ブルアカルアンメェイもの   作:昼風蓮人

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ほぼ只人と神の栄冠のストーリーをなぞっていってるだけです。
ここの話を終えたらオリジナル展開作ってこうと思ってます。
まずはブルアカだけで興味を持ってくれた人にルアンがどんな人なのかをちょっとだけ理解してもらえるように。


第2話 小生命体たち

 ルアンの助言を聞きエンジニア部へと足を運び、ウタハに話を聞いてみた。

 

「こんにちは、ウタハ。」

「ああ、先生いらっしゃい。うちに何か用かい?」

「うん、少し聞きたいことがあってね。ミレニアムで危険な実験品を収容できる場所って何処かな?」

「何?ミレニアムで『危険な実験品』を収容できる場所は何処かって?先生、また生徒からの要請かい?そうだな、強いて言うのならやっぱり押収物保管室じゃないか。先生も知っての通りミレニアムタワーの最高層に関してはセミナーが保有している。そのエリアのうちの一画が押収物の保管場所になっているのを先生もこの間見てきただろう。」

 

確かにあそこならばルアンの言っていた小生命体を収容しても問題ないだろう。

 

「ありがとう、ウタハ。」

「なに、礼には及ばないさ。先生にはいつも世話になっているからね。」

 

よし、収容場所が決まったし小生命体とやらを探しに行かないと。でもどこにいるんだろう。

 

ピロン

ん?モモトークだ。ルアンから!?

[先生、小生命体はミレニアムタワー周辺からは離れていません。近くを探せばきっと見つかるでしょう。]

[ありがとう、ルアン。頑張ってみるよ。]

 

 

 

 ミレニアムタワー内で探していると遠くから声が聞こえてきた。声のする方に近づくとある生徒が何やら演説のようなものをしている。

 

「チーズフォンデュケーキは最高ですよ。その感情の感染力は凄いんです。私たち全員にポジティブなエネルギーを伝えることが出来るんです!私たちのスローガンは第一に、不安を抱くのを止め、気持ちを整え、美味しいチーズフォンデュケーキでネガティブなエネルギーを撒き散らさないようにする。第二に、自己啓発に励み、行動力を持ち、チーズフォンデュケーキの究極の信念を目指して歩み続ける。」

「私たちの教えは『チーズフォンデュケーキの味は最高』という点にある」

 

チーズフォンデュケーキ?お菓子だよね。でも感情の感染力?不穏な言葉になにか言い表せない違和感を感じる。

 

「あれ、もしかして、そこにいるのはシャーレの先生ですよね!シャーレの先生は知らないでしょうが『チーズフォンデュケーキ』はあの、生命科学部部長であり、キヴォトス屈指の天才であるルアン先輩の一番の信奉者でこういう教えを広めているんです。愛を捧げる人はみんな、ルアン先輩に対する敬意と愛情を表現しているんです。」

 

なんか凄い子に絡まれちゃったなぁ。でもきっとこの子の言っているチーズフォンデュケーキがルアンの言っていた小生命体なのかな?

 

「リオの信奉者もいるの?」

「リオ先輩の信奉者ですか?リオ先輩の信奉者はみんな比較的理性的ですけど、彼女たちは独特の感性を持っているようで、リオ先輩が傍聴に来る研究会での発表でしか見かけませんね。そ れ よ り も、先生も興味があるようですし、私が、特別に、チーズフォンデュケーキ様に会う方法を教えてあげます。努力が必要ですが…ルアン先輩が通ったところにハートをいっぱい貼るんです。先生の誠意が伝われば、きっとチーズフォンデュケーキ様は姿を現してくださいます。」

 

なんか、勢いのまま合い方まで教えてもらえちゃったけど本当に大丈夫なのかな?

実際に試してみないとわからないけど急がないと。

 

確か、ここの空き教室はルアンが少し休むのに使ったって聞いたしここなら大丈夫かな?

 

実際にハートを貼り付けてみると

ポフン

お菓子が入った袋のような生き物がテーブルの上に飛び乗ってきた。

 

「えっ、もしかして、これが…ルアンの育てた『小生命体』?」

「ワァンワンワンワワーンワァンワワァーン」

 

犬のような鳴き声をしている。

 

ガラガラ

いきなり生徒が入ってきた。

どこらか湧いてきたのこの子?

