伝説が歩むシャングリラ・フロンティア ~伝説のゲーマー、神ゲーに挑む~   作:黎狐

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最強、蛇を狩る。


伝説、再戦

「....ん....んぁ....ここは.....」

 

そこは、いつもの宿屋だった。

 

「....結局、負けたか.....そう言えばビィラックは....」

「ここにおる......せめてちゃんと帰ってきて迎えにこい、馬鹿たれ。」

「....悪い....ん?」

 

そこで違和感に気づく......狐の面が無い。

 

「...ビィラック、今俺の顔どうなってる?」

「あぁ~......鏡見てみ?」

 

言われたとおりに鏡を見ると、そこには......

 

「....どうなってんだ?これ....」

 

....()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()があった。

 

「それは、"二種の格紋"言うてな。七つの最強種の内、二種に同時に認められることで発現する

んや.......普通は、認められる前に死ぬんやがな。」

 

それを聞いた俺は、急いでステータスを確認する。

―――――――――――――――――――― 

PN:アカツキ 

Lv:7

職業:侍

サブ職業:無し

体力 95 魔力 76

スタミナ 76

筋力 104 敏捷 92

器用 40 技量 56

耐久力 68 幸運 30

装備

左:無し 右:鋼の打刀(修繕必須)

頭:二種の格紋

胴:黒の着物

腰:灰の袴

脚:皮の足袋

所持金:2200マーニ

スキル

・十字斬り

・三段突き

・鵲狩り

・刻刃

・瞬歩

・吹興し

・鍔返し

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

二種の格紋:七つの最強種の内、二種に同時に認められた者に刻まれる証。

最強は選ぶ。己に相応しき好敵手を。だが、他の最強が認めても決して怒らず、快く認める。

何故ならそれは、我らが認めし強者なのだから。

・二種の格紋が付与された部位には防具及び武器の装備が不可となります。

・二種の格紋を持つキャラ以上のレベルのモンスターが群がってくるようになります。

・二種の格紋を持つキャラは最強種()()の呪いに対して強い抵抗を獲得します。

・二種の格紋を持つキャラはNPCとの会話で補正がかかります。

・二種の格紋を持つキャラは認められた最強種に対応するステータスに補正がかかります。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「.....メリットがデメリットでかき消えてるな.......」

「まぁ、最強種が認めた奴にまともなことが起こるとは思わん方がえぇ....これから

どうするんけ?」

「そうだな.....一度武器屋に行ってみるか。そろそろ武器が出来てる頃だ。」

「わかった....わちは隠れといた方がえぇか?」

「あぁ、頼んだ.....そう言えば他にも何か....」

 

《条件達成を確認、ユニーククエストEX:極限へと昇る道を()()()()します。》

《ユニークアイテム:ゴブリンの狂牙を確認、ユニークNPC:神剣のカルメラを生成します。》

《ユニーククエスト:刀の意思を受注しますか?》

『YES』or『NO』

 

...条件を達成したからNPCが追加されたしクエストも出たってところは良い...だが!!

 

「何で強制開始してんだよ.....」

「アカツキ?いかんのけ?」

「あ、あぁ...今行く。」

 

そう言って、俺達は武器屋へと向かった。....クエストに関してはYESを押しておいたが...大丈夫

だよな.....???

 

「失礼する、刀は出来たか?」

「お、あんちゃんか!最高の刀が出来たぜ!!」

「そうか。見せてくれるか?」

「おうよ!これが俺の最高傑作、"黒刃叢雨"だ!」

 

そう言って渡されたのは、刀身が黒く...いや、()()()()()()だった。

俺はそれをインベントリに入れて確認する。

 

黒刃叢雨(ユニーク武器):炭鉱喰らい(マインデバウアー)に挑まんとする開拓者に向けて、世に珍しい黒硯を使用して

拵えられた、刀身が黎く光る打刀。此の刀は、牙である。此の刀は、爪である。だが、未だ覚醒

には届かない。此の刀は、更に黎く、染め上げられるのを待っている。

戦闘中クリティカルが発生した場合、10秒間ダメージ上昇に補正がかかる。

此の刀を夜に振るった場合、敏捷に補正がかかる。

 

「...凄まじいな....」

「当たり前だ。友の仇討ちをしてくれるって人に、半端なもん渡せれるか。......頼むぜ、

あんちゃん。あいつを、蛇の腹じゃ無い青空の下で寝かさせてやってくれ。」

「....あぁ、承った。」

 

そうして武器屋をでて、俺はビィラックと会話する。

 

「そんなこんなで、俺は今から炭鉱喰らい(マインデバウアー)を狩りに行く。ビィラックは少し待っていてくれ。」

「...いぃや、今回はわちも行く。もう一人で待つのはごめんや。」

「....ビィラック。」

 

....確かに、ビィラックからしたら共に冒険すると決めた相棒が自分をおいて戦いに行くって言うのは....悲しいよなぁ...寂しいよなぁ.....

