国防委員会の三〇〇〇日_同盟軍事務総長の回想 作:ある軍務局長
はじめに・筆者略歴・目次
はじめに
軍政とは、軍令_作戦用兵_の対義語であり、部隊編制、予算編成、人事、教育、各種動員、政軍関係の調整などを指す。
わが自由惑星同盟においては、軍政事項は国防委員会事務総局が所管し、その長は最高評議会議長及び国防委員長を補佐し隷下各部隊、官衙、学校に指示を行うと「国防軍基本法」において規定されているが、実際には統合作戦本部、後方勤務本部、科学技術本部等の所管する業務と重複するところが大なるため、その都度調整を実施すると「国防委員会勤務内規」等で決められている。
本書は、筆者ウィリアム・キーナンの軍人生活約二〇年のうち、三一歳の大佐・防衛部防衛課長代理として、第五次イゼルローン要塞攻略作戦の準備業務にあたった七九二年から、七九九年に三八歳の大将・国防委員会事務総長として退官するまでの回想であり、それ以外については概略を記すのみに留めた。
また筆者の非才と資料的限界ゆえ、不完全ないし誤った記述が多く見受けられると思うが、ご容赦いただきたい。
筆者略歴
七六一年四月 惑星ハイネセンに生まれる
七八一年三月 同盟軍士官学校卒業(二九番/四八六七名)
同 少尉に任官、国防委員会防衛部防衛課付
七八二年三月 中尉に昇進
同年六月 巡航艦「コルドバ」砲術長
七八三年八月 大尉に昇進、士官学校教官
七八四年一月 「戦争体系研究会」設立 同会幹事
七八四年一二月 少佐に昇進、巡航艦「タナトス」艦長
七八五年一〇月 国防委員会防衛部防衛課政策班員
七八七年一月 中佐に昇進、同 政策班長
七八八年三月 同 防衛班長
七九〇年六月 大佐に昇進、防衛課高級課員
七九一年九月 防衛課長代理
七九二年六月 准将に昇進、防衛課長
七九五年一月 少将に昇進、防衛部防衛課長 兼 副部長
七九六年八月 第一〇艦隊参謀長
同年一一月 中将に昇進、国防委員会防衛部長(同時に組織大規模改編)
七九七年一〇月 防衛部長兼国防委員会事務次長
七九九年一月 大将に昇進、国防委員会事務総長 兼 統合作戦本部次長 兼 同盟総軍総司令部軍政本部長(同時に第二次組織大規模改編)
同年一二月 退役
目次
序 本目次、設定資料集、参考文献など
第一章 軍官僚たちの戦争 七九三年まで
第二章 転機迫る 七九五年まで
第三章 「帝国領進攻」への道 七九六年七月まで
第四章 アムリッツァの夜 七九六年一二月まで
第五章 「七九九年の危機」 七九七年まで
第六章 未完の本土決戦準備 七九八年まで
第七章 同盟本土決戦(前) 七九九年三月まで
第八章 同盟本土決戦(後) 七九九年六月まで
終章 自由惑星同盟軍の栄光