「今回は...あら今回は随分とまともなはな...って
恭也さんが吹っ飛んでる。大丈夫なの!?」
「なのは...あんたは常識を身につけなさい。
お話をするっていうのは力に訴えることではなかったはずよ。」
「今回も短くてよかった。...当然よ。本編開始です。」
高町家道場。
「それでは始める。」
「「よろしくお願いします。」」
「ん?コロちゃんは大きいほうでか?」
「うん。」
「ふむ。まぁ、そのほうがリーチがあるからいいか。」
「ねぇ、あれって?」
「ああ、なのはちゃんは見たことなかったっけ?コロちゃんはおっきくなれるの。」
「おっきくなれるのって...。」
「なのは。」
「アリサちゃん。」
「納得しなさい。」
「え!?説明は...。」
「できないから無理!」
「そんな...。まぁいいけど。」
(ねぇ、ユーノ君。)
(なんだい。なのは。そろそろ。アリサに放すように言ってくれるとありがたいんだけど...。)
(...コロちゃんって私と同じ魔法使いなの?)
(いや...コロナちゃんは魔導師だけど。あの子は...たぶんゴーレムすっごい高度だけど。)
(ゴーレムって...あんなふうにしゃべれるの?)
(話すことは...できる、でもあんなふうに人格を持たせるなんて普通はできないよ。)
(レイジングハートをつくれる...みたいなもの。)
(まぁ、そうだね。...でも肉体まで持ってるなんて。そんな技術とっくの昔に失われてるはずなんだけど。)
(昔はあったんだ。)
(うん。ユニゾンデバイスっていうんだけど。
人格を持った人型のデバイスっていえばいいのかな?
僕も見たことはないんだけど...。それにあの子たち。
なのはがやられた後に出てきた子たちだ。)
(ん?あれ?きいてないよ。ユーノ君。)
(ん?ああ、だってなのは。ずっと映像見てたじゃない。)
(そ、そうだけど。)
(...それよりも、そろそろまずい。なんとかして。)
(あ、ごめん。)
「アリサちゃん。」
「ん?なに、なのは?」
「そろそろユーノ君を放してあげようよ。」
「ああ、悪かったわねユーノ。」
「だいじょうぶ。なんかぐったりしてるよ。」
「大丈夫だよ。」
(だ、だいじょうぶじゃ...。)
「それより、すごいね二人とも。」
「うん。」
「ええ。コロナもすずか並に動けるじゃない。
...病み上がりのはずなのに。」
(ねぇ、ユーノ君。)
(なんだい、なのは?)
(コロナちゃんとコロちゃんなんだけど。
魔力が体全体を覆ってるような気がするんだけど。)
(あれは...魔力で身体能力を向上させてるのかな?)
(そんなことできるの?)
(なのはだって、その魔力をまとって空飛んでるじゃないか。)
(あ、そうか。)
(それになのはは収束して、魔力を撃ち出してるよね。)
(ああ!そういえば。)
(魔力を自分のイメージしたとおりに動かしてるんだね。)
(じゃあ、もっといっぱい魔力を集めたら威力があがるよね。)
(へ?まぁ...そうだけど。)
(あの子とお話しするためだもんね。)
(ごめん。お話しするためにどうして威力が必要なのか...僕にはわからないよ。)
「にしても...コロちゃん...すごい。さっきから休みなく打ち込んでる。」
「どんな体力してるのよ。あの子は。」
(ユーノ君。あの子...。)
(ああ、...中にジュエルシードがある。...でもおかしいな。)
(おかしいって中にあるのが?)
(いや、そのことよりも...あれ。
僕たちが回収した中にあるのと同じものなんだけど...。)
(そういえばジュエルシードってなんか数字がついてたよね。
でも今もレイジングハートの中にあるよ。)
(うん。同じ数字は存在していない...はずなんだ。)
(どういうこと?)
(うーん。本人に聞いたほうがいいかな?)
