へっぽこ占い師の日常   作:TKF

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2025年3月に実際にみた夢です。


女性を昇天させた夢

 休日のTKFの生活パターンは変わっている。朝9時ごろ目覚めて、競馬や野球を流しながら日中は占いや歴史など好きな勉強を行う。この小説もそういう時間に書いている。

 17時ごろに疲れてきて寝る。21時頃に目覚めて買い物や家事などを行い、また勉強に入る。5時頃に疲れてきて眠る。

 要するに12時間サイクル(=8時間活動、4時間睡眠)を2回繰り返して1日が終わる。長年の経験からいって、これが一番勉強の効率がいいやり方なので、受験生の方は是非とも試してみてほしい。

 そういえば大学教授をやっていた父も休日は同じような生活をしていた。ひょっとしたら遺伝であるのかもしれない。

 

 2025年3月8日土曜日夜、この時もいつものように21時に起きて、勉強や研究に熱中していた。

 だが、2時間しかたっていない23時ごろに、なぜか(というより、よくあることだが)猛烈に眠くなって、ちょっと休もうと思って布団に入る。例によって即落ち。

 

* ** * *  * *

 知らない部屋で勉強していた。

 隣の部屋の方から女性の叫び声で

「話を聞いてくれるって言っていたじゃないですか!!」

と聞こえてきた。

 続けて男の声で

「ご主人様はお忙しくて時間がとれないのです。どうかお引き取りを。」

と聞こえてきた。

 

 そのやりとりだと、また私が依頼を受けておきながら忘れている案件があるのだろうか。慌てて

「いいですよー、お話を伺いますよーー!」

と隣の部屋に聞こえるように大声で叫んだ。

* ** * *  * *

 

 そこで目が覚めた。というか、自分の声にびっくりして目を覚ましてしまった。本当に寝言で叫んでいたらしい。

 しまった・・・会話の流れだと、そのあと女性から話を聞くシーンになったはずだが、まったくその記憶がない。話を聞かずに目を覚ましてしまったようだ・・その女性に申し訳ない。どうしたものだか・・・

 

 時計をみたら25時だった。ひょっとしたらすぐ寝直せば続きが始まるかもしれないと思って、すぐに寝た。

 

 

* ** * *  * *

 寝台列車の中にいた。2段ベッドがあって、上の段が自分の場所だったので、入って休んだ。遠くから自分の本拠地に帰る認識だった。ひょっとしたらバイトの帰りだったのかもしれない。

 明け方、駅に着いた。地方中心都市の中心駅みたいな感じだった。低地に駅があって、駅前からいろいろな方向に伸びる道路が上り坂になっていた。JR渋谷駅みたいなイメージだった。

 一つの上り坂を進み、10分ぐらい歩いたところに自分のアパートがあって、その2階の部屋に入って荷物を降ろした。

 

 窓の外、50mぐらい離れたところに別のアパートがあり、その2階の部屋から思念が来た。それを受けたら、応接室みたいなシーンに変わり、女性と対面で話していた。

 

 話の内容は、「その女性が、ある男性にフラれて、苦しくて自殺した」、というものだった。自分も若い頃によくフラれたものだったが、その苦しさは良く分かる。フラれたときの苦しさというのは、ただ一人の人に裏切られたとかというものではない。信じていた世界が崩れて、そこから永久追放される、というものである。楽園追放と思えばいい(通訳に裏切られた大谷選手も、同じようなニュアンスのことを言っていた)。TKFも思わず涙ぐみながら、その女性の話を聞いていた。

 

 そうこうしているうち、その女性が、「お話を聞いていただいてありがとうございます。おかげさまで楽になれました。」と言って立ち上がった。

 TKFは「えっ、これで終わりでいいの?、鑑定の依頼ではなくてカウンセリングだったか・・」と思った。

 見ると、高い天井の下に穴が開き、そこから光が差し込んできた。女性の体が薄くなり、宙に浮かび、その穴に向けてゆっくりと上がっていく。荘厳な音楽が聞こえてきた。詳細なメロディーを思い出せないが、「ハーレルヤ、ハレルーヤ」みたいなやつだった。

 TKFは驚いて声も出せず呆然と見ていた。。。これが昇天というやつか・・・初めて見た・・・美しい・・神々しさに涙が出た。

 

 女性の体がなおも上昇して、穴に吸い込まれようとしていた。

「ありがとうございました。ごきげんよう」と言ってきた。

 TKFは慌てて、

「あっ、お待ちを。以前に私が話を聞くといったのは、いつのことだったんですか?」

と聞いた。

 女性は黙って窓の外を指さした。見たら、TKFが昔、よく通っていた神社の森が見えた。

 「あーーー!!、あれは!、」

* ** * *  * *

 

 叫んだところで目が覚めた。目に涙が溜まっていた。夢を見ながら実際に涙を流していたらしい。

 いい夢だった。かえすがえすも美しかった・・・・私に文才がなくて、そのシーンを十分に表現することができないのがもったいなく、申し訳ない気分である。

 

 それと、最後にみたあの神社・・・5年ほど前、その神社で童話の「おむすびころりん」のようなことが実際にあって、その日の夢の中で女性から接待(家庭料理でもてなしてもらっただけで性接待ではない。もっともそのようなことが起こりかけたが・・)を受けたことがあったが、あのときの女性であったか・・・・あのとき途中で帰らずに、ちゃんと話を聞くべきであったのか・・・5年も待たせてしまって申し訳なかった。まあでも昔の約束がちゃんと果たせてよかった・・

(その話については長くなるので、次話で紹介することにしたい)

 

 時計を見る。2025年3月9日、日曜日の朝であった。

 

 

 

 

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