「改めて現状確認といきましょうかぁ……」
「装備は……初期装備のみですねぇ……あ、耐久値あるんですね」
初期装備に耐久値が存在する、それが何を意味するか分かるだろうか。長く生きる為には刀を振らなければならない。振るう度に耐久は減っていく。そして今、ニンジャの居た場所を見れば一振りの刀。
「初級忍刀……ああ、さっきの
刀を持ち続けるためには、刀の強奪が必須である。そして、デスペナは所持アイテムの全ロスである。
「天誅の波動を感じます……障子の向こう……」
早い話が、刀を奪い合うPKゲーである。初期装備は強奪されずリスポンと共に復活するとか、刀鍛冶に会えば研いでくれるとかそんなことは関係ないのだ。
「カウンター天誅ッ!!!」
追加の忍刀を手に入れ、アレグロはご満悦である。
「ニンジャって無視できるんですねぇ」
「うむ。しかし困ったものだ。高札に
さて、現在アレグロは高札を見に行きワンリスポン。再チャレンジへ向かう道中、天誅の波動が共鳴した御仁と会話の真っ最中である。なんと先の背面天誅の御仁だという。
「仲間を集めてパーっと……みたいなのは……無理でしょうねぇ……」
「はっはっは、我らの様子を客観視してからいうべきであろうなぁ!」
その距離およそ四
「背中預けたら斬るでしょう」
「はっはっは、良き天誅力よ!」
「答えてくださいよ……」
穏やか(多分)である。敵意が無いのは彼我の距離から明らかであり、互いにポーズとして構えているに過ぎない。
ただし、どちらかが背を向ければ躊躇なく斬り捨て御免だ。幕末の乱世、敵意が無いからといって殺意が無いとは限らないのだ。
「腕に自信はあるかの?」
「VR剣道教室を少々……」
「良き天誅力よ!」
「相槌ですかねそれ!?」
「まあまあ良いではないか、なれば行こう」
「えぇ……?」
さァそんなわけで始まりました
おおっとここで対戦相手の入場だ!現れたのは互いに刀を向け合う二人の武士!アレグロと御仁だぁぁぁぁ!!まさか高札前までずっと一触即発で歩いてきたのか!横歩きでじりじりと
「そろそろ冗談は止して前を向いたらどうなんです!?」
「はっはっは、我が構えは中段だろう」
「上段かって聞いてるわけじゃないんですよ!」
なんとここに来て余裕の冗句!
「お主の好きにやれ、我は合わせる」
さあここに来て御仁、決め台詞を言い放った!アレグロも覚悟を決める!
「キィエエエエッッッ!!!!!」
猿叫をキメて殺意万全!大上段に振りかぶり走り出した先には
「死ねぇぇぇぇッッ!!」
「天誅!!!!!」
アレグロの横合いから切りかかろうとした
「天誅が漲るゥゥゥ」
「ふへへへえ斬り捨てはこうでなくっちゃぁいけませんねぇ……」
そして気持ちの悪い感想文!しかしこれで逃げるほど
「ッッスッゾクォラァァァァァ!!!!!」
「仇討天誅キメんぞボキャアアァァァァ!!」
「死ねエえええぇぇぇぇッッ!!!!」
気炎万丈!周囲に乱世が満ちていく!
先に動いたのはアレグロ!手近な一人に大上段は受けられた!しかしそれでも受けた手は痛む!再度の大上段で沈めたぁ!
「キィエエエエエ(見えてるんですヨオォ)!!!!!!!!」
そこに迫った
「奇しくもダブルアタック天誅でしたか……」
「ダブルアタック天誅より仲良し天誅の方が語呂が良いと思うが、如何か」
「そうですかねぇ……?あ、御仁も倒したのですね、見事な腕です」
ゲームセット!勝者、アレグロ&御仁!負傷もなし、完全勝利だぁぁぁぁ!
「うむ。介錯をせねばなるまいな」
「そういえばどうして皆さん介錯を頼むんですかね……介錯仕る、辞世の句をお願いします」
「クッ……――――デスぺナが、ハラキリにより、無くなるぞ」
「なるほど天誅!!」
アレグロは親切な
「攻撃に使えない初期短刀ってそれ用なんですね……」
「――――――リスキルの、忍びの者を、如何せん……」
「音を聞くと良いですよ介錯!!!」
かつての
「さて、高札の確認をせねばなるまい」
介錯を終え、二人は高札を確認する。
《カウンター天誅》
・一般武士が使用する基本天誅の一つ
・あらゆるカウンターはカウンター天誅と言い張ることが可能
・全ての天誅はシステム的な技ではなく、皆が言っているだけのものである
・上手く決めると気分が良くなる