コロナのゴーレムクリエイト   作:arumikan

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未来から持ってきたジュエルシードをフェイトに奪われてしまった。
取り返すためには力が必要。
本格的に御神流の技を会得したいと願い出る。

...士郎さんは初めから教えるつもり満々でしたが。


第十八話

「そういえば。あの、すずかさん。」

 

「なに?コロナちゃん。」

 

「えっと、コロちゃんなんですけど。」

 

「ああ、いきなりおっきくなってびっくりしたよ~。」

 

「いきなり...ですか。」

 

「うん。コロナちゃんがここに運び込まれたときにね。

もっとおっきくてつよければこんなことにならなかったって。

そしたら、急に光り始めて...。」

 

「おっきくつよく...ですか。」

 

(...あの子猫みたいにならなくてよかった。)

 

「なんか、言葉もしっかりするようになったっていうか。

ゴーレムってこうやって成長するの?

もうコロナちゃんと同じくらいの身長だし。」

 

「いえ、普通のゴーレムは成長しません。

それに、若干ですが私のほうが身長は上です。」

 

(さすがにさっきまで小さかった妹に負けたくない!)

 

「そっか。ま、いいんじゃないかな。」

 

「そう...ですね。...あ!」

 

「どうしたの?」

 

「ジュエルシード...フェイトさんにとられちゃったんだ。

どうしよう。さすがに未来の物があると...。」

 

「まぁ、この先の出来事が大きく変わる可能性があるわね。」

 

「ですよね...。なんとかして取り戻さないと。」

 

「お願い...じゃ、きっとだめなんだよね。」

 

「はい。」

 

「でしょうね。あの様子じゃろくに話を聞いてもらえないわよ。

だいたい、それは未来からのものですから返してくださいっなんて言っても

聞いてもらえるわけないわ。」

 

「そうですよね。」

 

「そうだよね。」

 

「は~。」

 

「大丈夫。私が取り返すから。」

 

「コロちゃん。」

 

「やぁ、...コロちゃん。

...数時間見ないうちにずいぶんと大きくなったね。」

 

「士郎...さん。こんにちは。お願いがあるんですけど。」

 

「なんだい?」

 

「私に稽古をつけてください。本格的に。」

 

「...御神流の技をってことかい。」

 

「はい!」

 

「確かに。コロちゃんなら...だが。」

 

「お願いします!」

 

「...ふー。しかたない...か。」

 

「ありがとうございます。士郎さん。」

 

「だが...時間がかかるな。恭也たちで考えても10年。

...が、相手を殺すことが目的ではない...か。

そのジュエルシードを取り返して逃げることができる力量が必要なんだろう。」

 

「はい!」

 

「なら...何とかなるか。」

 

「やった。」

 

「いや、喜ぶのは早い。コロナちゃん。

そのフェイト...ちゃんのことを知っていたね。」

 

「はい。」

 

「戦闘の時の動きや特徴はわかるかい。」

 

「あ、はい。ブランゼルに模擬戦のデータが残ってますから。」

 

「ふむ。...君から見た感じはどうかな。」

 

「えっと、フェイトさんは高速で動く接近戦と中距離を得意としています。

でも長距離も苦手ではなく、どの距離でも高い能力を持っています。」

 

「なるほど。...やっかいだな。今が発展途上だとしても...。」

 

「ただ...若干装甲がうすい...そうです。もっともなのはさんと比べて...ですけど。」

 

(そういえば前にヴィータさんが、なのはさんは異常に堅いっていってたっけ。)

 

「ふむ。一撃与えて離脱...くらいしかないが、離脱を支援する人間が必要だな。

ま、あの様子じゃ奪った人間を優先して追いかけてきそうだがな。」

 

「瞬間移動でもできれば...。」

 

「できるのかい?」

 

「いえ。私には...。未来のフェイトさんが...ただ早く動いただけっていってましたけど、

瞬間移動にしか見えなかった魔法があったなって。」

 

「そうか。神速を使っていたわけじゃない...か。」

 

「神速?」

 

「ん?ああ、御神流の奥義の一つにあるんだが。」

 

「士郎さんはできるんですか?」

 

「まあ、ね。」

 

「じゃあ。」

 

「でもね。会得するのは難しい。...そうだな。

集中したときに体感時間が遅くなったって話は聞いたことあるかい?」

 

「え?はい。」

 

「簡単に言うと、その状態で普通に動けるようになることなんだ。」

 

「へ?」

 

「ちょ、士郎さん。そんなことできるわけないじゃないですか。

しかもそれってほんの一瞬じゃないですか。」

 

「もちろん。容易なことではないさ。

恭也だって、10年くらい鍛錬してやっとできるようになったんだ。」

 

「あ、恭也さんならできるかも。」

 

「あっさり納得しちゃうんだ。アリサちゃん。」

 

「...だって。恭也さんだから。」

 

(恭也さん...ほんとに人間やめてるんですね。)

 

「会得できれば、成功するかもしれない...が。

本人が持っている場合に限られるな。」

 

「?」

 

「その母親に渡している、もしくは拠点においている場合だな。

場所を聞き出さないといけない。...あの様子では話してくれないだろうな。」

 

「...大丈夫です。私が受け取っている以上、

ジュエルシードを取り戻す機会は必ずあるはずです。

士郎さん。私にも教えてください。」

 

「お姉ちゃん。」

 

「コロちゃん。一緒に取り戻そう。」

 

「うん!」

 

「...わかった。ただし、神速以外の技について伝授しよう。」

 

「え?」

 

「あれだけ、前ふりして...ですか。」

 

「仕方ないさ。あれだけは時間をかけなければ到達できないものだからな。」

 

(まぁ、コロちゃんは一度"貫"を見せているから。極限状態ではわからんが...。)

 

「なら、別の方法でやるしかないですね。」

 

「ああ。いくらでも協力しよう。娘と...まだ見ぬ未来の孫のために!」

 

「...。」

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