題名に全てが詰まっています。

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聖なる便女、教会に立つ。

そこは次元世界。

 

普通の世界と違って、幾多の世界が重なりあって、存在する場所。

 

当然、世界同士はぶつかったり、離れたりすることがあります。

 

そして中には世界を越えて、悪を働く者も。

 

「おらァ、聖女よケツをだせェッ」

 

先に言っておきますが、決して雑なエ〇同人の導入ではありません。

 

次元を超えて、世界の宝を奪おうとする悪人────次元盗賊が教会にやってきただけのお話です。

 

暗闇に潜んで、教会を狙うあたり、かなり手慣れた者の様です。

 

「ですが、私はお尻を差し出すほど、弱くはありません」

 

そう返すは白き衣をまといし、女性。

 

聖女と呼ばれた彼女は、教会のステンドグラス下、優雅にほほ笑みます。

 

「おいおい、たった聖女様一人でお出迎えかァ。泣けるねェ」

「そっちも一人で来るのは神託で分かっていましたから」

 

「そりゃあ、聖女の聖痕だぜ。独り占めしたいってもんよ」

「全く次元盗賊らしい、邪な考えですね」

 

神の寵愛を受けし者────名付けて、聖女。

 

彼女らは寵愛の印“聖痕”を、神ともっとも近しい位置に受けるという。

 

例えば、健脚の象徴であるなら足。豊満の象徴であるなら、胸。美の象徴であるなら、顔。

 

といった具合だ。

 

「おいおい、クソの神に愛された女がなんか言ってるぜェ」

「クソの神ではありません! 便器の神ですっ!!」

 

なら便器の神ならば?

 

「下劣な台詞そして我が神の侮辱……万死に値する行為です」

「だから、お前に何が出来るってんだァ」

 

「貴方達の旅を終わらすことができます────聖痕起動」

 

起動するは寵愛の証。光り輝くは、お尻。

 

淡く、白く、端麗に。一切の闇を許さないが如く、輝く。

 

「け、ケツが白く輝いている」

「そうです。これこそが我が神の寵愛」

 

本来は極彩色である魔力は、幾重にも束ねられ、白色となります。

 

「馬鹿な、辺境世界の聖女がこれほどの魔力を……」

「知ってるでしょ、神の力は世界の信仰心で決まる」

 

聖女は光り輝くケツを、盗賊に向け、宣言します。

 

「────水洗トイレ普及率100%の我が世界を舐めないでいただきたい」

 

キュ。聖女のヒール音が鳴り響き、放たれるは白き魔力の洪水。

 

その濁流は一切の悪を許すことなく、次元の彼方へと押し流していくのであった。

 

「お、覚えていろよッ、クソ聖女ッ!!」

「クソ聖女ではありません、音姫です」

 

濁流にのまれながらも、必死で抵抗する次元盗賊の声。

 

「音姫ェ、今度は仲間を連れてきて襲って────…」

 

ですが、神の力の前ではそれも無力だったようです。

 

そうして一人になった教会で聖女はポツンと呟きます。

 

「盗賊のお仲間ですか……いいですよ、何人でもかかってきてください」

 

カンカンとヒールを鳴らし、また新しい信者を見つけたような笑みを浮かべる聖女。

 

「だって私────世界で最強の聖女ですから」




ここまで読んでいただきありがとうございます。

どう考えても一発ネタです。

本当にありがとうございました。

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