれはキャラバンで旅してたので分からないんですけど、育ちはカムラの里ですね」
レイヴン「なん…だと!?」

食べてみたい食事!!

  • 勿論、こんがり肉!!
  • とろっとろに溶けたチーズ
  • 柴関の竜骨ラーメン
  • 良質な油たっぷりのチーズ
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