 

「悪かったビィラック、もう置いていったりしない....一緒に行こう。」

「!!....あぁ!!これからはずっと一緒にいるけぇの!!」

《NPC『名匠ビィラック』からパーティーの申請が来ました。受諾しますか?》

『YES』or『NO』

 

名匠....鍛冶師って言ってたもんな。

 

「勿論YES...行こう、ビィラック.....蛇狩りの時間だ。」

 

さぁ、弔いをしに行こうか。

 

..........

「ついた....そして...」

 

あれから10分ほど、俺達はファステイア坑道の奥に辿り着いていた。

.....目の前に、炭鉱喰らい(マインデバウアー)を見据えて。

 

「あの日の俺は為す術無くお前に負けた....けど。今は負ける気がしないなぁ....」

「わちがいるからかいの?」

「そうかもな....行くぞ。」

 

その言葉を合図として、蛇狩りは始まった。

ビィラックの獲物はハンマー、正直ビィラックが振るうには大きすぎる...と思っていたのだが。

 

「そぉ....りゃ!!!」

「...凄いな...」

 

どうやら杞憂だった様子。軽々と振るっていた。負けていられないと俺も叢雨を構え、

そらして斬ってを繰り返す。そんなとき、炭鉱喰らい(マインデバウアー)が攻撃を避けている部分があることに

気づいた。....()である。

 

「ビィラック!蛇野郎の額を叩け!!恐らくそこが弱点だ!!」

「あいよぉ!!!」

 

そうしてビィラックは力の限り炭鉱喰らい(マインデバウアー)の額をぶっ叩いた。

坑道内に絶叫が走る....それと同時に、()()()()()()()()()()()()

 

「...何だ?」

「......!アカツキ!コイツ坑道を壊しかねん程に暴れる気や!!」

「っ!?...なるほど。弱点であり、逆鱗でもあったか.....なら!!」

 

俺は走り出す。そして....()()()()()()()()()()

 

「なにしとんねや!そないなことしたら更に暴れて...」

「知ってるか?暴走ってな、動きが単調になるんだよ。」

 

そう言いながら、俺は連撃を叩き込む。そして.....

 

炭鉱喰らい(マインデバウアー)....お前の敗因は、弱点を傷つけられて"回避"と言う選択肢を自分で消すほどに暴れたことだ。」

 

遂に、喰われたことに対する怒りを拭うことが出来た....勝ったのだ、俺達は。

 

「...まさか回避を潰すために暴れさせるとは....考えがぶっとんどるのぉ...」

「昔から言われるさ.....さて、武器屋に報告しに行くか。」

 

そうして俺達は帰路に着き、武器屋へと向かった。

 

「失礼、今大丈夫か?」

「!あんちゃん、大丈夫か!?」

「あぁ、何とかな....倒してきたぞ、あの蛇。」

「...そうか、ありがとうよ。こんなただの武器屋の願い事聞いてくれて....」

「...俺がぶっ飛ばしたくて引き受けたようなものだ、気にするな。」

「ははっ、相変わらずかい...あんちゃん、炭鉱喰らい(マインデバウアー)の素材は持ってるかい?」

「?持ってるが...どうかしたのか?」

「...俺に、"黒刃叢雨"と一緒に預けちゃくれないか?お題はとらねぇ....最高の刀、更にその上

へと()()()()....駄目か?」

 

...この目は、本気だ。本気で上を目指したい奴の目だ。

 

「...わかった、頼む。」

「!!...ありがとう、必ず育て上げてやる!!三日程待ってくれ。」

「あぁ。」

 

こうして、俺の報復と、鍛冶屋の友の弔いは終わった。

...この時はまだ知らなかった。まさか......

また、伝説を作ることになるなんて。




はい。一瞬ですが、炭鉱喰らい(マインデバウアー)君はきっちり狩らせていただきました。
次回は兎御殿、ヴァイスアッシュとの出会いです。書けたら廃人狩り(ジャイアントキリング)とも出会うかも?
こうご期待!
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