周りに隠せているっと思っているのは本人だけ。
月村邸。
「ん...。ここは。」
「コロナちゃん!よかった。気がついた。」
「すずか...さん?」
「お姉ちゃん!大丈夫!痛いところない!」
「え?コロ...ちゃん?...ちょっと大きくなってない?」
「そんなことより大丈夫!」
「...えっと。」
「コロナちゃんたち、森で倒れてたんだよ。
そこを私とアリサちゃんが見つけて...。」
「そう...だったんですか。」
「すずかお嬢様...コロナお嬢様はお疲れのようですので。
もう少し後のほうがよろしいかと。
事情でしたら先ほどの映像である程度分かっていますので。」
「映像?」
「うん。その子...ブランゼルっだったよね。...が見せてくれたんだ。」
「そっか。ありがとう。ブランゼル。」
「ひとつだけいいかしら?」
「アリサさん。」
「ごめんね。えーっと、その...なのはは無事なの?」
「...おそらく。命に別状はないと思います。
少しの間今の私のように動けないかもしれませんが。」
「そう。わかった。ありがとう。」
「いえ、...ごめんなさい。助けてあげられなくて。」
「あなたのせいじゃないわ。」
「でも...。」
「はいはい。けが人はさっさと寝て。早く元気になりなさい。
でないとその子がいつまでも離れないでしょう。」
「...ありがとうございます。コロちゃんもありがとう。もう大丈夫だから。」
「うん。」
「なのはちゃんのお父さんには私から連絡しておくね。」
「お願いします。...えっと映像は。」
「大丈夫よ。あの人たちなら心配要らないわ。」
「そう...ですね。」
「今はしっかり休みなさい。」
「おやすみ。コロナちゃん。」
「お姉ちゃん。おやすみ。」
「...うん。」
(バルディッシュを使っていて、金髪...。昔のフェイトさん...何だよね。)
......。
「...にしても。魔法か~。」
「信じられない?」
「あの映像見たら信じるしかないでしょ。
でも...すずか。私に隠し事してたのかな。」
「え?あ、あはは。」
「笑ってごまかさない。」
「ごめんね。アリサちゃん。
...でも未来から来ている魔法使いがいるなんて。」
「...まぁ、以前の私なら笑い飛ばすでしょうけどね。」
「ほんとにごめんね。」
「あ~、いいわよ。別に。
で、ああは言ったけど士郎さんにどう説明しようか?」
「うーん。」
「おそらく取り乱して、
下手したら完全武装して街中をうろつきかねないわよ。」
「...うん。ちょっとまずいよね。」
「は~。」
「すずかお嬢様。」
「ん?どうしたのノエル?」
「なのはお嬢様のお父様がお見えですが...。」
「...お通しして。」
「...あっちから来るのか。...まぁ、あの映像を見せるしかないわね。
後は...祈りましょう。」
「うん。」
......。
「こんにちは。すずかちゃん。ん?アリサちゃんもこんにちは。」
「「こんにちは。」」
「えーと、コロナちゃんたちは戻ってないかな?」
「え、と。それがですね。」
......。
「そうか。コロナちゃんたちは無事なんだね。」
「はい。一度意識を取り戻したんですけど。...今は眠ってます。」
「実はなのはがいつの間にか家に戻っていてね。
コロナちゃんたちもすぐに戻ると思っていたが、
なかなか帰ってこないものだから...。
まさか、こんなことになっているとは。」
「なのはちゃんは?」
「疲れている感じはあったが、疲労が濃い...程度だった。
コロナちゃんほどじゃ...ない。」
「そうですか。...よかった。」
「にしてもこの金髪ツインテールは何者なのかしら?いきなり襲ったりして。」
「その...人。ほんとは...すごく優しい人...なんです。」
「コロナちゃん!」
「...おきて大丈夫なのか?」
「...はい。」
「この人...知り合いなの?」
「私の親友の...お母さんです。」
「え!」
「私の親友にはお母さんがもう一人いて...その人は...なのはさんです。」
「なに!相手は!」
「...血はつながっていないんです。でも、3人ともとても仲のいい親子で。
その金髪の人...フェイトさんって言うんですけど。
今、どうしてジュエルシードを集めているのかは...。あ!」
「ん?」
「そういえば、母さんのためって言ってました。」
「お母さんのため?」
「その...ジュエルシードだったっけ。を集めて何かをするつもりってこと」
「おそらく。」
「ふむ。ひとつ聞いてもいいかい?」
「何ですか?士郎さん。」
「なのはと君はおそらく同じ攻撃を受けている...けど怪我の程度が違うようだけど。」
「なのはさんは未来では管理局のエースオブエースって
呼ばれるくらいのすごい魔導師なんです。
今でもすごい魔力を持っていて。」
「防御力が高いってことかな?」
「はい。それに比べて私は...。」
「なるほど。そういうことか。...すまない。危険な目にあわせてしまって。」
「いえ。私が自分で行ったことですから。」
「だが!」
「大丈夫です。...少なくとも今のフェイトさんとなら、
何度やっても死ぬことは...ないはずです。」
「どうして?」
「デバイスには非殺傷設定って言うのがありまして、
魔力のダメージによる気絶くらいで済みます。
なのはさんのディバインバスター、えっと桃色の光線ですね。
あれが当たっても死ぬことはありません。」
(死ぬほど痛いでしょうけど。まぁ、痛がる前に気絶しちゃいます。)
「ああ、だからなのははその...フェイトちゃんに武器を向けられたのか。
あんなすごい光線が出ると分かっているにしては変だと思っていたが。」
「でも、どうするの?あの子すっごく強いでしょ。」
「はい。正直私では手も足も出ないくらいに強いです。...でもなのはさんなら。」
「なのはちゃんは魔法を知ってそんなにたってないんだよね。」
「ええ。でも、ユーノさんが近くにいますから。...その。
ユーノさんってなのはさんの魔法の師匠だったっていってて、
少しの間でフェイトさんと同等に戦えるくらい強くなったって言ってました。
...ほんとに戦っていたとは思ってなかったんですけど。」
「「ユーノ?」」
「はい。あの...フェレットでしたっけ。」
「えっ!」
「いや、確かに賢そうなペットだったけど。
なんていうか師匠っていうよりマスコット的なものじゃないの。」
「私もユーノさんがフェレットだったなんて知らなかったです。」
(だって、未来じゃ、普通の男の人みたいだったし。)
「...ふむ。よし。」
「...なにがよかったんですか?」
「とりあえず。孫ができるということだ!」
「...そっちですか。」
「極めて重要なことだ。ちなみにどのくらいかな?」
「えっと。14年後から来たので。それまでには会えるかと。」
「そうか!楽しみだ!」
「でも...。」
「ん?」
「あ、いえなんでもないです。」
(さすがに...恭也さんと忍さんの子供が数年の内に...は言うとまずいよね。)
「...コロナちゃん。...後でこっそり教えてね。」
「...はい。」
(すずかさん。...するどいですね。)