(そうだね。)
「さて、今日はひとつ技を教えようか。っと恭也。来たか。」
「父さん...どうかしたのか?」
「いや、ちょっと技を受けてもらおうと思ってな。」
「それはかまわないが...。」
「よし。二人ともよく見ているように。
...これは吼破という技でな。いくぞ恭也。」
「ぬ!」
「ちょっ!恭也さん!」
「人が吹っ飛んだ!?」
「大丈夫ですか!恭也さん!」
「恭也なら大丈夫だ。」
「なにが大丈夫だ!受け損なったらどうする?」
「無事じゃないか。」
「まぁ、恭也さんだし。」
「こう弓を放つように、全体重を乗せた正拳を叩き付ける技だ。
ただモーションが大きいのが難点でな。
この技までつなげるために組み立てが必要になる。」
「これ...相手を倒しちゃうんじゃ?」
「まぁ、元々そういう技だ。だが今回はこれにちょっと工夫をする。」
「え?」
「相手は君よりも硬い可能性がある。
そこでだ。防御させた上で防御の内側に力を伝える必要がある。」
「防御の内側に...ですか?」
「ああ。さっき二人相手にしていたとき。
この前より防御が硬い気がしたんだが。...その服のせいかな?」
「あ、はい。」
「ある程度の打撃を防ぐことができるようだな。
だが、その防御の内側にきた場合、普通の子供と同じのはずだ。」
「そんなことできるんですか?」
「ああ。恭也!いくぞ!」
「って!ぐは!」
「恭也さん!」
「...あれ?今度はたってこない。」
「それはそうだ。防御の内側に入ったからな。」
「内側に入ったからな...じゃないです!恭也さん!」
「...く。少しは手加減し...。」
「手加減は...せん!」
「そうか。コロナ嬢、コロ。よくみておくといい!
動きの素早いもの同士の戦いを!」
「今回の相手は動きが早い。当然おとなしく当たってくれはしないだろう。」
「く!おとなしく当たっていればいいものを!」
「まだ甘いぞ!恭也!」
「この!」
「さっきの技術を御神流では徹と呼んでいる。...っと。」
「御神流は本来小太刀を使った二刀流だが...な。でやっ!」
「こういう動きの素早い相手には誘い込む方法もいい手だ。む!とりゃ!」
「恭也さんが消えた!...あれ?いつの間に向こう側に!」
「っく!」
「相手が神速に似た技を持っているかもしれないからな。
まだまだだな。恭也。」
「何が起こったんですか?」
「今のはこの前言ってた神速という...技だ。」
(厳密には技ではなく...状態だがな。)
「恭也は俺に対して接近するのに使い、俺は逆に迎え撃ったのだが...。
まぁ見えないだろうな。」
「きょうや...が上から切りかかった?」
「コロちゃん...今のが見えたのか?」
「ううん。その後は見えなかった。」
「...。父さん。」
「わかっている...が。体ができていないからだめだ。」
「神速...はすごいものにみえるだろう。」
「はい。」
「だがな、前にコロナちゃんが使った技と一緒で体に負担がかかるんだ。」
「え?」
「だから、これは教えられんのだ。二人とも将来があるからな。」
「俺は昔ひざを壊しかけた。...神速の使いすぎでな。」
「あの時は俺が止めたが...。」
「というわけで神速を教えはしないが、さっきの徹は教えよう。
さっきの吼破を使えば一撃でしとめることができるだろう。」
「いや、しとめちゃだめでしょ。」
「まぁ、力を伝えるというのをイメージしやすいからな。
それに接近戦での切り札は持っておいたほうがいい。
相手が近づきにくくなるからな。
コロナちゃんなら戦略に組み込めるだろう。」
「ありがとうございます。」
「ああ、核ミサイルとかと同じってことね。」
「どういうこと?アリサちゃん。」
「相手が攻めてきたら、核ミサイルを撃つぞ!っていえば。
簡単に攻めてこないでしょ?
今回は相手に近づかせないようにしてなんとかしようって話。
近づいてきたら。さっきの技を使うってこと。」
「ああ、そうか。」
「しばらくは徹と吼破の練習だな。組み手ももちろん行うが。」
「その後は...戦略を練らないとな。
格上相手に無策で突っ込むのは無謀だからな。」
「はい!」
「その後で、捕縛...だな。これは難しいがな。
向こうのほうが強い上に。相手が複数の場合も考えられる。」
「それでも...。」
「ああ、わかっている。」
(ユーノ君?)
(なんだい?なのは。)
(私も少し考えたほうがいいのかな?)
(うん。ちょっと砲撃のほうから離れて...。)
(やっぱり。まず砲撃で撃ち落としてから...お話...だよね。)
(え?撃ち落すって。まって考えるって手順のこと?いや、それ間違ってるから!)