 

「チーズフォンデュケーキ様、お目にかかれて光栄です!何をぼんやりしてるんですか?ああ、チーズフォンデュケーキ様の言葉が分からないんですね?大丈夫、そんな時のために、翻訳機を用意しておきました!」

 

【ハハハー一俺は天才だ。天才の中の天才だ!】

 

この子私の声で喋った!

 

驚いてつい翻訳機を解除してしまった。

 

「ワァンワンワンワンワンワァーン」

 

本当に危なかった。

 

「ワァンワワァーンワワワンワワンワァン」

「チーズフォンデュケーキ様は、『梅ルアン様はついにこの天才の存在に気が付いたようだ!』と仰っています。」

「ワンワワワワワンワワーンワン」

「チーズフォンデュケーキ様は、『梅ルアン様はこの天才を、成功作品と認めてくれたのか?』と仰っています。」

「ワァーン」

 

チーズフォンデュケーキ様は『梅ルアン様はまだ私のことを、生命体として認めてくれていない。もっと頑張らなければ!』と仰っています!なんと前向きなんでしょう!」

「ワァーンワン」

「『自分には1つの想いがある。創造主よ、世界にとってあなたは1人の人間に過ぎないが、私にとって、あなたは世界そのものだ。ああ、梅ルアン様!』そこのあなた、そうそこにいるあなたです。チーズフォンデュケーキ様に何か言いたいことはありませんか?少なくともこのお方への気持ち示すべきでしょう?『アズキアッシュ』に送り込まれたスパイだと疑われないようにね!」

 

うーんなんて言うのが正解なんだろう?とりあえず

 

「チーズフォンデュケーキ様を信奉しています。」

 

見るからに満足そうな顔をしている。

 

「よろしいです。見る目がありますね。」

 

「そういえばさっき少し名前?が上がったけど『アズキアッシュ』っていうのはなにかな?」

「良い質問です。チーズフォンデュケーキ様はアズキアッシュと味の戦いを繰り広げているんです。チーズフォンデュケーキ様は、人々の暮らしが前向きであるべきだと信じています。彼らは皆、ルアン先輩に認められることを望んでいるんですが、それは容易なことではないんです。」

「君はチーズフォンデュケーキ味が好きなの?」

「チーズフォンデュケーキ様と呼んでください!ただ、分からないことが一つだけあるんです。チーズフォンデュケーキ様はこんなにも優秀なのに、どうしてルアン先輩に認められなんでしょうか?チーズフォンデュケーキ様は彼女の愛を求めているのに…」

「どんな愛を求めているんだい?」

「創造物に対する創造主の愛?親子の情?いえ、違う気がします…愛情?さらに違う気がしてきました。分からない。宇宙の果てすらどこにあるのか知らない私が、愛とは何かを知っているはずがないのです。でも、愛があればそれでいい。愛とは大声で口にするべきですから!それこそがチーズフォンデュケーキ様の信念なのですから。」

「ごめんね。チーズフォンデュケーキ様と一対一で話せるかい?」

「そ、それはチーズフォンデュケーキ様にきいてみないと。」

「ワンワワンワワァーン」

「おお、チーズフォンデュケーキ様が了承されましたよ。」

 

とりあえずチーズフォンデュケーキと会話して別の場所に連れて行ってみよう。

 

ピロン

ウタハから連絡だ。

[先生、この画像の場所は重たい押収物などがあった際に使用される一方通行の通路だ。ここに放り込んでおけば極めて安全であろうと言える。]

[わざわざありがとう。]

 

 

 

チーズフォンデュケーキがまったく中に入らないことに気が付いた。

 

「ワワンワーンワワァ」

 

無邪気に目を大きく光らせてる。これはチーズフォンデュケーキをルアンの側に戻すために必要なことだと説明しないといけない。

 

「そう言えば、どうして君はルアンのもとを離れたんだい?」

「ワワンワワワワーン」

 

たぶん、情熱に満ちていないとルアンに認められないと考えたのかな。

 

「ワワワンワワワワワウワワァーン」

 

自分が生命体として欠けていると考え、やるせないみたいだ。

 

「ワーンワワン」

 

大きなことを成し遂げたいみたいだ。自分の理念を極限まで高めたいと願っており、私も加わるように誘っているみたい。

 

けれどもシャーレの先生として、大人として心を鬼にして、これがこの子のよりよい結末になることを信じなければならない。

 

そう考え、私は部屋の装置のスイッチを押した。

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