魔法少女であっても、魔砲少女であっても娘への愛はゆるがない。
高町家。
「...。」
「...。」
「魔法少女?」
「いや、魔砲少女だろう?」
「「さすが。私たちの娘!」」
「...いいんだ。」
「まぁ、しばらくそのままにしておけ。」
「さぁ、二回目だ。」
「当然ね。士郎さん。」
「よし!今日も徹夜だ。」
「...さて。鍛錬だ。」
「...はい。ん?これなに恭ちゃん。」
「くわえておけ。近所迷惑になるからな。」
「何する気!?」
「鍛錬に決まっているだろう。」
「...。」
「安心しておけ。死にはしない。それだけは保証してやろう。」
「...全然安心できないよ。」
「自業自得だ。っと。そうだ。父さん。」
「なんだ!恭也。いま...。」
「明日、コロナ嬢に稽古をつけてほしいんだが。」
「わかった。わかった。お!...このカットもすばらしい。」
「本当に分かったのか...。ったく。美由希、後で父さんに言っておいてくれ。」
「明日何かあるの?」
「ああ。忍と...用事だ。」
「ああ。デートね。」
「...。」
「あ、照れてる。」
「3倍だな。」
「え!」
「口は災いの元だ。それでもくわえておけ。」
「...ふぁい。」
高町家なのはの部屋。
「なのは。」
「なに?ユーノ君。」
「昨日くらいからかな。その...様子がおかしくない?」
「誰の?」
「なのはのお父さんとお母さん。」
「え?そう...かな?」
「いや、どうみても興奮気味っていうか。目にくまができてるし。」
「疲れてるのかな?」
「いや、それで興奮気味っていうのはちょっと。」
「うーん。」
「まぁ、いいや。それより今回のこと。」
「シューティングモードのこと。」
「うん。あの魔法は...。」
「うん。遠くまで届くようにって考えたら...その、できちゃった。」
「ま、まぁ。無事に封印できたからいいけど。」
「...でも、あんなことになる前に止められたかもしれないのに。」
「しかたないよ。なのはも疲れていたし。それに僕も気づかなかった。」
「それでも...。」
「なのははまだ魔法を使い始めてまもないんだから。
練習して魔法の使い方を覚えていくしかないよ。」
「うん!もっと練習しなくちゃね。」
(できれば、威力を抑える制御方法を早く覚えてください!でないといつか大変なことになりそうだ。)
「そ、そうだね。魔法を練習するときの結界をもう少し強固にしておくよ。」
「うん。」
「それと。今日近くに、魔力を感知したんだけど。誰かいなかった?」
「誰か?ううん。誰もいなかったと思うけど...。」
「そっか。」
「気のせいじゃないかな?」
「...そうかもね。この世界じゃ、ほとんど魔力を持っていない人ばかりだから。」
「それか。ユーノ君みたいな...人?かもね。」
(ん?なんか違和感が...。まぁいいか。)
「うーん。」
「もしそうだったら、手伝ってもらえるかもね。ジュエルシード集め。」
「うん...そうかも...ね。」
「とりあえず。明日もがんばろう。」
「うん。...それじゃ。おやすみ。なのは。」
「おやすみなさい。ユーノ君。」
次の日の朝。高町家。
「...父さん。母さん。朝だよ。」
「ああ。」
「ええ。」
「父さん。昨日恭ちゃんが...。」
「ん?恭也がなんて?」
「今日のコロナちゃんの稽古よろしくってさ。」
「...なんだって?」
「昨日も言ってたでしょ。返事もしてたし。」
「...わかった。桃子、今日は。」
「わかってるわ。あ、そうだ。コロナちゃんたちにシュークリームもってって。」
「了解だ。」
「恭也は...ああ、忍ちゃんとデートね。確か今日だったはず。」
「うん。そうみたい。」
「さて、朝食を作らないと。」
「わたしも...。」
「美由希はだめよ。今アレを片付ける余力はないわ。」
「...はい。」
「さ、早くしないとなのはが起きちゃう...。」
「なのはなら、外にいってるけど?」
「え?こんなに早く。どうして?」
「さあ、散歩じゃない?ユーノの。」
「...そっか。じゃあ作っておくからなのはが帰ってきたら。」
「うん。伝えておく。」
「お願いね。」
......。
「なのは。結界張ったよ。」
「ありがとう。ユーノ君。よし、忘れないうちにっと。レイジングハート。」
「Shooting Mode」
「シューーート!」
「な、なのは。もう少し。その...威力を抑えたほうがいいんじゃないかな?」
「うーん。全力全開で思いっきり撃つほうがイメージしやすいんだけどなぁ。」
「ははは...。でも、そんなに魔力を使ってたらすぐに空っぽになっちゃうよ。」
「うーん。そっか。」
(うわぁ、なんかすごく残念そう...。そんなに思いっきり撃ちたいのかな。)
「あ、そういえば。昨日は会えなかったけど。
今お弟子さん...がいるのかな?」
「なのはのところの道場?」
「うん。」
「ああ、そういえば家に靴があったね。道場にいたみたいだから会えなかったけど。
大きさから見るとなのはと同じくらいの子と少し下の子...かな?」
「会ってみたいなぁ。」
「うん、いつか会えるといいね。」
「うん。」
(それにしても...砲撃とか全力全開とかからなんとかなのはの意識を離さないと。
正直このままいくと、僕の結界が持たない。)