コロナのゴーレムクリエイト   作:arumikan

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第一話

「...おじゃましまーす。」

 

私はコロナ・ティミル。St.ヒルデ魔法学院の初等科に通っています。

今日はヴィヴィオのお母さんの故郷。海鳴の月村邸にきています。

 

「いらっしゃい。コロナちゃん。」

 

「こんにちは。すずかさん。」

 

この人は月村すずかさん。ヴィヴィオのお母さんの親友だそうです。

今日は新しいゴーレム作成の研究のためにご協力していただけるとのことです。

なぜかは知らないのですが...。

 

「お姉ちゃんは今お客様が来ているから、先に研究室に行きましょう。」

 

お姉ちゃんとはすずかさんの姉の月村忍さんだ。

昔から機械いじりが好きで今も怪しげな研究をしています。

月村の科学は世界一チィィィィ...なんだそうです。

すずかさんに連れられて、地下室へと降りていく。

そこには、不思議な輝きをもった数字の入った石が並んでいた。

 

「すずかさん、この石は?」

 

「これはね。ジュエルシードっていって。ロストロギアのひとつなの。」

 

「...はい?ロストロギア?」

 

「そう。はやてちゃんから必要になるはずだからって。」

 

「ええーー!だ、だってロストロギアですよ。そんなのこんなところにあっちゃ。」

 

「まぁ、はやてちゃんが渡してくれたから大丈夫じゃない?

そうそう、なのはちゃんとフェイトちゃんが初めて会ったきっかけもこのロストロギアなんだって。」

 

はやてちゃんこと八神はやてさんは時空管理局のお偉いさんである。

フェイトちゃんことフェイト・テスタロッサ・ハラオウンさんは時空管理局で執務官をしていて、

ヴィヴィオのもう一人のお母さん...でも、お父さんて呼ばれるほうがうれしいらしい。

...なら大丈夫かな。

 

「えーっと、それで今日はこのジュエルシードを使うんですか?」

 

「うん。このジュエルシードを動力にするんだ。

そうすれば、戦闘力も稼動継続時間も飛躍的にあがるからね。

まぁ、ジュエルシード本来の力は複雑すぎて使えないけどね。」

 

「性能向上のためだけに使うんですか?」

 

「んーと、メインは違うかな。

コロナちゃんはゴーレムを作るとき、

どんな手順で作る?」

 

「えーと、まず作りたいゴーレムをイメージして、

動かすのに必要な魔力と構築式を用意します。

で、ブランゼルを核としてゴーレムを作成します。」

 

「うん、ゴーレムを作るのに必要な要素は

魔力っていう燃料、動かすゴーレムを作るためのイメージと構築式、そして核となる制御部分、

この3つが必要になるよね。」

 

「はい。」

 

「今回は動かすゴーレムを作るイメージと構築式をコロナちゃんにお願いして、

燃料をジュエルシード、そして核を別の代用品を使ってゴーレムを作ろうってことなの。」

 

「こちらはゴーレム作成時の魔力だけで済みますけど。

でも、それだと指示をするときに遅延が大きくなりますよ。」

 

これは魔力でつなげていないとゴーレムへの伝達が遅くなるからだ。

本来、作成したときに魔力のつながりができるが、

今回は作るだけなので、指示するときにいちいち魔力で接続する必要がある。

 

「そうだね。で、今回はこれを使いましょう。

よいしょっと。」

 

ドンッとテーブルに容器が置かれた。容器の中には透明なクリスタルが浮かんでいた。

 

「すずかさん。これは?」

 

「これはね。屋敷の倉庫から掘り出したオリジンシードって呼ばれているものなんだ。」

 

「前に教えてもらったんだけど、魔力を通すとリンカーコアのコピーというか

強い思いの塊のほうが近いのかな...を作成できるものなんだって。」

 

「リンカーコアのコピーですか?」

 

「うん。これをゴーレムの核に組み込むの。」

 

「コロナちゃんはリンカーコアから魔力を取り出しているよね?」

 

「はい。」

 

「ゴーレムに魔法を使わせるってことですか?」

 

「うーん、実はそれだけじゃなくてね。

リンカーコアってみんな違うよね?」

 

「はい、違います。」

 

「ゴーレムに自我ってある?」

 

「私が今まで作ったゴーレムはプログラム通りに動くだけですから。」

 

「だよね。で、ゴーレムが自我をもったら面白そうじゃないかなって。

ジュエルシードには抱いた願望を叶える特性があって、

オリジンシードと反応したら、自我をもったゴーレムが作れるんじゃないかな。」

 

すずかさんの目がきらきらしている。あっ。よだれまで。

ヴィヴィオのお母さん。

なのはさんの話ではだんだんお姉さんに似てきたようです。

 

「でも、確かに面白そうですね。」

 

「うん。ただ、ジュエルシードって限りがあるから。」

 

「そうですね。何か変わりになるものがあればいいんですけどね。」

 

「そういえば、このゴーレムに名前はあるんですか?」

 

「ううん。まだ決めてないよ。まぁ実際コロナちゃんに作ってもらうから。

コロナちゃんにつけてもらおうかな~って。」

 

「私でいいんですか!」

 

「うん。まずつくってから考えようか。」

 

「そうですね。ん、そういえばすずかさんの後ろにあるのは何ですか?」

 

「んーっと。これはね。...タイムマシン?」

 

「へータイムマシン...ってさすがにそんなわけないじゃないですか!」

 

「あはは、中に入ってみる?」

 

なんかすごい怪しそうだけど...

うー、好奇心にあらがえない。

 

「はい。」

 

中に入ってみると、ゲートみたいなものと端末がひとつあった。

ん、ゲートの向こうに誰かいる?

あれは...私よりちょっと幼い感じ。

しかも何故かメイド服!?

 

「ねぇ、ちょっと。」

 

ゲートをくぐった瞬間。

あれ、なんだろう?なにか光ってる!

 

「リンカーコア認証完了。時間転移装置を起動します。」

 

「えっ!えー!!!」

 

「コロナちゃん!」

 

「すずかさん!助けて!」

 

「昔の私によろしくね!」

 

「って!えー!」

 

「あ、それとこれ。なくさないようにね!」

 

ブンッと袋を渡してくれた。

 

いや。袋よりも助けてください。すずかさん。

 

「プレシア・テスタロッサ事件前に転送します。」

 

光が覆いつくす前、私が私に手を振っているのが見えた...。

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