ブルアカルアンメェイもの   作:昼風蓮人

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ほぼルアンのセリフのコピペです。


第1話 (メェイ)ルアン

ユウカとノアと別れ私は生命科学部の部室の前へと着いた。

ノックをして誰かいるか確認しようとしたらいきなり扉が開き人が出てきて首筋を撫でてきた。

それに戸惑うよりも私は出てきた子に魅了されていた。

 

 

「こんにちは、驚かせてしまったらごめんなさい。研究の時のくせなんです。接触によって知覚を開放し、生命に関する詳細を脳に流し込む。そうすることであなたの生物学的構造を理解しやすくなります。これは脱構築と再構築の基礎です。おや、緊張しないでください。あなたは健康です。完璧な実験サンプルですよ。私はそういったものが好きなのです。」

 

この子は何を言っているんだ?いきなりの発言に背中が凍るような感覚がするのに何故かわからないが警戒ができない。

 

「あれ、口元にお菓子のカスが。」

「え、本当ですか?すみません、最近ミレニアムタワーには来ていなくて久しぶりにここらかの風景を楽しんでいたら夢中になっていたようです。この場所は見晴らしがよく、心が落ち着きます。ハスの葉、梅の花、もち米、それからアイシングの香りにピッタリです。」

 

この子に部室内に招かれた。

 

「窓の外を見てください。ほら、沢山の木々たちが見えるでしょう。生き生きしてますね。ああ、このデザートも美味しいですよ。半分どうぞ。」

「ありがたくいただくよ。」

 

食べたのを見たこの子が頷くのが見えた。

 

「甘いスイーツは花が咲く姿を思い出させてくれます。一口ずつ食べていくと、その香りが口の中に広がっていくんです。あなたにも気に入ってもらえるといいんですが。」

 

この子から差し出されたお菓子を私は食べた。

 

「美味しいですか?次回はもっと漬けておきますね。ヒマリの元を尋ねる時は、いつもお菓子を持っていくんです。そうしないと、顔を出してもらえませんから。」

 

この子も自分で持っていたもう半分のお菓子を食べた。

 

「ええ、素晴らしいスイーツですね。角砂糖10グラム、乾燥させた塩漬けの梅の花。焼き菓子作りと料理は宇宙を育てるようなものです。火加減を調節し、仔細を考え、いかなる状況に遭遇しても…慌ててはいけません。残念ながらミレニアムは人が多すぎます。喧騒はお菓子作りに最適とは言えません…。話は変わりますがあなたは私の『研究』を覚えていますか?」

 

生命科学部に所属してるくらいだし生物に関することの筈

「ごめんね。私は君がどんな研究をしているか知らないんだ。私の研究はどすれば生徒がより良い成長をできるかどうか知ることだからね。」

 

!?自分の思った通りの言葉が出せない。どういうことだ、私は何を言っている?。

 

そう困惑している中この子の口元が怪しく微笑んでいた。

 

「ふふっ、そうなんですか。それは素晴らしい趣味ですね。

ただ、今後同じようなことが起きたときは、事態を理解するまで、表情に出さないようにしてください。さもないと…」

 

さもないと、どうするんだ?

 

「…全身が隙だらけになりますよ。」

 

本当に背筋が凍った。

 

「もう一度やってみましょう。まだ何か聞きたいことはありますか?」

 

それはいったいどういう意味かな?そう言いたいのに口から出た言葉は違かった。

 

「美味しいお菓子だね。もっと貰えたりできるかな?」

 

?…どうして思っていることが言えないんだ。

 

「食いしん坊な方ですね。いいでしょう。レシピを教えてあげます。私と一緒に歩きましょう。美味しいお菓子を食べた後は、散歩が最適ですよ。暇つぶしにもなりますし。」

 

「そうですね。そういえば自己紹介を忘れていました。私はルアン、(メェイ)ルアンと申します。」

「初めまして。シャーレの先生です。気軽に先生って呼んでくれるかい。」

 

そう互いに自己紹介を終え、ミレニアムタワーを歩いて行った。

 

 

 

「申し訳ございません。少し難しい話をしてしまったようですね。緊張しないでください。私に敵意はありませんし、先生の言語中枢に手を出すなんてあまりに失礼です…ただ、ちょっと薬を加えただけですよ。

数日前私はリオに先生に興味があることを匂わせました。虚妄のサンクトゥムでの件で確信したからです。先生は私の助手に相応しいと。」

 

この子私を凄く評価してくれているのは分かる。けれどもなんで薬なんて。

 

「でも、世界に漏れない秘密などありません。だから私は自分以外の人間をあまり信用できないのです。緻密な研究をしている時に、間違ったデータが一つでも混入すると、大きなトラブルになりますからね。コントロールできない問題は嫌いなんです。ですから、先生に渡したお菓子に『反自白剤』を加えました。体に害はありません。ただ、先生が私の質問に答えようとすると、本当の気持ちを話せなくなるだけです。私の研究を守りつつ先生の身を守るための、一種の保護機能だと思ってください。一切の面倒事が解決したら、解毒剤をお渡しします。それに見返りとして報酬もお渡しいたしますね。先生の望みを全て満たしてあげましょう。」

 

「面倒事?」

 

「はい。私が生み出してしまった問題です。私がミレニアムに帰ってきた時にリオから押収物の一つである簡易位相転移装置を借りました。他の生徒の研究成果からヒントを得たかったです。実際にちょっとしたアイデアが浮かんだので、ここで生命体の培養を試しました。」

 

生命体の…培養、そんな、人が気軽にして良い物じゃ。

 

「それは一種の…生まれながらにして『天才』である新しい生命体になると思ってました。それらにミレニアムのセミナーの1人であるユウカの名前をつけるつもりだったのですが…どこで何を間違えたのか、それらは意識を持つようになったものの、天才には程遠い存在になりました。しかも、私の放任主義は逆効果だったようで、先日、新しく育てた数体の『小生命体』が脱走してしまいました。その後もミレニアムの中で逃げ回っています。リオやヒマリには介入してもらいたくなくて…だから先生にはその『小生命体』を回収してもらいたいんです。」

 

「私のことは信じてもいいよ。」

 

「ええ、信じてますよ。」

「でもどうして彼女たちに知らせないんだい?」

「この件は彼女たちとは関係ありません。それに、関係者が増えると面倒なことになりますから。」

「わかったよ。」

「ミレニアムの生徒達は、まだそれらを訪問客みたいなものと思っているはずです。多くの人を驚かせて、不要なトラブルを起こしたくありません。よろしくお願いしますね。回収した『小生命体』はどこかに収容すれば大丈夫です。エンジニア部の方々なら詳しいはずですから、場所を紹介してもらってください。」

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