「俺宛だと‥‥」
初めての依頼が終わり、少し日が経った頃に『自分宛ての依頼』が来た。
そう、自分宛てにだ。
依頼元︰アビドス高校
前払い︰0C
成功報酬︰150000C
私達の所有している自地区でヘルメット団が暴れています。
私達として迎撃したいのですが、人員が足りず暇ではないのが現状です。
そこで貴方には、そのヘルメット団の迎撃をしていただきます。
そして、追加でヘルメット団の拠点を破壊してくれるのであれば、追加の報酬も出させていただきます。
検討のほど、よろしくお願いします。
作戦領域︰アビドス高校付近
敵勢力︰ヘルメット団 人数不明
成功条件︰ヘルメット団の迎撃
「アビドス高校…どういうことだ?」
アビドス高校
かつては歴史の長いキヴォトス最大の学校として謳われていたらしいが、突如として現れた砂嵐によって衰弱していき、今では借金漬けの哀れな学校だと聞いている。
「何故俺のような新人傭兵に?」
別に、どんな学校や組織の依頼でも金さえあれば受けるつもりだ。
だが、今回の依頼は何処となく危機感を感じる。
しかも、良く考えてみたら依頼自体もおかしいことに気づく。
何故借金漬けで出せる金が無いような学校がたかだか不良共の掃討のためにこんな大金を出す必要がある?しかも、初めての依頼の時にはアビドスの校章を持っていた奴なんて居なかった。
「どこから知った……いや、まさか?」
様々な違和感に頭を悩ませている内に、一つの結論を見出した。
仮にもアビドスとの関係があり、俺を知る組織。
「連邦生徒会?」
もし連邦生徒会が関わっているのなら、今までの違和感はなくなる。俺をアビドスの依頼として受けさせ、そこから情報を取得していく。なんとも、狡いやり方だ。
「案外にも、俺は危険視されているのか?」
いくら手早く撤退したとはいえ、確実に俺とACの情報は連邦生徒会に入っている。危険視されていても、コレばっかりはどうしようもない。
「ならこの依頼、慎重に行った方が良いな」
どこまでかは分からないが、確実に連邦生徒会は関わっている。最悪、『騙して悪いが』になることも視野に入れとかなければ。
ちなみにだが、依頼を受けないという選択肢は絶対にない。報酬高いし、拠点破壊をすればプラスで報酬ウハウハだし、仕方ないね。
「じゃあ早速、依頼を受託して、機体の整備でもやろっと♪」
次に行くのは砂漠だ、万が一をなくすのために、整備は欠かさずしっかりしなければならない。
«アビドス高校»
「ん、先生。さっき出した依頼、受けてくれたみたいだよ?」
”そっか、じゃあこっちも準備しなきゃね”
「ええ?あのむちゃくちゃな依頼、受けてくれたんですか??」
「まあ、成功報酬は高めに出してるからね、そこに食いついてくれたんじゃない?」
「ていうかそのRって奴、本当に大丈夫なの?」
「でも気になりますね、先生が言っていた『巨大なロボット』!」
”Rはリンちゃん曰く『例外』らしいからね。今のうちにコンタクトを取っておけば、良いことがあるかもしれない”
「ふうん?それは別にいいけどさ、約束通り成功報酬は全部先生が払ってよ〜?」
”…………うん”
「私達に傭兵一人にコレだけ出せる訳が無い」
R君は危険視されているとバッキバキに誤解しています。
まあ、こんなむちゃくちゃな依頼出されたら誤解するのも仕方なしですけどね?