会社のサーバーの再起動のためにデータセンターに赴いたTKFくんであったが、「後ろの人」のために、「共連れ防止装置」に引っかかってしまい、サーバールームに入れなくて困っていた。
夕方の業務を回すためにも、あと10分程度でなんとかしなければならない、、、どうしたものか・・
TKFは走った。データセンターの廊下を必死で!
40歳の体がつらい、息がきれそうになる。
だがここが勝負どころだ!
今全力を出さないと、会社の損失が大きくなってしまう・・・???
いや、違うな、どちらかというと、自分が考えていること、感じたことが正しいかどうか知りたいからか・・・
見えた!、サーバールームへの入り口・・・・このまままっすぐ・・・行ける!!!!
タッチ部にカードを当てる、ピッと鳴ってグリーンのランプがつく、自動ドアがすっと開く。
よしっ!、そのまま通る。
壁にもたれかかって息を整える。
先程入って行った2人がいて、怪訝そうに見てきた。
あ・・いや、これはですね・・・と状況を説明したく思ったが、目をそらされた。
まあ、いい、そんなことよりこちらの仕事を片付けるのが先だ。
受付で教えられた番号のラックを探しだして扉を開ける。
サーバーの一つがエラーランプがついて止まっていた。その電源を入れなおす。
20秒ほどで立ち上がり、通信しているっぽい点滅が始まった。
成功だな・・・
廊下に出て会社に電話する。システムが正常に動き出したことを確認した。
ふぅー、これでようやく帰れる。
ドアさえ通れれば1-2分で終わった。なんでもない仕事であった。
先程の休憩コーナーに戻って飲みかけのコーヒーを回収する。
さて、後ろの人はどうなったか。。。そちらも回収したのか、それとももうその場からはいなくなっていたのか・・・その後は普通に会社まで戻れてしまったのでよくわからなかった。
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字数が足りないので、後日譚でも追記したい。
(ここのweb小説のページは、1000文字以上ないと投稿できないルールらしいので)
それから1週間ほど後のこと、TKFが夜遅くまで会社で一人で残業していて、さあ帰ろうと思って荷物をまとめて入り口の自動ドアに向かったら、ドアまでまだ3-4mのところで、自動ドアがグイーンと開いた。
「えっ?、今日はちょっと早くないか?」と思い、自動ドアに魂でも入ったのかと思ったが、ちょっと考えて、ああ、そういうことか、と気づいた。
またそれからしばらく後のこと、やはり会社で残業していたときにトイレに行ったら、またトイレのドアまで3-4mのところで、ドアがぴくっと数センチ開きかけて、すぐ閉じて、軽く音がした。おそらくここでもドアを開こうとしたのだが、自動ドアと違って物理的に動かすのは難しいのだろう。
なお、用を足した後、洗面台のところでは近づいただけで手をかざさなくとも水が出た。そのことから考えると赤外線センサーはちゃんと動かせるものらしい。
ちなみに、TKF憧れの安倍晴明(平安時代の有名な陰陽師)は、家のドアや雨戸が勝手に開いたり閉まったりした、という言い伝えがあるが、ちょっとは近づけたか?・・・いや、おこがましいか。TKFは上述の通り除霊するにも力技であり、陰陽道の技とか全然使えないし。
まあでも、ドアを開けてくれたり手洗い水を出したりしてくれたりするものなので、家来のつもりなのだろうから、悪いものではないのだろう。
ただそういうことされると、また女性から白い目で見られたり、空港とかを通れなくなったりするかもしれないので、気持ちには感謝しつつ、そういうことはしなくていいよ、とは伝えておいた。それがわかったのか、それ以降はそういうことは起こらなくなった。
これがデータセンターで付いて来ていたものと一緒なのかどうかはよくわからない。
(と適当に思いついたことを書いたら1400字になったので、この話はここで閉めたい。最後まで読んで下さりありがとうございました)