伝説が歩むシャングリラ・フロンティア ~伝説のゲーマー、神ゲーに挑む~   作:黎狐

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ここで原作キャラを登場させようと思います。早めに出さないとタイミングを逃しそう...


伝説、探索

始まりの街ファステイア。シャンフロを始めたプレイヤーや、ビギナーエリアでモンスターに

やられたプレイヤーが夢オチの形でリスポーンする街である。

 

「ここがファステイア、シャンフロ最初の町....最初の街というだけあって人も多いな。」

 

ファステイアは見たところ木材で出来た街のようだ。街中に建っている建造物の殆どが木製、

地面には切り出された石で舗装された道を他のプレイヤーとNPCが行き来している。

 

「さて、リスポーン地点を決めるか。」

 

シャンフロ内では街の宿屋を利用する事で、モンスターとの戦闘による死亡後の再出発地点を

作ることが出来る。暫くは此処を拠点に身支度を整えつつ、アカツキは今後の目標を定める事

にした。

 

「失礼。」

「いらっしゃい、宿を利用かい?」

 

宿屋の受付に居るNPCが挨拶に反応してくれた。よく出来ていると感心しつつ、話をする。

 

「あぁ。空いてる部屋は有るか?」

「ちょっと待ってな。……お、101~107号室まで空いてるが、どれ使う?」

「なら102号室で頼む。」*1

「あいよ、料金は100マーニだ。」

「ありがとう。」

 

料金を支払い、足早に102号室に向かうのだった。

 

「...リスポーン地点設定完了。さて、これからどうするか....」

 

宿泊のために100マー二払い2900マー二になった所持金を確認しながら、使い道を考える。

 

「先ずは体力回復と状態異常回復アイテムを購入して、現状の武器は打刀とゴブリンの手斧だけ...短剣、もしくは有れば脇差しを1本。仮に500マーニ程掛かるとして、宿での回復を踏まえると

100マーニは最低でも残すのが必須……か。よし、情報収集をするか。」

 

そうして俺は、リスポーン地点更新に使用した宿屋を後にしてファスティアの様々な施設を訪れ、情報収集を行った。其れにより幾つか解ったことがある。

 

先ずスキルは『特技剪定所(スキルガーデナー)』と呼ばれるシャンフロ各地の街にある施設で合体し、より強力なスキルへと昇華させる事が出来る事。

ただ、何から何まで合体出来るという訳ではなく、条件として『自然習得』かつ『熟練度』が

上がるスキル同士の連結に限られている事。

またスキルの中には使い続ける事で『発展』し『進化』するスキルもあるらしいが、プレイヤー…もとい開拓者各々の戦闘スタイルによって多少の変化が起きる事。

他にも1つレベルアップする毎にステータスポイントを5ポイント獲得出来、其れを振り分ける事でステータスの能力を強化出来る事、武器には『耐久値』が存在し、使い続ければ何れ壊れて

失われてしまう事。耐久値が尽きる前に、武器屋へ持っていけば耐久値を回復出来る事。

此の世界では『鍛造魔法』を持つ鍛冶師が居るらしく、其の人が居る武器屋なら、素材を使って

武器をより強くする事も可能な事。

ついでに其の鍛冶師達は自分が作った武器を子供と同じと考え、其れを『強化』するではなく

『育てる』と謂うらしい。

 

「スキルの成長と連結合体、武器を育てる鍛冶師…フフッ、全く、こんな面白い世界を発売から

一年たってから教えてくるとは....あの馬鹿覚悟しておけよ...?」

 

そう言った数秒後、()()()()()()()()()()

 

「誰に覚悟しろって?」

 

「誰に覚悟しろって?」

「....いたのか。て言うか何で序盤の町に来てるんだ?」

「別に良いだろ、私の勝手だ。」

 

声の主は、数年来の腐れ縁*2・斎賀百だった。

 

「...プレイヤーネーム"サイガー100"...そのまんまじゃねぇか。」

「だから私の勝手だと言っているだろう?それにお前だってそのままだろう、全く...

