ヒナとの訓練の日、俺、白鷲ハクトは死を覚悟していた。
理由としてヘイローが無い。これに尽きる。だが、俺は・・・
「貴方と戦えることを嬉しく思う…」
ヒナちゃん嬉しいこと言ってくれるじゃん。
「今から言うことを約束してくれ・・・」
酷なことを言うが全ては俺の過去に原因がある。
「この模擬戦で俺に何があっても本気で攻撃してくれ」
「は?」
「じゃあ始めるぞ」
俺は白狼を抜き、構える。
風紀委員やその他の組織が見守る中。
先手を取ったのは俺だった。
ヒナside
「この模擬戦で俺に何があっても本気で攻撃してくれ」
こう言われたときはわけがわからなかった。
先手を取ったのはハクトだった。
ガキィン!
白狼を小太刀で受ける。重い…
「俺の故郷の戦いを見せてやる」
「ええ、楽しみね」
これを言ったことで後悔することを私は知らなかった。
そのまま飛ばされたが空中で体制を直し、終幕:デストロイヤーを撃つ。
しかし、ハクトは最小限の動きで回避をしながら短刀を正確に投げてくる。このままではジリ貧で負ける。
私は銃に神秘を込めて撃った。彼が動ける範囲を予測して撃ったはずだった。
「お前の力はそんなもんか?」
彼は無傷で立っていた。
「なっ!ど、どうして・・・」
「全部斬った」
「初めて全力で戦える」
私はありったけの神秘を込めてハクトに撃つ。
予想通り彼は距離を縮めてきた。
模擬戦のルールでどちらかが気絶または降参することで勝敗が決まる。彼は降参をする様な人じゃない。
だから・・・
「ごめん、ハクト」
私は近づいてきた彼の攻撃に合わせて右手首を切った。
「まだこれからだよ」
彼は笑いながら左腕に白狼を持ち替えて切ってくる。
「痛っ!」
肩に掠った。しかし、カウンターで切り返した。左腕を狙ったが右手で防がれる。
それだけだったらよかった。
「ハクト・・・右手…が、っ・・・」
私は彼の右手を切り落としてしまっていた。
「右腕をやられたか・・・」
「ハクト!もう終わりでいいから!治療を「続けよう」…は?」
「俺の故郷では死ぬまで戦い続けることが当たり前だった。今まで数えきれないほど殺してきている。俺を殺す気で来い。俺も殺しに行く」
目のハイライトが消え、切り落とされた後を左手と口でキツく締めて白狼を握り直す。
様子がおかしい。
「お願い!もうやめて!」
「言ってる暇があるのか?」
いつもの彼じゃない彼が容赦無く斬ってくる。
彼がトドメを刺そうとした瞬間、私は小太刀で彼を刺していた。
刺された彼は微笑んでいた。
「さすがヒナだ。これで楽になれる。やっと死ねる…」
「やめて!私は貴方に…いや、嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!」
心臓も止まり、彼は死んだ。私が殺した。ははっ・・・
「は?」
彼の身体が光り始め、無くなった部位が再生し始めた。
彼は救急医療部に運ばれて行った。
私はただ泣くことしかできなかった。
暗くなっちまいました。