始めたんだな、シャンフロ。」

「あぁ、あれだけ強く進められたら流石にな。実際、最序盤でもかなり楽しめている。」

「そうか....良かった.....*3

「何か言ったか?」

「!いいや、何も。空耳じゃ無いか?」

「そうか...そう言えば、最序盤ならどう行動するのが良いんだ?」

「そうだな...最初は資金を稼いだ方が良いだろうな。武器や防具、道具は結構良い値段がする

からな。」

「なるほど...金策にちょうど良いのは?」

「それなら『ファステイア坑道』だな。金策にちょうど良いし、経験値も稼げるぞ。」

「了解、行ってみるとしよう。」

「あぁ...そうだ。フレンド登録しないか?お前の得になる情報を渡そう。」

「...情報はいらないが、なんだかんだお前は頼りになるしな。わかった。」

「あぁ。また会おう。」

「あぁ。そっちも元気で。」

 

..........................................

((フレンドになれたぁ~~~!!!!!))

 

.....何を隠そうこの二人、両片思いなのである。

 

(マジか!ゲーム開始初日で()とフレンドになれるなんて...夢じゃ無いよな?現実だよな!?)

(良かったぁ!別に怪しまれないでフレンドになれた!!...えっ大丈夫だよな?不審に思われてない

よな????)

 

この間、互いに0.05秒。

 

「...取りあえず金策しに行くか...たしか『ファステイア坑道』って言ってたよな?」

 

そうして、教えてもらった『ファステイア坑道』に金策しに行くのだった。

 

移動して20分、昔ながらの掘削技術と崩壊防止の木組みが成されたファステイア坑道に、アカツキはやって来ていた。

既に坑道には先に到着したプレイヤー達が我先にとツルハシを壁に叩き付け、ドロップした

アイテムに一喜一憂していたり、飛び回る蝙蝠やブヨブヨ動くスライムのモンスターと戦闘したりと盛況を呈していた。

 

「これは...奥まで行かないとアイテムは無さそうだな....仕方ない。」

 

他のプレイヤーが振り上げるツルハシに当たらぬように、ステップを交えながら坑道を進む。

途中遭遇したスライム相手にゴブリンの手斧で応戦してレベルを1つ上げたり、メイズバットと

言われる蝙蝠のモンスターに絡まれたり等、結構なハプニングに見舞われたが、漸く鉱脈と

思われる岩肌を見付けた。

 

「さて、始めるか。」

 

そうしてインベントリからツルハシを取り出し、掘削作業を開始した。しかし....

 

「ツルハシ3回でのスタミナの減りが激しいな....」

 

開始から30分、俺は掘削1回に消費されるスタミナによって発生する非効率な時間浪費に直面したのだった。

 

「ステータスとしては序盤とは思えないほど潤沢なはず...使い方が悪いのか?」

 

そう考えた俺は、知り合いが言っていた方法を思い出した。

 

「たしか....『力を込めすぎないで対象に当てる瞬間に力を込める』、だったか。」

 

教えられた方法を試してみると、先ほどよりも状況は改善したように思える。

 

「ふむ...改善したとは思うが、やっぱりスタミナの消費が激しいな...どうするか。」

 

ステータスポイントの振り分け方、武器の重量とスタミナの消費の比例。システムや自分が

体感したことを整理して行く。

 

「....待てよ?たしか...」

 

『探求者』は耐久力に下方補正が入るが筋力に上昇補正、そしてレベルアップ時に高確率で

全ステータスが大きく上昇する。確かにそう書かれていた。

 

「少しレベル上げをするか?...いや、もう2時間経ちそうだな。一度休むか。」

 

一先ずは採掘を中断し、レベル上げを行うため、俺は採掘で出たアイテムを整理して、

ファステイア坑道を後に最初の街ファステイアへと走り出した。

*1
偶数大好き

*2
幼馴染

*3
おや?




今回はここまで。遂にメインヒロイン登場...さて、どうくっつけようか...
感想コメントにて読みにくいとご感想いただきましたので、これから会話とナレーション等の間に一行スペースを入れることにしました。次回、ユニーククエスト。
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